平成21年度の我が国における地球観測の実施方針 はじめに

 地球観測推進部会は、総合科学技術会議「地球観測の推進戦略」(平成16年12月。以下「推進戦略」という。)を受けて平成17年2月に文部科学省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会に設置された。本部会は、地球観測の推進に関する重要事項について調査審議し、地球観測に対する利用ニーズや国際的動向を的確に踏まえ、「推進戦略」に沿って地球観測の推進、地球観測体制の整備、国際的な貢献策等を内容とする具体的な実施方針を毎年策定することとされている。なお、実施方針は、平成17年の第3回地球観測サミットにおいて策定された「全球地球観測システム(GEOSS)10年実施計画(注1)(以下、「10年実施計画」という。)」等の国際的な枠組みとの連携を確保するものとされている。
 「平成21年度の我が国における地球観測の実施方針」では、気候変動の諸問題に対する世界的な関心が急速に高まっており、北海道洞爺湖サミットにおいても環境・気候変動が主要議題の一つとして取り上げられたことにかんがみて、第1章において主に気候変動の影響を監視・予測するための観測体制の在り方の実施方針を提示している。また、これまでの本部会の検討結果を踏まえて、引き続き、「推進戦略」で示された基本戦略に沿って、分野間及び府省・機関間の連携を促進する取組、「地球観測に関する政府間会合(注2)(GEO)」及び地球観測に関連する国際機関・計画に対する我が国の貢献、国際協力による地球観測体制の確立のそれぞれの実施方針を第2章において提示している。
 本部会の提言及び実施方針を踏まえて、各府省・機関によって、平成21年度概算要求などを通じて地球観測の推進が図られることを期待する。

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研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室

(研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室)