資料5 数学イノベーション委員会報告書構成(案)

1.数学イノベーションに関する現状の整理

1)数学イノベーションの必要性

  • 大量で複雑なデータの持つ意味を理解することの重要性
  • 複雑な現象や問題の増加
  • イノベーションには、これまでにない発想やものの見方が必要
  • ものごとを抽象化できる数学・数理科学への期待の高まり

2)数学イノベーションを推進する上での課題

  1. これまでの数学イノベーション委員会における検討
  2. これまでの数学イノベーションに関する取組
  3. これまでの取組から見えてきた課題
    • 数学イノベーションを担う人材の不足(連携参加者の広がりの不足等)
    • 諸科学・産業からの認知度不足
    • 数学が役に立つような問題の発掘が不十分
    • 国際的なプレゼンス不足

3)今後必要な方策

上記の課題を解決するために必要な方策を以下の2点に整理。

  1. 数学イノベーション推進に必要な人材に関する方策
  2. 数学イノベーション推進に必要な拠点に関する方策

2.数学イノベーション推進人材の育成について

1)現状の問題点

  • 大学等における数学イノベーションに必要な人材の育成が不十分
  • 数学専攻学生(特に博士課程学生)のキャリアパスが限定的
  • 「数学」や「数学者」に対するイメージが限定的

2)必要な方策

  1. 大学等における取組
    • 数理モデリングやデータ科学等の履修機会の提供(副専攻等の活用等)
    • 数学専攻の学生に数学以外の分野や産業との交流機会を増やす取組
    • 数学以外の分野を専攻する学生へ現代数学を紹介する取組
  2. 数学専攻学生の企業へのキャリアパス構築に向けた取組
  3. 「数学」に対する意識を変える取組(数学人材への新しいニーズやキャリアパス等の認知度向上など)

3.数学イノベーション推進拠点について

1)現状の問題点

  • 数学イノベーション拠点の現状や問題点

2)必要な方策

1.以下のような機能を備えた数学イノベーション推進拠点の充実

  • ア)数学と諸科学や産業とが協働できる機能
    • 諸科学・産業の問題を数学の問題にするトランスレーション機能、数学者との間をつなぐインターフェース機能
    • 諸科学や企業との共同研究を実施する機能
    • 研究成果の実装・実用化を支援する機能(ソフトウェア化支援等)
  • イ)諸科学や産業界向け、一般向けの情報発信機能
  • ウ)国際的なプレゼンス向上のための機能
  • エ)人材育成機能(諸科学や産業との協働の場への参加を通じた育成)

2.数学イノベーション推進拠点間ネットワークの重要性

  • ア)複数拠点間の協力が必要となる機能(「数学が役に立つような課題」を見いだす機能、情報集約・発信機能、学生や若手研究者の拠点間の還流を通じた育成等)
  • イ)必要なネットワーク体制(全体の底上げ、ネットワークの広がり等)

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