1) |
国家秩序の変遷(嘗てのコンテンダーが味方に組み込まれる。そして新しいコンテンダーが生まれる。)
第一期 |
(機軸国=英)
ナポレオン戦争(1803−15) |
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Major Contender=仏 |
米英戦争(1812) |
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Major Contender=米 |
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第二期 |
(機軸国=英 傘下国=仏、米)
第一次世界大戦(1914) |
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Major Contender=独(第二次統一ドイツ) |
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第三期 |
(機軸国=米 傘下国=英、仏、ソ連)
第二次世界大戦(1939) |
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Major Contender=独(第三次統一ドイツ)、日本 |
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第四期 |
(機軸国=米 傘下国=英、仏、独、日)
冷戦(1945ー1992) |
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Major Contender=ソ連 |
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第五期 |
(機軸国=米 傘下国=英、仏、独、日、ロシア)
ポスト冷戦(1992−) |
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Major Contender=中国? |
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2) |
国家の戦略性(通信覇権の例)
第一期 |
(Predatoryの時代)
欧州各国、米などによるテレコム・ ヘゲモニー確立の時代 |
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国内通信網の確立(陸軍主導) |
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腕木信号器(仏陸軍) |
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モールスの電気信号 |
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ベル電話会社 |
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第二期 |
(Free Trade Imperialismマーク1の時代)
英国の非対称拡散の時代 |
通商覇権にともなう海外通信網確立 |
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海軍主導(第1次Atlanticの時代) |
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マルコーニ会社の商業無線覇権確立(第2次Atlanticの時代) |
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0第三期 |
(Free Trade Imperialismマーク2の時代)
米国の非対称拡散の時代 |
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RCAの設立、通信衛星、 |
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衛星通信の時代(スプートニク・ショックからの立ち直り) |
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国際通信レジーム |
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インテルサット(第3次Atlanticの時代) |
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第四期 |
(Formalized Protective Hegemonic Competitionの時代)
標準化競争の時代 |
ARPAネットからインターネットへ |
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情報スーパーハイウェイ |
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De-fact Standardか国際通信ネットワーク社会の到来か |
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3) |
安全保障プログラムの例
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4) |
国家秩序の4類型
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5) |
国際社会の4類型(タルコット。パーソンズと青木昌彦の近似)
○ |
青木は、経済の世界(僕の言葉で言えばSphere)、政治の世界、組織の世界、共同体の世界の四つがあるという。そしてこれらの世界は時代を超えて変わらない。変わるのはそれぞれの世界にある人々の期待の収斂としての制度(こういう言い方はレジーム論にあった)と取引(ゲーム)があるという。
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○ |
青木の考え方はAGILが普遍というのに等しい(注:組織はLatencyと見る)。しかし、青木はAGIL間の取引(ゲーム)は言っていない。
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○ |
政策は技術政策、経済政策、安全保障政策、文化政策、福医療・祉政策など、それぞれの世界の「制度を所与」とした「社会介入」であり、その目的はそれぞれの世界のゲーム(取引)をコンロトールすることにある。
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○ |
よって、AGIL間の取引は結局それぞれの世界(Sphere)の制度と政策の調整ゲームに相当する。 |
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6) |
国家技術戦略
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7) |
思想とテクノロジー(米国の例、日本の例?)
わずか二百数十年で国家は簡単に技術覇権国になれるのだろうか。大英帝国でも、ングロ・サクソン民族が今の英国の原型を作り始めてから18世紀の後半産業革命に成功するまで、ゆうに千年弱かかっている。30年戦争から数えてもドイツが技術覇権をとるまでには少なくとも四百年以上かかっている。アメリカはなぜ短期間で現在のようなテクノ・ヘゲモンになれたのだろうか。
○ |
アーサー・シュレシンジャー・Jrが言うように、アメリカは「実験国家」であったこと。 |
○ |
「技術を科学する」フランスの技術が移植されたこと。 |
○ |
特殊な「リベラリズム」とアルバート・ハーシュマン的な「VOIVCE」機能がマクロな「レギュラシオン」を形成したこと。 |
○ |
フォーディズムなど、いわゆる「エミュレーション」理論を地で言ったこと。 |
○ |
そして、国民統合と安全保障の大儀名分の下に、連邦政府が強力に介入したこと。 |
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