第七期食品成分委員会(第9回) 議事録

1.日時

平成26年1月24日(金曜日)16時~18時

2.場所

科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 改訂に向けた現状の整理
  2. 今後の予定
  3. その他

4.出席者

委員

安井(明)主査、渡邊主査代理、東委員、生駒委員、石見委員、大坪委員、岡崎委員、小河原委員、久保田委員、斉藤委員、佐々木(啓)委員、関谷委員、長尾委員、野村委員、村田委員、安井(健)委員

文部科学省

河合資源室長、中村補佐

5.議事録

       科学技術・学術審議会 資源調査分科会 食品成分委員会(第9回)

平成26年1月24日


【安井(明)主査】  それでは、時間になりましたので、ただいまから第9回食品成分委員会を開催いたします。本日は年度末の御多忙のところ、お集まりいただき、どうもありがとうございます。
 本日は、食品成分委員会ということですので、議事については全て公開になります。後日、議事録がホームページに掲載されますので、あらかじめ御了承いただきたいと思います。
 それでは、議事に入る前に事務局の方から委員の出欠状況の報告、それから配付資料の確認をお願いいたします。
【中村室長補佐】  本日は佐々木敏委員から都合により欠席の御連絡を頂いております。また、佐々木啓介委員が、5時過ぎぐらいに退出されるということであらかじめ御報告しておきます。
 資料の確認ですが、まず、座席表、1枚紙がございます。その次に議事次第があるかと思います。配付資料としましては、資料1-1と書いてあるのと、1-1の全体版というものがございます。1-1の全体版の方は傍聴席の方はありませんけれども、後ほどホームページの方にアップします。ちょっと量が多いので、説明の方は1-1の全体版ではない方でしたいと思います。これに1-2、両面になっております。あと1-3の1枚紙、それと資料2というのが、これが2ページです。また、資料2関係の机上配付というのは委員方のみに配っております。あと、資料3、資料4となっています。何か足りないものがございましたら、後ほどでも結構ですので事務局まで言っていただければと思います。以上です。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。よろしいでしょうか。
 それでは、議事に入りたいと思います。議事の一つ目の議題、成分表改訂に向けた現状の整理について、資料は1-1、1-2、1-3の三つでございますけれども、それぞれ別に議論していきたいと思います。
 それでは、事務局から資料1-1の説明をお願いいたします。
【中村室長補佐】  資料1-1でございます。こちらの方、テーブル席の方には先ほど申し上げましたように全体版と、全体版と書いてないものがございます。説明などは資料1-1の全体版と書いてない方、これは今回、新規収載や名称の変更など何らかの変更があるものだけを抜き出したものでございます。こちらの方で説明させていただきたいと思います。
 まず、資料ですが、いろいろな色に分けてあります。以前からいろいろとやり取りをさせていただいておりまして、緑色の字で書いてあるものが、既に担当委員との確認済みで修正をしたものでございます。また、紫色の字が、担当委員の指摘を踏まえてこちらで修正したもの。赤色の字ですが、これは今回新たに加えたものですので、まだ御相談をしておりませんが、こちらも確認していただければと思います。青色の字は事務局の方で覚書として付けさせていただいております。セルの色が黄色くなっているところですが、これが今回新規収載食品として、分析している食品、あるいは細分化する食品、計算で求める食品というのが載っております。また、削除の食品が黄色いセルで載せております。セルが水色になっている食品が、これは名称等の変更により収載順が変わってきているものです。
 食品群ごとに簡単にですけれども、説明をさせていただきたいと思います。まず穀類ですが、1ページ目です。今回、新規流通の食品としてはベーグルや米粉パン、米粉めんなど、最近流通するようになってきたものを分析して収載する予定としております。また、細分化する食品ですが、水稲穀粒として、精白米をうるち米、もち米、インディカ米に細分化するという予定でおります。もち米は分析をする予定ですが、インディカ米は既に収載している方の基礎データ表から細分化ができるということで、細分化する予定になっております。また、水稲めしとして、こちらもうるち米、もち米に細分化する予定にしております。
 また、ふ類の関係ですが、名称の変更と、ふ類の中にちくわぶが入っていたので、これをその他の方に移動する予定にしております。穀類は、新規収載ですが、新たに分析したものと細分化するものと合わせて18食品予定しております。
 続きまして2ページ目、いも及びでん粉類でございます。こちらの方、最近流通してきているものとして、むらさきいもやセレベスなどを新しく収載する予定になっております。また、これらについては生だけではなくて蒸しや水煮の成分値も同様に分析をしております。今回は、調理加熱食品をいろいろと分析しています。例えば、さつまいもであれば皮をむいていたものを収載しているのですが、今回は新たにこれを皮付きで蒸したり、あるいは天ぷらにしたものの成分値というものを分析しております。また、でん粉めんやはるさめについても、今回はゆでの方を新たに収載する予定です。
 そのほかに計算食品としましては、こんにゃくやごま豆腐などの成分を計算で出す予定になっておりますので、担当委員には、またよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして2ページの一番下から3ページにかけての、砂糖及び甘味類のところです。こちらの方は細分化ということで、水あめと異性化液糖について、これは炭水化物の組成分析をしておりますけれども、これらと、はちみつも細分化で、6食品追加を予定しております。
 3ページ目、続いて豆類ですが、大豆については、今まで黄大豆、黒大豆を分けずに収載していたのですが、今回新たに黄大豆と黒大豆を別々に分けて収載するということで今、分析をしています。また、油揚げの関係では、焼きとかゆで、あるいは、つるあずきやレンズまめのゆでなど加熱した食品の収載を予定しています。
 また、細分化ですが、今の成分表の備考欄に書いてありますところを細分化するということでえんどうを赤と青に、きなこを黄大豆と青大豆に分けて、新たに収載していくことを予定しております。また、豆腐類については、凝固剤の違いによる細分化ができるか担当委員の方で検討されておりますので、その結果次第で細分化することになる予定です。
 以上、豆類ですが、分析、細分化、計算、合わせて19食品予定しております。
 4ページ目ですが、種実類は、今回はアーモンドのローストやはすのゆでを分析しています。また、らっかせいについても大粒と小粒に細分化して収載する予定です。以上、分析、細分化、計算で5食品を追加する予定でいます。
 あと5ページ目に野菜類がございます。こちらの方、加熱調理でいろいろと分析を進めております。例えば油いためにした食品としてキャベツや切り干しだいこん、たまねぎ、チンゲンサイ、ほうれんそう、なす、にら、ねぎなどを分析しておりますので、これらを新たに収載します。また、なすは天ぷらについても分析をする予定になっております。
 あと、申し訳ございません。トウミョウのゆでと、にんにくの油いためが表から抜けておりました。こちらの2食品追加したものをまた後日お送りしたいと思います。
 あと、このほか新規流通食品ということで、水耕栽培のレタス、サンチュ、アロエやブロッコリーの芽生えなども分析をしております。
 細分化としては、ほうれんそうの夏採り、冬採りを細分化して一つずつ収載する予定にしております。
 また、名称の変更ですが、現在、きょうなとして収載していますが、一般的にはみずなの方が利用者の方には分かりやすいのかなということで、きょうなをみずなに変更する予定でございます。また、ロケットサラダと収載していますが、これもルッコラの方が一般に通りがいいのではないかということで変更を予定しております。
