資料2‐1 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に関する論点(案)

(※第3回の本部会での議論をもとに、第3回部会資料3‐1を改定。)

研究振興局基礎研究振興課

  平成28年度にはプログラム開始10年目を迎えること、また、延長審査を終えた平成19年度採択5拠点について、補助金による支援期間が終了する拠点が出てくることなどを踏まえ、今後のWPIプログラムに関する論点としては以下が想定される。

論点1:新規拠点公募の必要性及びその方針について

  • WPIプログラムは非常に優れた成果をあげており、その成果の客観的な評価を踏まえた上で、新規拠点公募を行うことが必要ではないか
    • WPIプログラムはどういった点で「成功」と評価されるのか
    • WPIプログラムの課題はどういった点か
    • 既存ホスト機関による新たな拠点提案を認め、拠点の新陳代謝を進めるべきではないか。
    • 成果があがった要因をどのように分析すべきか
  • その評価を踏まえ、今後どのような成果を挙げることを目指すのか
  • そうした成果を挙げるために、「研究拠点」の形式を取る必要があるのか
    • 他の政策手段で代替できないか
    • 「拠点」であることの意味はどのようなものか。
  • 形成された研究拠点の持続・発展を確保するための効果的な方策はどのようなものか
    • 優れた成果を挙げた拠点及びそのホスト機関は、今後同様に拠点形成を行おうとするホスト機関に対し、自助努力で持続・発展するモデルを示すべきではないか

論点2:補助金終了拠点の持続・発展も含めたプログラム全体としての成果の定着について

  • 各拠点の持続は原則ホスト機関の役割であるが、プログラム全体としてのブランドを持続・発展させるため、国としてもフォローアップを行う必要があるか。必要があるとすれば、以下の三つの観点があるのではないか
    • WPIプログラムの世界的な認知度の維持による我が国のvisibilityの向上
    • 我が国を代表する「世界トップレベル研究拠点」としての拠点活動の質の確保
    • 他の研究機関にWPIの成果を展開することによる我が国全体の研究力の向上
  • 補助金終了拠点が確実に持続されるために、ホスト機関がどのような支援を行ったかを国として評価していく必要があるか
    • 一つのホスト機関の自助努力だけでなく、複数のホスト機関の連携も必要ではないか
  • 国としてのフォローアップには、制度的な支援と予算的な支援があるのではないか
    • 仮に予算的な支援を行う場合、その規模はどの程度とすべきか
  • 拠点やホスト機関の実際の状況を把握したうえで議論を深めるべきではないか

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