ここからサイトの主なメニューです

4章 まとめ

 これまでの章において、次世代SSTの研究開発の意義、国内外の動向、本研究開発の具体的な推進方策等について述べてきた。

 次世代SSTは航空輸送システムに革新的な発展をもたらすのみならず、世界の距離を縮め、経済・社会等の発展に大きく貢献するものである。現在、世界はその実現に向けて動き出している。次世代SSTを実現可能とする高度な航空科学技術は、将来非常に有望な技術であり、我が国の航空機産業の発展を強力に牽引していくものである。

 次世代SST実現のための課題のうち、「ソニックブーム低減」は、最も重要かつ困難な課題であるが、この分野においてアドバンテージとなる世界で最も高度な設計技術を有しているのが我が国である。この技術を世界に先駆けて実証する本研究開発は、国内の産業界からの期待はもちろんのこと、国際的にも非常に高い関心が寄せられるであろう。

 無人実験機による技術実証を含む本研究開発の内容に鑑みると、先に実施した無推力実験機を超える規模のプロジェクトとなることも想定される。決して小規模なプロジェクトとは言えないが、各国の研究開発競争が激しさを増し、時間的にも切迫してきているなか我が国が世界的な優位技術を獲得するためには、本研究開発の実施は必要不可欠と考える。それ故に本研究開発の成功には万全を期さなければならない。過去の無推力実験機等の研究開発の成果、リスク管理、コスト削減等に関する経験を活かしながら、JAXA(ジャクサ)の人材、技術、資金等を結集させ、また、産業界、関係省庁、大学等と密接に連携するなど、我が国の研究開発能力を最大限に活用すべきである。

 次世代SSTの実用化に向けた戦略については、今後、経済産業省及び我が国航空機産業界において具体的な検討が行われることになる。文部科学省及びJAXA(ジャクサ)は、本研究開発の進捗及び成果を携えて、このような検討に貢献していくべきである。

前のページへ 次のページへ


ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