 8ページ目です。果実類ですが、新たに分析して収載するものとして、きよみ、しらぬい、せとか、はるみなどのかんきつ類と、ゴールデンキウイと呼ばれている果肉が黄色いキウイやりんごの皮つきの成分値も入れる予定になっております。また、細分化するものとしてはグァバとかグレープフルーツ、ももの缶詰などの、果肉の違いによることが備考欄に載っておりますので、こちらも細分化して載せる予定になっております。
 また、名称変更としては、ごれんしと載っていますが、これはスターフルーツの方が通りがいいのではないか、あと、ピタヤはドラゴンフルーツと名称の変更を考えております。
 以上、分析、細分化で19食品予定しております。
 11ページ目が、きのこ類でございます。加熱調理の追加が主になっておりますが、しいたけ、きくらげ、はたけしめじ、ぶなしめじ、エリンギ、まいたけ、マッシュルームというのを、油いため、あるいは一部、ゆでたり焼きにしておりますので、それを分析したものを入れたいと思います。
 また、しいたけについては、これを菌床栽培と原木栽培に分けて収載する予定になっております。
 あと、申し訳ございません。えのきだけの油いためを分析しているのですが、抜けておりました。これも追加したものを作ってお配りしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 きのこ類、分析で14食品の追加予定になっております。
 それと11ページ目の最後の方から出てきますけれども、藻類ですが、こちらはひじきのゆで、油いためと粉寒天の3食品の追加を予定しております。
 また、くびれづたですが、一般的にはうみぶどうの方が認知されていると思いますので、こちらで名称を変更する予定にしております。
 12ページ目、魚介類です。こちらの方も加熱調理の食品を多く追加していく予定になっております。きす、バナメイエビ、するめいかの天ぷら、あるいはフライとしてまあじ、まいわし、まさば、焼いたものとしてほっけの開き、ほたてがいの貝柱、まこがれい、まさばなど、あと水煮としてぎんだらやしじみの分析をしておりますので、これらの方を新規収載していきたいと思っております。
 また、既収載の食品の中では、基本的に皮つきの魚の分析値を収載しておりましたけれども、刺身として食べるとき皮は取りますので、刺身の分析値として、まあじ、ぶり、いか、まだい、あるいはサーモンなどの皮を取ったものの収載を予定しております。
 また、テラピアをナイルティラピア、バラクータをみなみくろたちに、もがいをさるぼうに名称の変更も予定しております。
 魚介類は分析で32食品を追加する予定になっております。
 15ページですが、肉類です。うしやぶたなど、それぞれの部位ごとの焼きとかゆでの成分を多く分析しておりますので、これらを新規に収載していきます。また、うしは、今まで和牛、乳用肥育牛や輸入牛肉に分かれていたものを、新たに交雑牛肉を加え、これの各部位の生、焼きやゆでを今回分析しておりますので、新たに追加する予定でございます。
 それと、日本人がよく食べるものとしてとんかつがあるので、ロースとんかつと、ひれとんかつ、あるいは、とりの唐揚げとして、それの皮つき、皮なしというのも今回分析することになっております。
 また、とりの手羽ですが、手羽としてのみ収載されていたのを手羽先と手羽元に分けて、今、分析をしておりますので、これも新たに追加していきたいと思っております。
 また、その他としては、国産のしか肉ということで、これはえぞしかを試料にしておりますがこれを追加します。名称ですが、かも類の仲間として、まがも、あいがも、あひるというのを名称を整理して載せる予定にしております。
 肉類の方が分析と計算で43食品予定しております。
 18ページ目の卵類ですが、名称の変更として、今までピータンが鶏卵の下に並んでいて、分かりづらいので、あひる卵にピータンということで変更したいと思っております。
 あと、同じく18ページ目の乳類、ですが、ナチュラルチーズ類のモッツァレラやリコッタ、マスカルポーネなどの分析と、あと低脂肪、無脂肪のヨーグルトの分析を行い、新規収載として6食品の追加を予定しております。
 19ページ目の、油脂類ですが、新規に、ぶどう油の分析を予定しております。また、サフラワーやひまわり油、高オレイン酸精製油や、高リノール酸精製油などが備考欄に載っておりますので、それぞれ細分化して載せていきたいと思います。
 20ページ目ですけれども、菓子類です。こちらの方は掲載の食品が多くなっております。菓子類では揚げパンとラムネを分析する予定になっていますが、そのほかに今のところ10食品ほど計算で求めることになっております。それと、名称ですが、あん入り生八つ橋を生八つ橋のあん入りに、パフパイをリーフパイに、あと、チャイナマーブルをかわり玉に名称変更を予定しております。
 21ページ目のし好飲料類ですが、青汁とスポーツ飲料、ノンアルコールビールの3食品の収載を予定しております。
 あとは、清酒の上撰ですが、上撰というのが各社いろいろとランクが違ったりしておりますので、これを普通酒に変更する予定にしています。
 その下の。調味料及び香辛料類です。黒酢、バルサミコ酢、デミグラスソース、ホワイトソース、ナンプラーやテンメンジャンなどの分析を予定しており新規収載することになるかと思います。
 また、そのほかに、甘酢、すし酢などの加工酢や、ドレッシングやマヨネーズ、お茶漬けの素とかふりかけ、あるいは天ぷら用のバッター液など、14食品ほどありますが計算で求める予定になっております。
 調味料類で分析、計算と、細分化で26食品の追加の予定になっております。
 あと、最後の調理加工食品類、23ページです。既に載っている冷凍食品について、備考欄にフライ済みの成分値が書いてありますので、こちらを一つの食品として載せていきたいと思います。申し訳ございません。コロッケのポテトタイプが抜けておりました。これのフライ済みが新規に載せる予定になっていますので、合わせて6食品の追加ということになっております。
 ちょっと駆け足でしたが成分表の新規収載などの説明でした。今回表中には、今回新たに提案させていただきたいものもございますので、きょうこれを一つ一つやっていくのではなくて先生方に持ち帰っていただいて、それぞれの担当されている食品群、あるいはほかの方の食品群も合わせて、一応、2月いっぱいぐらいまでに事務局の方にまた御意見を頂きたいと思います。それでまたこの表の精度を上げていき、最終的な改訂に向けていきたいと思いますので、2月中に修正案をお願いいたします。
 資料1-1の方は以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 2月いっぱい、来月いっぱい、直接事務局に連絡してほしいということでしたけれども、この場で御意見があれば頂きますけれども、いかがですか。
【野村委員】  私のところで、19ページ、ナチュラルチーズのシェーブルというのがあるんですが、それ、私が言ったとおりなんですけれども、ほかの外国の成分表を見ていたら、みんなゴートと書いてあったので、やぎに直していただければ。
【河合室長】  ゴートですね。
【野村委員】  ゴートというか、やぎですね。
【河合室長】  やぎ。
【野村委員】  シェーブルではなく、やぎ。
【河合室長】  やぎ。平仮名で「やぎ」。分かりました。
 補足ですが、備考欄のところで食品の説明や別名についても案を出しています。これは、食品の説明が載っている場合と別名が載っている場合と、どういうものを試料にしたかというのが載っている場合とがあって、書き方の統一がとれていなかったので、試料について説明したものは分かる範囲で「試料:」というのを前に付けて、例えば輸入品を分析した場合には、試料は輸入品ですということで「試料:輸入品」と書いています。中には、食品の説明なのか試料の説明なのかちょっと微妙というのがあるので、そこは皆さん見ていただいて直していただければと思います。
