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プロジェクトの基本的性格
本プロジェクトにおいて、情報技術を駆使し、ネットワーク上に仮想試作を行える環境を実現し、主として中小企業の製造業者が、容易に仮想試作を行える環境を構築することにより、製造技術の革新が図られるとともに、製造業の競争力強化による社会・経済の発展の原動力となることが期待されている。 |
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研究開発成果の持つ経済活性化効果等(実用化された場合の社会・経済へのインパクトを含む)
自動車および電機業界等製造業において、試作工程をIT化することにより設備投資が大幅に軽減されるとともに、実機の試作工程の短縮による製品開発期間の短縮による高い経済活性化効果が期待される。また、高度な仮想試作による柔軟なものづくり環境からの革新的な新製品の創出が期待される。 |
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研究開発成果の目標とスケジュール
本プロジェクトにおいては、仮想試作を実現するために必要となる中核技術(ものづくりの物理現象のモデル化、仮想試作結果評価法の構築、数値シミュレーションソフトウェアの開発、ものづくりプロセス最適化ソフトウェアの開発、ものづくりの実証)の開発を行うとともに、高度な仮想試作サービス基盤システム及びサポート体制の構築を目標とし5年間の研究計画を立てて実施することとしており、プロジェクト全体としてのスケジュールは妥当である。 |
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大学等と産業界の役割
公的試験研究機関、民間企業や大学等でシミュレーション基盤技術、ものづくり最適化技術等の研究を実施し、基盤技術の高度化を図るとともに、共通プラットフォームへの対応を図る。
多くの機能解析プログラムが外国に起源をもつものであるとの現状を鑑み、産業競争力育成の観点から、我が国オリジナルのプログラムの創出に十分配慮が払われることが望まれる。 |
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政府部内における既存制度における研究開発課題及び他の経済活性化プロジェクトとの関係
本プロジェクトにおいては、民間企業、研究機関、大学等でそれぞれ開発されているものづくりシミュレーション基盤技術を統合し、ネットワーク上で容易に利用できる環境を構築するものであり他の課題との重複しない。
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