(1)科学技術・学術審議会資源調査分科会に設置されている食品成分委員会(平成18年10月〜)においては、これまで
のための作業を行ってきた。
(2)その過程で、アミノ酸組成表を見直すのを契機に、成分表に記載されたたんぱく質量についても、従来の「窒素‐たんぱく質換算係数」を見直し、正確なアミノ酸組成からこれを求める方式に転換すべきとの方針が示されるに至った。
(3)このため、今年度の文部科学省委託調査において120あまりの品目についてアミノ酸組成に関する検証分析調査を行った上で、新たなアミノ酸組成表を策定するとともに、これを踏まえた成分表のたんぱく質量、さらには差引き法で算定されている炭水化物量の改訂を行う方向で今後の検討を進めることとしてはどうか。
検証分析結果が成分表改訂のための基礎資料とするに足る信頼性があることを確認した上で、今後検討すべき事項としては、例えば、次のようなものが考えられる。
海外事例としては従来の「窒素‐たんぱく質換算係数」によるものが主流であり、また、アミノ酸残基の総量をたんぱく質量とするFAOの推奨方法とも一部異なる今回の方式の意義をどのようにとらえ、どのように国民に説明するか。
炭水化物量を差引き法で求める我が国の方式は、海外事例やFAOの推奨方法とも異なることを踏まえ、今後の方向性も含め、どのような対応をすることが適当か。
上記方針により成分表を改訂するとした場合、当該改訂後の成分表は、一部食品について三大栄養素のうち2つの栄養素についての変更を伴うものとなり、「五訂増補」の枠組みに収まるものかどうか。
09年8月まで (既に実施) |
・委託調査(アミノ酸組成表関係)による分析試料の選定、諸外国の事例調査 |
9月 (本日実施) |
・資源調査分科会への食品成分委員会からの作業の方向性の報告、有識者からのヒアリング等 |
10年1月まで | ・委託調査による分析結果の評価、報告取りまとめ |
3月頃 | ・委託調査結果の食品成分委員会への報告(ここで今後の作業方 針の決定) |
遅くとも11年 1月の任期切れ までに |
・成果物(改訂された成分表)の公表 その際、併せて、別冊でアミノ酸組成表(改訂)及び別途作業実施中の微量栄養素の成分表(新規)も公表 |
科学技術・学術政策局政策課資源室
-- 登録:平成21年以前 --