 また、食品の名称ではなく、食品名1、2、3、4と分かれているように、中分類、小分類みたいなものがあります。例えば、すし酢は中分類でいうと調味ソースなのか食酢なのか、非常に迷うところですが、そういった分類の妥当性についても見ていただければ幸いです。よろしくお願いします。
【野村委員】  ありがとうございます。
【安井(明)主査】  その辺は委員の皆様にお願いするということでございますけれども、ほかにこの場で発言をされたい方がおられましたら。
 よろしいですか。それでは、2月いっぱいに直接事務局の方に御連絡いただきたいと思います。ありがとうございます。
 それでは、1-2に入りたいと思います。説明をお願いいたします。
【中村室長補佐】  資料1-2ですけれども、食品名及び「第3章 資料~食品群別留意点」に記載すべき事項等についてということでございます。成分表の今後改訂に向けて先生方の方には、いろいろと執筆とかお願いをしていくことになりますけれども、その中で記載すべき事項というのをちょっと整理させていただきました。なるべく食品の基本情報を可能な限りいろいろと食品名に含めたり、あるいは第3章の方では網羅的に整理したいということで考えております。
 一つ目としまして、食品名に含めるものということで、現在書かれているものも含めて整理し直したものです。加工処理状況ということで、生、乾燥、加工、処理の別あるいは、ゆで、焼き、電子レンジ、フライというような調理法の別。穀物と豆類の場合、殻、皮、ぬか、胚芽の有無というところ、あるいは穀類については歩留りを備考に記載ということでございます。また、野菜・果物・魚の場合、皮の除去の有無。乳製品・肉類の場合、脂肪分に関する情報、赤身あるいは脂身・脂質の除去の有無、低脂肪など、缶詰、瓶詰の場合は、これは何漬けか。シロップ漬け、ジュース漬け、塩漬け、油漬け、水煮というのがあると思います。
 その他成分に大きく影響する食品の特徴ということで、色として、例えば大豆であれば黄色であったり黒であったり、あるいはグレープフルーツで果肉の色の違いであったりがあると思います。成熟度・完熟度では、豆類や果実類の成熟度、あるいは子牛とか若鶏などの成熟度などもあるかと思います。生産・収穫の方法では、養殖であったり収穫時期というようなことがあげられると思います。こちらの方が食品名の方に含める情報というようなことでございます。
 二つ目として、これは別表で整理するものです。(1)は、調理や下処理の方法でございます。こちらの方、今、成分表の後ろの方の表14というところで載せてございます。こちらの方には、今、可食部位、あるいは廃棄部位、調理方法の概要とかが書いてあります。ここではゆで野菜等の食塩添加の有無、あるいはフライ等の油の種類についても留意する必要があるのではないかと思います。また、表14には、現在「生」の食品は含まれていないのですが廃棄部位についてはこの中で合わせて整理してはどうかということがあると思います。
 あと、原材料食品の基になる生物の学名、英語名ということですけれども、生物名、学名というものは最新のものに更新していくということと、英語名については、イギリス、アメリカの成分表など、あるいは学会とか用語集なんかを参考にして見直していくというようなことでございます。
 次のページになります。三つ目に、第3章の食品群別留意点に記載すべき事項です。この中に記載するものの中でも特に重要なものなどは備考にも記載していく必要があるのかなと思っております。
 記載していくべきものとして(1)として、食品の基本情報あるいは成分に関する特徴です。①として食品の基となる動物、植物の種類や部位、これは日本の固有のものであったり、流通量の少ない食品などについては、動物、植物の分類も含めて丁寧に解説していくことが必要だと思います。②としまして、食品・加工品の場合は、その主原料とその割合。③として、物理的な特徴、形です。例えば冷凍食品であるとかひき肉、フレーク、ピューレ、粉末とか、そういう物理的な特徴です。④としまして、複数の種などが含まれる場合にはその概要なども載せていくと。⑤として産地・消費地あるいは出回っている時期などに偏りがある場合はその概要。⑥は、輸入品の場合は、その輸入相手国というものもあると思います。⑦として別名、⑧として栄養強化(ビタミン添加)をしている、あるいは減塩であるとかいうところの記載。⑨として、その保管状況などの、特記すべき情報があれば入れておくべきではないかということでございます。
 (2)として、データの由来ということで、可能な限り成分ごとに分析、引用、推計の別を整理した上で、分析の場合は分析年、あるいは分析に用いた食材の和名、輸入・国産の別等の情報、あるいは、今も載っていますけれども、文献引用の場合は巻末にそれぞれのタイトルとかを整理、あるいはデータベースの場合はそれも同じように巻末の方に整理すると。また、今回、計算の食品が増えてきますので、そのレシピや計算方法の概要なども載せていくと。これについては量が多くなるので、必要に応じて別表を作成するということも考えられると思っております。
 あと、(3)ですが、名称とか収載地の変更などが今回あると思いますので、この方の変更点なども載せていくということになるかと思います。
 資料1-2は以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 御意見等ありましたらお願いいたします。
 これ、食品名に含めるものというのは、第3章の資料編のところで各食品のタイトルのところにそれを入れてほしいということですか。
【河合室長】  ちょっとこれ、私、自分で書いていて分かりにくかったなと思ったんですけど、食品名というのは、本当にこの食品名です。表に出てくるここの欄の食品名なんですが、例えば今、果物の皮の除去の有無なんて、全部書いてないじゃないですか。皮むきと皮付きとある場合なんかはそういうふうに、皮むき、皮付きというふうに分けて書きましょうと。例えば果肉の色別とか大豆の種皮の色別なんかで食品を収載する場合は忘れずにきちんと食品名の中に入れましょうぐらいの話で、すべからく全部書くっていう、そういう意味ではないんですよ。備考欄と合わせて、備考欄に皮をむいたかむいていないかというのはまた別に出てきますので、それと合わせると、食品名に含めるって書いちゃったのがいけなかったんですね。食品名や備考欄の中にこういう基本情報は入れておいてもらえると助かるっていう、そういうぐらいの意味に取っていただければいいです。
【安井(明)主査】  これは本表の話ですね。
【河合室長】  できれば本表にあった方がいいということで、本表に含めるものとした方がよかったかもしれません。すみません。
【安井(明)主査】  「食品名及び」の「食品名」は本表のお話ということですね。
【河合室長】  はい。すみませんでした。
【安井(明)主査】  はい、分かりました。
 どうぞ。
【関谷委員】  ちょっと先ほどのやつと絡みがあるんですけど、私の記憶ではこれまで新規の食品を入れたければ古いやつを整理してという話も一部あったような気がしたんです。
【河合室長】  はい、そういう時代もございました。
【関谷委員】  それが、今の状況を見ていると、新規をどんどん増やしていく。例えば、きのこで言えば四訂のときにふくろたけの表示があったんだけど、五訂ではなくなっているんです。ただ、輸入缶詰か何かでふくろたけっていうのは食にされていたりするんですけど、それは四訂のときもたしか文献値を収集していたんですけど、そういうのを今回、例えば入れた方がいいのか、どういうふうな流れになったのかなというのをちょっと教えていただければと思います。
【河合室長】  基本的には今、この2015の作業に向けては、いわゆるスクラップ・アンド・ビルド的な、1個足したら1個減らさなきゃいけないみたいなことではなくお願いをしていたつもりでした。今回英語を別表にすることなどもあるので、それによって膨大にこの本が分厚くなるということもきっと避けられるんじゃないかなと思っていて、新規収載品が増えること自体はむしろ歓迎の方向です。
