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リーディング・プロジェクト事前評価報告書(中間とりまとめ)

2002/10/15 答申等
科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会


はじめに

  総合科学技術会議は、「平成15年度の科学技術に関する予算、人材等の資源配分の方針」(平成14年6月19日総合科学技術会議決定、資料1参照)において、我が国経済を活性化する観点から、実用化を視野に入れた研究開発プロジェクトを戦略的に推進することが必要であるとして、
  ○ 比較的短期間で実用化が期待されるもの
  ○ 実用化まで比較的長期間を要するものであって、次代の産業基盤の構築に資することが期待されるもの
の2つのカテゴリーについて、プロジェクトリーダーを中心に、産学官の関係者による強力な推進体制によるプロジェクトを同時並行的に立ち上げるべきとの方針を示した。

  文部科学省においては、総合科学技術会議の上記の方針を受け、
  ○ 実用化に直結した基礎研究による比較的短期間で成果の実用化が図られるもの、または実用化までに長期間を要するが、その中途段階毎に一定の成果が期待できるもの
  ○ 大学等のシーズを核として大学等と産業界の両者のポテンシャルを活用することが不可欠なもの
  ○ 研究開発成果の明確な目標がスケジュールとともに設定されていること
等の要件を満たす研究開発課題をリーディング・プロジェクトとして平成15年度概算要求を行っている。

  このリーディング・プロジェクトの各課題については、文部科学省が「行政機関が行う政策の評価に関する法律」に基づき、平成15年度概算要求に当たって自ら事業評価を実施したが、研究課題の内容をよりよいものとする観点から、宇宙分野の課題を除く19課題については科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会において、研究内容、実施体制について外部評価を実施した。

  なお、外部評価の実施に当たっては、当分科会の下に設置された分野別委員会(ライフサイエンス委員会、情報科学技術委員会、地球環境科学技術委員会、ナノテクノロジー・材料委員会、防災分野の研究開発に関する委員会)を活用するほか、分野別委員会での評価になじまない課題については別にワーキンググループを設置して対応した。

  評価を行う分野別委員会及びワーキンググループ(以下「分野別委員会等」という。)では、当分科会が示した共通の評価の観点(資料2参照)を踏まえつつ、各分野の特徴等を勘案して評価を実施した。

分野別委員会等による外部評価の結果については、当分科会で様々な観点から審議を行い、その結果を本報告書のとおり「中間取りまとめ」としてまとめた。

  リーディング・プロジェクトについては、予算規模、推進体制等について未だ不確定な要素があることから、本報告書は現時点における評価結果であり、今後プロジェクトの着手までには、例えば以下の諸点に留意して内容を検討することが必要と考える。
  ・ 民間からの貢献度合いの適切さについての評価
  ・ 知的財産権の帰属先等の活用戦略の明確化
  ・ 研究の進捗状況に対応した柔軟な研究体制の構築
  ・ 実施機関におけるプロジェクト管理体制の整備
  ・ 明確な目標設定のもとでの実施機関の公募の可能性
  ・ 国際的視点も観点に入れた評価
  また、リーディング・プロジェクトに関しては、研究資金の配分等における基礎研究及び既存の研究開発課題との適切なバランスの確保に留意するとともに、大規模な資金を結集し実施することから、プロジェクトリーダーのエフォート(従事率)について明らかにしておく必要がある。

  当分科会は、今回提案された各課題の実現に向けて、今後の諸調整が適切に図られることを強く期待する。また、プロジェクトの実施においては、プロジェクトリーダーの役割と適切なプロジェクトの推進体制の構築が極めて重要であり、平成15年度政府予算案が決定された時点で、当分科会として改めてこれらの観点から検討を行うとともに、中間・事後評価に不可欠なプロジェクトの目標設定の一層の明確化を図ることとしている。



科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会名簿

(敬称略)


分科会長     澤  岡      昭 大同工業大学長
分科会長代理 土  居  範  久 慶應義塾大学理工学部教授
  池  上  徹  彦 会津大学長
  板  井  昭  子 株式会社医薬分子設計研究所代表取締役社長
  今  井  通  子 株式会社ル・ベルソー代表取締役社長
  大  �ア      仁 国立学校財務センター所長
  大  谷      繁 株式会社荏原製作所部長
  小野田      武 日本大学総合科学研究所教授
  片  山  恒  雄 独立行政法人防災科学技術研究所理事長
  加  藤  寛一郎 東京大学名誉教授
  金  澤  一  郎 国立精神・神経センター神経研究所長
  川  崎  雅  弘 科学技術振興事業団顧問
  菊  田  惺  志 財団法人高輝度光科学研究センター理事
  北  澤  宏  一 科学技術振興事業団専務理事
  國  井  秀  子 株式会社リコー執行役員  ソフトウエア研究所長
  郷      通  子 名古屋大学大学院理学研究科教授
  小  平  桂  一 総合研究大学院大学長
  平      啓  介 日本学術振興会  監事
  高  久  史  麿 自治医科大学長
  武  田  英  次 株式会社日立製作所半導体グループ理事・CTO
  田  村  和  子 社団法人共同通信社客員論説委員
  西  岡  秀  三 独立行政法人国立環境研究所理事
  垣  生  園  子 東海大学医学部教授
  原      早  苗 埼玉大学経済学部非常勤講師
  山  地  憲  治 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授




目次

テーラーメイド医療実現化プロジェクト
再生医療の実現化プロジェクト
生命分子(タンパク質・糖等)生産プロジェクト
細胞・生体機能シミュレーションプロジェクト
光技術を融合した生体機能計測技術の研究開発
e-Society基盤ソフトウェアの総合開発
ナショナル・リサーチグリッド・イニシアティブ
一般・産業廃棄物・バイオマスの複合処理・再資源化プロジェクト
都市型水循環インフラからの有用資源回収プロジェクト
ナノテクノロジーを活用した新しい原理のデバイス開発
量子情報処理プロジェクト
極端紫外(EUV)光源開発等の先進半導体製造技術の実用化
エネルギー起源CO2削減のための超耐熱材料イニシアティブ
ナノテクノロジーを活用した人工臓器・人工感覚器の開発−ヒューマン・ボディー・ビルディング−
次世代の科学技術をリードする計測・分析・評価機器の開発
次世代型燃料電池プロジェクト
高度即時的地震情報伝達網実用化プロジェクト
ものづくりトライアル・パーク
新産業基盤「未踏光学(テラヘルツ光学)」開発・創生プロジェクト

(資料1) 平成15年度の科学技術に関する予算、人材等の資源配分の方針(抜粋)
(資料2) リーディング・プロジェクトの事前評価の観点

(科学技術・学術政策局計画官付)

-- 登録:平成21年以前 --