ライフサイエンスに関する研究開発の推進方策について 終わりに

 既に述べたとおり、ライフサイエンスの対象領域は、生物あるいは生命現象を構成する、分子、細胞、組織、個体、生態系等広範かつ多様であり、基礎から応用まで幅広い分野、様々な段階の研究が実施されている。ライフサイエンス分野の研究開発は急速に拡大、発展しつつあり、感染症などの研究などの社会ニーズを反映した研究の他、独創性の高い研究、生命のシステム的理解等の融合領域など、新たな領域の研究への戦略的、機動的な対応が重要である。
 その観点から、今後のライフサイエンスの戦略のための本推進方策は、その変更・改定を柔軟に行い、激しく動く現実に対応していくべきである。第3期基本計画においても、分野別推進戦略の柔軟な変更・改定を行うことで「活きた戦略」としていくことが示されている。
 ライフサイエンスの重要性及びライフサイエンス研究開発における文部科学省の重要な役割に鑑み、第3期基本計画、分野別推進戦略及び本推進方策に沿って様々な施策を進めることで、文部科学省のライフサイエンス研究が今後とも着実に進展していくことを願うものである。

お問合せ先

科学技術・学術政策局