 文献値だけのものを収載すべきかどうかというのは、今、新しく出てきた話なので、皆さんでそこは議論をしていただければと思うんですけれども。文献のデータのクオリティーなんかによっても、今すぐ、どんな文献でもいいのかという話もあるものですから。どうでしょうか。
【安井(明)主査】  それは、例えばふくろたけにしたら新しく分析はしていないわけですよね。
【関谷委員】  そうです。四訂のときは文献値を使って。ただ、出し入れの関係で、きのこで言えば、消費量が少なかったから多分五訂のときに削ったんだろうなとは思うんですけど。
【安井(明)主査】  今回の方向としてはできるだけ文献値じゃなくて分析値でいくという話がありますので、データの評価も分析値について行っている段階で、文献値まで、ものによってはいくかもしれないですけど、それはなるべく避けたいというふうにしておりますので、文献値のみで収載する方向というのは今はとっていないというふうに理解していますけれども。
【河合室長】  そうですね。後で出てくる資料3の問題とも関連しますが、国が分析をしていないけれども、どこかの団体が責任を持って分析をして論文化していたりするようなものを持ち込まれたとき担当委員方が、ある程度データの精度に責任が持てるということであれば、また別の話なのかなとは思います。どこの誰がどうやって分析したかも分からない文献値みたいなのだと、ちょっとおっかないかなというふうに私は思うんですが、いかがでしょうか。
【安井(明)主査】  じゃあ、それについては、この後の資料の3のところでもう1回、あれば御意見を頂きたいと思います。
 ほかにいかがでしょうか。はい、どうぞ。
【安井(健)委員】  ほかの国で例えば成分表に収載している食品について、日本で収載されていないものについて入れるというのはどういうふうに考えますか。僕は入れた方がいいと思いますけど。
【河合室長】  そのままということですか。
【安井(健)委員】  そうです。
【河合室長】  それもまた新しく出てきた話なんですけれども。
【安井(健)委員】  今の関連で、その文献値と同じ関連ですけれども。
【河合室長】  これまでの話の中で出てきていた話の中だと、アミノ酸とか脂肪酸の組成だと、アミノ酸、タンパク質の量そのものとか脂質の含有量そのもので、ある程度日本の食品と向こうの食品の突合ができるので、いいだろうといったことは1回、企画作業部会の中でも話がありましたが、しかし、それ以外の成分で、例えば、ちょっと極端な話をすると、日本ではりんご、向こうでアップルなんですけど、アップルのデータをそのまま何も考えずに載せていいのというと、多分、うちの国で流通しているものと、その国で流通しているものが本当に同じかどうかという点で、私自身は余り納得していないんです。ただ、これは個人的な意見なので、皆さんの御意見を伺いたいと思います。
【安井(明)主査】  御意見があればどうぞ。
【石見委員】  今の御意見ですけれども、やはり日本の食品の中で、資源室の予算の都合でまだ分析しきれていないものがあると思いますので、そういうものも見据えながら優先順位というのを付ける必要があるかと思います。
【安井(明)主査】  あと、成分表の基本が、市販品で手に入るものというのが大前提であると私は思っているので、外国の成分表の値をそのまま持ってくるというのはいかがなものかとは思いますけれども。
【渡邊主査代理】  私の担当食品群ではないのですけれども、アンチョビの話があったときに、イギリスとかアメリカとかの成分表を利用すればいいのではないかとも考えられますが、今、安井先生からお話があったように、日本でどういうものが流通しているか分からないので、分析した方がいいんじゃないかと齋藤先生と話し、事務局に齋藤先生からそうお願いしています。ですから、食品群の担当者が、これはこの国のこの食品が流通しているので、その国の成分表の値を載せた方が良いということであれば、載せていくことを検討することも一つの方法かと思います。けれども、原則としてはやはり今、日本で流通しているということが主になるのでないかと私も思います。
【安井(明)主査】  ほか、いかがですか。
 もしありましたら、後で3のところで外部のデータの取扱いがありますので、そこでもう1回話していただけますか。
 ほか、いかがでしょうか。
【佐々木(啓)委員】  データの由来の記載なんですけれども、分析源ですね、私、委員が替わったばかりというか、1年たっていないんですけれども、過去の経緯が分かる範囲というのがすごく狭いんですけれども、どのぐらいこういう情報というのは事務局でアーカイブされているのかということなんですが。
【河合室長】  事務局では四訂以降のものは電子化されています。もちろん、何もかも欲張るわけじゃなくて、今、分かる範囲、今できる範囲でやっていこうと思います。
 大体、四訂で大きく分析をし直していますので、四訂から後があれば、いつ分析したかは、ほぼ押さえられるとは思います。
【安井(明)主査】  よろしいでしょうか。
 それでは、この後、事務局より執筆の依頼があると思いますので、各担当の委員の方には、この資料に留意の上、執筆をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 続いて1-3の説明をお願いいたします。
【中村室長補佐】  1-3です。これは、計算で求めた総菜類の収載についてということで、全く新しいことでございます。調理加工食品の作業部会で、今度の改訂に合わせて新たに成分表に載せていきたいということで話し合われていることでございます。
 まず、経緯ですが、最近の、単身世帯や共働きの世帯の増加により中食、外食のニーズが高まっているというような中で、平成20年度に文部科学省の委託事業で主要な総菜の成分値を計算で求めました。今回、この事業で求めた計算値成分表に反映できないかということで議論されているところです。
 2番目は、今回、計算値として収載できないか、考えている食品です。これは、20年度の委託事業の中で、主要な企業10社からアンケートをとって、主要な総菜として回答された19種類を対象として考えております。ひじき煮から切り干し大根、八宝菜、金平ごぼうなど、やはりアンケートの結果、主要と言われているものなので、非常に一般的なものなのかなと思っております。これらの計算した成分値を今回、改訂する成分表に載せていきたいと考えております。
 これは調理加工食品の作業部会の中で話し合あった結果ですが、収載に当たっての方向性としては本表に収載するものではなくて、別表とした方が良いのではないかと話し合われております。ただ、その際の表の構成は、利用者の使い勝手などを考えますと、本表と同じような構成にして載せるのがいいのではないか話し合われております。
 今後、検討していかなければならないこととしては、4番目に書いてありますが成分表への収載の仕方をどうするかということです。例えば、4章として新たに章を立てるのか、あるいは参考とか付録とかいうような形で後ろの方に付け加えるのかということです。また、成分値についてどのような情報を載せていくのか、例えば平均値であったり標準偏差、試料数、最大値、最小値など、どのような情報を載せていくのかということです。
 また、レシピについても、いろいろな会社のレシピがありますので、これをどうするのかということも検討していかなければなりません。
 さらに、現在ある、18群の調理加工食品類をどうするのかということもございます。現状のまま本表に18群は載せて、今回の総菜類については別にするとか。あるいは18群を本表から切り離して、総菜類と同じような形で成分表の後ろの方に付けていくのかというようなことを、調理加工食品作業部会で検討を進めているところでございます。
 以上です。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 これについては、一部、調理加工食品作業部会で論議しているところですけれども、皆さんの方から御意見等ありましたらお願いいたします。
【齋藤委員】  ちょっと教えていただきたいんですけれども、先ほどの件数のどうのこうのとかいう、いわゆる実験誤差よりもレシピの方の影響がすごく大きいような気がするのですが、その辺のところは押さえていくような形になるんでしょうか。
