資料2‐1 数学イノベーション委員会における調査検討状況について(報告)

1.前期まで(~平成27年2月)の経緯

 数学イノベーション委員会は、数学・数理科学と諸科学・産業との連携による研究を通じて、諸課題の解決に貢献するとともに、既存の枠組みを超えたイノベーションを生み出し社会に広く貢献するための方策について検討するため平成23年6月に先端研究基盤部会の下に設置され、平成26年8月に報告書「数学イノベーション戦略」(先端研究基盤部会決定)をとりまとめた。

2.今期の検討状況及び今後

 平成27年4月に戦略的基礎研究部会の下に数学イノベーション委員会(委員:別紙1)が設置されてからは、「数学イノベーション推進に必要な機能」についてこれまでに別紙2のとおり4回の検討を重ね、1.数学の活用により解決できる問題を明らかにし数学研究者につなぐ機能、2.問題解決に向けた研究を行う数学研究者の活動を支援する機能、3.数学研究者が提案した数学的アイデアを“使える”ようにする機能(例えば、プログラミングやソフトウェア化を支援する機能)等を備えた拠点の必要性について整理した(詳細は、資料2-2のとおり)。今後は数学イノベーションに必要な人材の育成を含め更に検討を深めていく予定である。

別紙1 科学技術・学術審議会 戦略的基礎研究部会 数学イノベーション委員会 委員名簿

平成27年5月28日現在

臨時委員

大島 まり 東京大学大学院情報学環教授/東京大学生産技術研究所教授
小谷 元子 東北大学原子分子材料科学高等研究機構長 / 東北大学大学院理学研究科教授
長谷山 美紀 北海道大学大学院情報科学研究科教授
若山 正人 九州大学理事・副学長

専門委員

合原 一幸 東京大学生産技術研究所教授
今井 桂子 中央大学理工学部教授
グレーヴァ 香子 慶應義塾大学経済学部教授
國府 寛司 京都大学大学院理学研究科教授
高木 利久 東京大学大学院理学系研究科教授
常行 真司 東京大学大学院理学系研究科教授
中川 淳一 新日鐵住金株式会社 技術開発本部
先端技術研究所 数理科学研究部 上席主幹研究員
樋口 知之 情報・システム研究機構統計数理研究所所長
舟木 直久 東京大学大学院数理科学研究科教授
本間 充 花王株式会社デジタルマーケティングセンターデジタルトレード室長
森 重文 京都大学数理解析研究所教授

(敬称略、50音順)

(注) ◎:主査  ○:主査代理

別紙2 数学イノベーション委員会開催実績(平成27年4月以降)

第18回 平成27年4月24日(金曜日)

1.数学イノベーション委員会について

2.数学イノベーション委員会における検討について

  1. 諸科学・産業の委員より、連携の現状と課題について意見聴取
    【委員】常行 真司 東京大学大学院理学系研究科 教授【専門:物性理論、計算物質科学】
    高木 利久 東京大学大学院理学系研究科 教授【専門:バイオインフォマティクス】
    長谷山 美紀 北海道大学大学院情報科学研究科 教授【専門:メディアダイナミクス】
    本間 充 花王株式会社 デジタルマーケティングセンター デジタルトレード室長
    グレーヴァ 香子 慶應義塾大学経済学部 教授【専門:ミクロ経済学】
  2. 数学イノベーション推進に必要な機能についての検討項目について議論

第19回 平成27年5月28日(木曜日)

1.数学イノベーションに向けた今後の推進方策について

  1. 委員及び外部有識者より連携に必要な方策について意見聴取
    【外部有識者】山本 昌宏 東京大学大学院数理科学研究科 教授
    【委員】國府 寛司 京都大学大学院理学研究科 教授
  2. 数学イノベーション推進に必要な機能についての論点について議論

第20回 平成27年6月24日(水曜日)

1.数学イノベーションに向けた今後の推進方策について

  1. 委員より連携に必要な連携に必要な方策について意見聴取
    【委員】合原 一幸 東京大学生産技術研究所 教授
    【委員】樋口 知之 情報・システム研究機構統計数理研究所 所長
  2. 数学イノベーション推進に必要な機能についての検討内容のまとめの方向性について議論

第21回 平成27年8月6日(木曜日)

1.数学イノベーションに向けた今後の推進方策について

  1. 数学イノベーション推進に必要な機能についての検討内容のまとめの議論
  2. 数学イノベーションに必要な人材の育成・活用についての検討項目について議論

お問合せ先

基礎研究振興課

電話番号:03-5253-4111(内線4244)
メールアドレス:kiso@mext.go.jp