 例えば、いろいろな企業さんだとか業者さんによって使うものが全然違ってくると思うんですね。割合が。そうすると、それは物すごく大きい幅が出てくる可能性があると思うんですが、その辺の記載はどういうふうに配慮されているんでしょうか。
【渡邊主査代理】  20年度の調査報告書をまとめさせていただいたのですが、意外と定番料理の成分の変動幅が少なかったんです。私どもも、すごく大きいと思っていましたら、一般成分は大体50%を超えないぐらいの範囲に収まっているとか、例えば、今、給食は病院なんかで委託業者が多いんですが、昨日までひじきの煮物がこういうお料理だった、来月から給食会社が変わってひじきの煮物が全く違うものになるっていうことは考えられないので、定番料理は大体レシピが集約されているということを報告書を書いて気が付いたところです。
 確かにレシピに、いんげんが多い会社と、全くない会社では、それに関わる栄養素の量が変わってきてしまいます。ですから、各レシピの変動係数を出すのか、最大・最小を出すのか、そこが作業部会で今、議論されているところです。でも、定番料理のおおよそ成分値は思っていたほどばらついていないというふうに考えています。
【安井(明)主査】  よろしいでしょうか。
【齋藤委員】  はい。
【安井(明)主査】  ほか、いかがですか。
 よろしいでしょうか。それじゃあ、これにつきましては調理加工食品作業部会の方で検討の上、進めていただきたいと思います。ありがとうございました。
 それでは、二つ目の議題、再分析食品のデータの決定方法について、事務局より説明をお願いいたします。
【河合室長】  今、各作業部会に分かれて分析が終わったものからデータを見ていただいて収載値を確定するという作業が始まっております。その手順について、特に、調理前、調理後の両方の食品を再分析したものについて、どういう手順で決定していくのかというのを簡単に紙にしましたので御紹介をしたいと思います。
 今回分析をしてみたところ、成分表に収載されているもので、例えば今回分析したものと水分の値が大きく違うとか、あるいは重量変化率が大きく違うといったようなものが幾つか出てきまして、そうなると、そこからまず収載の水分とか重量変化率でよかったのかという妥当性検証をしていかなければいけないだろうということで、1番に書いてあります。
 (1)の1で水分と重量変化率について、基本的には収載値を信じるんですけれども、今回の分析結果と余り大きく矛盾しているような場合、特に統計的な処理をしてみて、例えば95%外れているようなとき個別に変更すべきかどうかというのを決めていただければと思います。この水分を見直すかどうかというのは、非常に大きな問題でございまして、水分を見直すと、今回分析していないほかの成分も全部変わることになります。重量変化率も多少それが影響してくることもあるので、そこまでやっていいのかどうか。そうすると、過去どういうふうに成分値を決めていたのかという経緯を、今、御存じない委員の方もいらっしゃいますし、記録が完全に残っているわけではございませんので、大分皆さんの作業量が増えていくことにも正直なるのですけれども、そういうことも踏まえた上で、水分と重量変化率をどうするのかというのをまず決めていただきます。
 それから、調理前の食品と調理後の食品の同一の試料を分析しているデータというのが今回出てきますので、それを基に成分変化率を計算します。今回のデータを使うのか、前回のものも含めて平均するのか分かるような取りまとめ表をお見せしますので、担当の委員からどの成分変化率を使うべきかを御提案いただきます。
 それから、加熱調理前の食品の収載値について新しいデータが追加されますので、新しいデータだけ使うのか、昔のデータも含めて平均化するのかは、各食品の事情によって若干異なってきます。例えば、昔のデータというのは実は四訂のデータで、今、流通しているものと実は全然違うんだよと。特に野菜や果物ではそういうことが非常に多く想定されるんですけれども、そういう場合は新しいデータを優先的に使うとか、あるいはざっと見たところ変動もないので、昔からあるデータを全部使って平均化するというようなやり方もあるので、これも担当委員の方でどのデータを使うということを決めていただいて、作業部会の方でそれを承認するというような形になります。
 このように加熱調理前の食品のデータはどれにしますか、成分変化率はどれを使いますか、水分や重量変化率はどれを使いますかというのが決まり、2ページ目にある式に入れていくと収載値が出てきます。こういう計算をした取りまとめ表を作業部会の方に何度かやりとりさせていただきますし、例えば水分や成分変化率を変える場合は、一発で収載値が決まらない場合もあって、何度も何度もちょっと嫌だなと思うことがあるかもしれませんけれども、お付き合いをいただければと思います。
 これに関連して机上配付ということで、今のデータの状況ということを委員の方にお配りしています。基本的には今の食品成分表の分析値というのは、非常に長い歴史の中で五月雨式に分析をして積み上げてきたものが多くございます。なので、単純に過去のデータを全部平均したらこの値になるというような出し方にはなっていません。例えば、流通しているシェアの大きいものを加重平均した場合もあるでしょうし、文献などのデータから外れ値をはじいて計算したようなものもあるようです。なので、今、収載されている値を水分を基に補正するといっても、実はそんなに容易なことではありません、計算し直した結果、足してみたら100からずれちゃうみたいなことがあるのかもしれませんので、収載値を実際に置き換えて、再計算をするときには担当委員の方に収載値を提案いただいて事務局とやりとりするということで、結構大きな作業になってしまうことを御了解ください。
 ここに原則を書きましたが、基本的には水分と重量変化率というのは同じときの分析のデータを使った方がいいでしょうと。というのは、水分が変わると重量変化率が変わりますので、このデータはセットなんじゃないかと考えています。そして基本的には当時の委員会の判断、収載値や文献等については、ある程度信じていくしかないと思っていますが、どうしても今の分析と比べて疑義があるとか、あるいはもう品種が大きく変わったんだから昔のデータはもうやめるというような理由があれば、昔のデータを変えることもやぶさかではないでしょう。
 過去のデータと最新のデータを比較して妥当な値と判断された場合、どのデータを使うか、先ほどの繰り返しになりますが、全データの平均を使って計算をするのか、あるいは最新のデータだけを使うのかというのは担当委員に判断していただきます。基本的には文献値よりは分析データの方が精度が高いと考えていいのではないかと思います。もちろん、その文献値がどういうものかにもよるのですけれども、そういう原則であると思います。
 今、個別データとコンポジットデータが混在しているので、当初は、コンポジットは加重平均しなきゃいけないのかなと思ったんですが、委員の皆様に聞くと、原則は算術平均でよろしいのではないかということでした。ただ、どうしてもコンポジットのデータを加重平均した方がいい場合、もしかしたらデータのばらつき具合によってはあるのかもしれませんので、それについては個別に作業部会の中で提案していただければと思います。原則は算術平均でいきたいということです。
 先ほどの繰り返しになりますが、水分や重量変化率について、例えば標準誤差を用いて95%信頼区間のようなものを出して、そこからすごく大きく外れているみたいなものは、やはり変えざるを得ないというふうにも思いますので、そういった数字をできるだけ事務局も勉強して提供していきますので、皆さんに見ていただければと思います。
 具体的な作業を示しながら説明していないのでわかりにくいと思った方もいらっしゃるかと思うんですけれども、紙が出ると「ああ、こういうことを言っていたのか」と分かっていただけると思います。
 以上です。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 御意見等ありましたらお願いいたします。
 既に植物性食品のAのグループで作業を始めております。来月には植物食品のBで作業を始めることになっておりますけれども、こういった形で進めたいと思っております。進め方についてはよろしいでしょうか。また各作業部会の前に資料が送られてきて、見なくてはいけないという作業になりますけれども、よろしくお願いいたします。
 それでは、続いて三つ目の議題、収載依頼食品の受入れについて、御説明をお願いいたします。
【中村室長補佐】  資料3でございます。収載依頼食品の受入れについてです。成分表の中で未収載の食品についても、いろいろと利用者のニーズに対応して、たくさん載せていきたいところではあるのですが、一つの食品を分析していくのでも相当の予算がかかり、現実問題としては全ての食品に対応することは不可能でございます。このようなときに、例えば未収載の食品を分析したので収載してもらえないかというような依頼もあるのではないかと思います。その際、データを持ってきていただいたら全ていいですよという話ではなくて、採用するときはちゃんとしたルールを決め、持ってきていただいたデータを成分表に載せるかどうか判断していかなければいけないと考えております。
 基本的には、収載の依頼のあった食品の該当する食品群の委員がそのデータを確認した上で、食品成分委員会の中での収載を実際に決めていくというような  ことになるかと思います。そのときの受入れの条件ですが、公平性とか信頼性の確保の観点から、五つの条件を考えております。
一つ目としまして、収載依頼をする者についてです。収載依頼者というのは、公平性の観点から個人とか一企業ではなくて、地方公共団体など公的機関や業界団体の方から収載依頼するべきではないかと考えております。
 二つ目ですが、持ち込まれたデータを分析した機関について四つほどの条件を付けています。それは妥当性が確認された方法を用いていること、内部品質管理(内部精度管理)を行っていること、外部品質査定(外部精度管理)に参加していること、当該分析対象成分についてISO/IEC17025の認定を受けていることとしております。
 三つ目として、分析、サンプリングの方法ということで、分析方法というのは、日本食品標準成分表の分析マニュアルがございますので、こちらで定められている方法、又はそれに準ずる方法であることとしています。また、その分析のための試料というのは標準的なものとして産地、時期等に偏りがない複数のサンプルを用いていることです。
 四つ目の分析データについてですが、分析データは申請の際に提出を求めますけれども、その後、収載後、利用者からの問合せなどに答えられるよう、収載依頼者においてちゃんと保管されていることです。
 五つ目として、食品の性格とありますが、これには個別の企業の商品ではなく、また、ある程度の流通量がある食品であることというような条件を考えております。
 その一番下のところですが、その他として、収載に当たってですが、外部からの持込みデータについては3章の食品群別留意点に、この食品の出典ということで明記しておくことが必要であると思っております。
 以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 これについて御意見等ありましたらお願いいたします。
【渡邊主査代理】  成分項目は五訂成分表の項目を基準にしていいのか、成分表2010の項目を基準にするのか、それはどちらをお考えでしょうか。
【河合室長】  先生、どう思われますか。
【渡邊主査代理】  私は、五訂成分表の項目が最小限度の成分項目数だと思います。2010だと、アミノ酸から計算するたんぱく質とか、脂肪酸から計算する脂質とか、あと微量5成分も加わるので、最低限は五訂成分表でいいのかなと思いますが、どうでしょう。
【安井(健)委員】  実は私の質問もそれに関連していたのですけれども、エネルギーを計算できればいいという考え方も成り立つんじゃないかというのもあると思うんですけれども。
【渡邊主査代理】  一般成分だけと。
【安井(健)委員】  一般成分だけでいい。
【河合室長】  でも、一般成分だけしか載っていない食品はないですよね。
【渡邊主査代理】  それは、ないです。
【安井(健)委員】  いや、それ、ないです。もちろんないです。
【関谷委員】  ちょっと前提というか、これ自体、例えばこの本表に載せるという理解?
【河合室長】  はい。
【関谷委員】  そうすると、今の一般成分だけだと、ある1項目、1品目だけそれしか載っていないっていうことになるわけですね。
【齋藤委員】  ちょっといいですか。具体的にどういうものを想定されているんですか。私、全然イメージがわかないんですが。
【齋藤委員】  既に持ち込まれたようなものがあるということですか。
【河合室長】  1件ございます。流通量から国では分析していない食品について、主産地からデータの提供がありました。もちろん持ち込まれたデータの質を見る必要があり、例えば、齋藤先生がいつも気にしてくださっているように、サンプリングのやり方などから偏ったものであれば載せないということになると思います。担当委員に、この本表に載せるに足りるかどうかというのを見ていただいて、各作業部会や、この成分委員会にも御検討いただきます。
【安井(明)主査】  はい、どうぞ。
【石見委員】  あと、想定されることとして、今、5成分が全体の3分の1しか測られていませんよね。
【河合室長】  微量5成分ですか。
【石見委員】  はい、微量5成分。そこのデータが非常に栄養調査ですとか、そういうところで求められているところです。ですから、そういうところを集中的に測った場合、その食品についてここに載っている項目全てが必要かというと、優先順位としてはそうでない場合もあるんですよね。少なくとも一般成分は必要だと思うんですけれども、そういう場合も想定されると思っています。
【河合室長】 もう既に収載されていて、5成分が抜けている食品、例えば菊の花びらの5成分だけのデータのようなものが来たときに、それを受け入れるかどうかみたいなこともあり得るのかと。
【石見委員】  価値としては非常に高いのではないかなというふうに思います。まあ、そういう場合も想定されるのが一つと、あと、2から5は非常に重要なことで、これは絶対条件ということで理解できるんですけれども、じゃあ、これが網羅されていれば、例えば1が学会の場合はオーケーなのかとか、あるいは必ず論文化されている必要があるのではないかとか、そういう条件もあるのかなという、ちょっとそこの二つが疑問だったんですけれども。特に論文化されている必要はないということですか。
【河合室長】  どう思われますか。
【石見委員】  できれば論文化されている方がいいと思うんですが。
【河合室長】  これは、事務局がどうこうというよりは、先生方がデータを受け入れるときに、これがないと怖いとか、安心できるということを皆さんの方からむしろ出していただいた方がいいと思います。
【岡﨑委員】  石見先生が今おっしゃった論文化ですけれども、それはここに書いてある一企業ではなくて、こういう公共団体や業界、あるいは学会が出したデータで論文化という理解ですね。
【石見委員】  はい。そうです。
【岡﨑委員】  論文の中にはいろいろ、こういう条件じゃない論文も出てくる可能性もあるかなと思って。
【石見委員】  そうですね。だから、2から5がクリアされていればいいのかなという考え方もありますけれども。
【渡邊主査代理】  私もそう思います。
【河合室長】  今、持ち込まれているものは、論文化されていないですね、きっと。
【渡邊主査代理】  そうです。されていないです。2ですよね。分析センターが分析しているっていう。
【河合室長】  今、石見先生がおっしゃられたのは、2から5をクリアできていなくても、論文化していたらよいということでしょうか。
【石見委員】  そういう場合もあるのかなと思ったんですけど、まあ、私は2から5が絶対条件であると思っています。
【河合室長】  あと、学会を地方公共団体のところに。
【石見委員】  学会を入れるのかとか。
【河合室長】  入れてよろしければ。
【安井(明)主査】  学会が事業としてやられた場合ですよね。
【渡邊主査代理】  学会が事業としてです。
【安井(明)主査】  ですね。
【河合室長】  そういうのあるんですか。
【齋藤委員】  普通の論文、分析のデータの論文だってあるじゃない。
【安井(明)主査】  それも中身によるんですけれども、要するに、論文のクオリティーが。
【齋藤委員】  ちゃんとしたレビュアーがいて、権威のある学会であればと。
【安井(明)主査】  いや、それも危ないところがあって。結局、データそのものの信頼性というか、ちゃんと真度が確保されているかどうかも分からないのがあるんですよね。要するに、傾向を見ている測定をやっている論文というのはかなりあるんですよね。その値自体が本当に信頼できるかどうかというのにクエスチョンなのがあるので、それだったら、それを防ぐために2番の、例えば17025を受けているところで、認定を受けているところで測ったデータでないと受け付けませんよという、そういう縛りをかけているんですよ。これがあれば、ちゃんとバックデータから何から出してもらえますから。だから、論文化されていなくても、しっかりしたデータの背景が分かる資料を出してもらえれば、それは採用が可能だと思います。
【河合室長】  今、各委員の方に購入指示書や、分析のときの調理指示書を書いていただいていますが、あれぐらいの量の情報がないと、成分表に載せられません。廃棄部位がどこだとか、そういう細かいことまで全部必要なので。論文のデータであっても、どうやって食材を処理したのかわからないと困ってしまうので、そういう意味では2番のところがすごく大切なのかなと事務作業的には思いますけれども。
【齋藤委員】  基本的にじゃあ原則として論文は除くというふうに考えてよろしいということですね。
【安井(明)主査】  いや、ものによります。
【齋藤委員】  いや、だから、この2番から5番ということが原則と。
【安井(明)主査】  ただ、例えば論文の中で、分析はどこどこに依頼したと明確に書いてあって、そこが認定を受けているところでちゃんと精度管理をやっているところだということだったらば、検討の対象になると思いますけどね。ただ、そういう書き方、なかなかしていないですよね。
【関谷委員】  地方公共団体も一企業化っていうか、企業的なスタンスを持ってやり始めているところ、例えば野菜でもきのこでもそうなんですけど、ブランド化をする。きのこですと、新しいきのこ、今までない、流通していない新しいきのこをブランド化して、県産として売り出すんだという流れはやっぱりあることはあるんです。そうすると、公共団体だから果たしていいのか。
【河合室長】  今回、持ち込まれたものも県からのだったので悩んだんですけれども、3番のところに、産地、時期等に偏りのない複数をサンプルとすることというのがあります。主産県でもない県が、うちの県のデータだけ使ってくださいみたいな話だと、全国で流通しているのは全然別のものになりますので、この3番に引っ掛かっちゃうと思います。一方、シークーワーサーのような沖縄県特産のものを成分表には載っているので、ある程度、日本で流通しているものを代表している県だというふうに判断できるかどうかというところになってくるんだろうと思うんですね。きのこは、確かに細かい品種がたくさんあるので、そこは先生がむしろどうお考えになるのかということにもなってくるんだと思うんですけれども。
【関谷委員】  難しいというか、先ほどの話に戻っちゃうんですけど、多くやった方が利便性が高まるっていう、要するに流通しているものを収集した方がいいんじゃないの、そうするとここで分析できないなら、そういう持ち込まれたのをやっぱり入れた方がいいんじゃないのというのは一方ではあるんです。ただ、やっぱりこういうのをやると、そこで公共団体は企業化に走ったりしているんで、だからそれに利用される手もあるなと。その辺のバランスをどうするのかなというのは、まあ、言いながら私も難しいと。
【河合室長】  そうですね。でも、多少はそういう、自分にメリットがあると思うからこそデータって出していただけるので、全部何もかもそれが駄目だというわけにはいかない。原則に立ち返れば、誰かをえこひいきしたって思われないかどうかということのほかに、日本で食べられているものを代表しているものがきちんとデータとして載せられたかどうかという、そちらの方を重視した方がいいような気が私はするんですが。
【関谷委員】  それで、例えば一つの縛りとしては、分析の数を増やすとか。最低必要な分析の数を増やすっていう話になると、なかなかちゅうちょするかもしれないし。一般成分だけだと、大して食品分析センターに分析依頼しても金が掛からない。
【渡邊主査代理】  やっぱりみんなで充実させてきているわけじゃないですか、成分表を。だから、最低は五訂の成分項目だと思います。できれば成分表2010の成分項目は必要だと思います。例えば、特定の地域の人が常に食べているような食材であれば、東京で食べてなくても収載していいんじゃないかと私は思います。使う方に立ってみれば、やはりできるだけいろいろな食品が、いろいろな成分を収載してあった方が有り難いので、持込みがあって委員会で吟味して、よければ是非載せてほしいなと思います。
 さっきの微量成分の菊の話ですが、そういう場合は、そういうことを計画する前に相談していただければと思います。そうでないと、せっかく分析したのにサンプリングがまずくて無駄になることが起きる場合があります。サンプリングはすごく大事です。ですから、御予定があれば御相談くださいと書いてあるといいのではないかなと思います。
【岡﨑委員】  この依頼、今、1件だけっておっしゃっていますけども、そういうことは何か一般に公表されているわけですか。
【河合室長】  いえ。このたびが初めてでございます。
【岡﨑委員】  今後ももちろん、広くは公表するということではない?
【河合室長】  それも皆様の御意向次第なんですけれども、今のこの時点の状況だと、自分たちが分析したものの検討に追われていて、広くデータコールして、それまで正しいかどうか、この時点でやれるかというと、ちょっと苦しいんです。データを受け入れるということ自体も初めてですし、少し様子を見ながらでもよろしいのかなと思います。
【安井(明)主査】  いかがでしょうか。現時点では対応できないというのが現状なので、2015が出て、落ち着いた辺りから、皆さんの方からデータを頂くようなシステムを公表していきたいなというふうには考えておりますけれども。時間的にもうちょっと、皆さんに声を掛けるには時間が掛かるということだと思います。
【岡﨑委員】  ある程度混乱を招くかもしれませんね。
【安井(明)主査】  収載項目については特に縛る必要もないのかなという気もするんですけれども。一般成分でなくても、微量5成分でデータが出てくれば、水分だけ測っていただいてということになると思いますけれども。
【渡邊主査代理】  でも、サンプルも。
【安井(明)主査】  はい。サンプルは選んでもらわなくちゃいけませんけれども。
【齋藤委員】  ちょっと聞き逃したかもしれないんですけど、これ、別表という形になるわけですか。本表?
【河合室長】  本表かと思っていました。
【齋藤委員】  それに、先ほどもちょっと出ましたけど、一般成分だけだとか、例えば微量5成分だけだとかで。
【河合室長】  成分が少ないとちょっとみっともないなと思いますが。どうでしょうか。でも、私たちが頼んでやってもらうものではなくて、出てきちゃうものですから、項目が少なかったら別表ということもあるかもしれません。今回相談が有った食品は、ちょうど五訂の項目がそろっていたので本表でもいいのかなと思いましたが。
【齋藤委員】  既に持ち込まれたものは、一応、本表に載せても、要するに並びとしてもらえば。
【河合室長】  この食品についてもまだ全然、皆さんにデータを見ていただいていないので、載せてもいいかきちんと部会や委員会にお諮りします。本当にケース・バイ・ケースだと思います。
 でも、おっしゃられたように、本表に載せるとすると、本当にパーツだけあるとちょっと困っちゃいますね。
【安井(明)主査】  まあ、みっともないといえばみっともないかもしれないけれども、余りその辺は気にしなくてもいいのかなとも思うんですけど。これは、これからデータについても検討の段階になりますので、ということで、載せる場合は別表にするのか本表に入るのかというのは、その段階で論議したいと思いますけれども。
【河合室長】  データの項目と、本表か別表というのはペンディングで、それはちょっと具体的なものを見ながら考えていただくということでよろしいでしょうか。分かりました。
【安井(明)主査】  ほか、いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。それでは、原則という、「案」ですけれども、これは取っていただいて、このルールに従って進めていくということにしたいと思います。
 次の議題、四つ目の議題になります。成分表改訂に向けた主な作業について説明をお願いいたします。
【中村室長補佐】  資料4でございます。成分表改訂に向けた主な作業ということで、今後、本格的に改訂を進めていくわけですけれども、どういうことをやっていくべきかということ作業部会ごとにまとめました。
 まず、企画作業部会ですが、一つ目としては、一番大きなところで成分表本表関係のことがあります。その中ではまず第1章の説明で、今回いろいろと成分表が変わってきますので、加筆修正が必要となってきます。どのようなことを書いていくのか、必要な事項の検討と、実際の執筆ということがあると思います。
 また、第2章の本表の様式の確定、こちらの方は以前、少し話が出ましたけれども、これを確定する必要があります。
 二つ目として、炭水化物等成分表、これは名前も含めてですけれども、これの関係の作業です。こちらの方は全く新しい冊子となりますので、第1章の説明から、第2章本表の様式の確定と、全て一から作っていかなければいけないので、結構大きな作業になるのかなと思っております。
 三つ目として、アミノ酸成分表、脂肪酸成分表関係の作業があります。今、計算で求める未収載の食品について、どのようなものを掲載していくか、優先順位の高い食品の検討というのがあります。なお、具体的な計算については各作業部会の方で話していくことになると思っております。 それに加えて、第1章の説明の方で、新しい食品や、計算の食品が入ってきたりということで、加筆が必要な事項があると思いますので、それの検討と具体的な執筆というのがあると思います。
 四つ目としましてデータベース関係。この作業部会でやるかどうか、まだ検討は必要ですが、今後、なるべく使いやすいようにということで、データベース関係の充実に向けた検討も結構大きな作業になると思っておりますので、加えております。
 五つ目として分析マニュアルの改訂。分析手法が、いろいろと変わってきています。また、冊子に分かれて記載されているものを1冊にまとめて分析マニュアルを改訂していく必要があるかと思います。
 続きまして、それぞれの作業部会、食品群ごとに分かれております植物性A、植物性B、動物性、調理加工食品作業部会というところでございますけれども、これのまず1番は、分析した成分値の確定作業です。具体的には既に植物Aの方で始まっております。確定すべき成分としましては、1番目に新規収載食品の成分の確定があります。食品数はずれると思いますが、植物Aが45食品、植物Bが58、動物性が79、調理加工が11食品を予定しています。
 それと、2番、3番、4番は、それぞれの組成、成分の確定です。食品数は、成分変化率算出のために分析した食品も含めておりますので、ちょっと数字は違ってきますが炭水化物、アミノ酸、脂肪酸、ございますので、これらの成分の確定が相当数あります。
 また、5番目に妥当性の検証ということで、植物性のA、B、動物性で、45食品ございます。
 そのほか、計算食品の成分の確定ということで、本表の方と、あるいはアミノ酸・脂肪酸成分表の食品で計算する食品もございますので、こちらの計算食品の成分値の確定というものがございます。
 それとあと、名称等の確定。きょう、資料1-1でお配りしました日本語名、あるいは別名などの確定があります。また英語名の方も、既に問合せ等をさせていただいておりますけれども、そちらの方の確定ということと、それに加えて備考欄への収載情報、何を書いていくかということを確定していくということがございます。
 さらに、第3章の食品群別留意点の執筆ということで、これは食品群担当の委員の方になりますが、具体的な執筆作業があります
 また、これは先ほど御説明しました、総菜類の成分値の収載については、これは調理加工食品作業部会の方ですけれども、検討する方向がいろいろとございますので、こちらの方の検討をしていかなければいけないのかなと思っております。
 以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。
 御意見等ありましたらお願いいたします。
【安井(健)委員】  炭水化物等成分表関係なんですけれども、以前、報告書として出してある推定の成分表がありますね。あれのデータをこの炭水化物等成分表に、もちろん分析していない食品についてですけれども、取り込んでいくという作業については進めていくと考えてよろしいですか。
【河合室長】  それはまだ決まっていないですよね。もしそのことがあるのでしたら、企画作業部会で1回、御提案を頂いて話をした方がいいと思います。取り込みたいという御意見があるのは知っていますし、取り込んじゃ駄目だという御意見があるのも知っていますので、これはちょっと時間を掛けて話をした方がいいと思います。
【石見委員】  先ほど御説明のように、計算で求めたものについてはレシピを載せていくという話がありました。また、総菜についてもレシピを載せていくということだったんですけれども、既に収載されている調理加工食品類については、レシピのようなものは。
【河合室長】  市販のレトルトカレー的なものですよね。
【石見委員】  例えばピラフとか。
【渡邊主査代理】  市販の冷凍品なので、レシピは分からないんですね。いろいろなメーカーのピラフの成分値を平均しているだけなので、材料の細かい重量の記載が全くないので。
【石見委員】  そのレシピは分からない。
【安井(明)主査】  予定の2015が出るときに、アミノ酸成分表と脂肪酸の成分表も、2015年準拠で出すことになりますよね、これだと。
【河合室長】  はい。基本的には本自体はもうあるので、それを改訂していくというつもりでおりました。
【安井(明)主査】  改訂ですよね。
【河合室長】  当然、収載食品も増えますし、計算食品も増えますから、1章もそれに合わせて加筆していただくことになると思います。炭水化物は新規、初お目見えになるので、一から書き下ろしていただく。で、先ほど言われた糖質の推定成分をどうするのかという話はまだ全然議論の俎上に乗っていないので、そこは話していただくことになると思います。
【安井(明)主査】  ほか、いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。それでは、各作業部会で作業を進めていっていただきたいと思います。
 一応、議題は全て終わりましたけれども、その他で委員の皆様から何かありましたら。いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。事務局の方からはいかがでしょうか。
【河合室長】  大丈夫です。
【安井(明)主査】  それでは、これで本日予定しておりました議題、その他も含めて終了いたしました。どうも皆さん、御苦労さまでした。ありがとうございました。

                                                                       ── 了 ──

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