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資料6

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科学技術政策における戦略志向の新たな視点



平成16年6月
大山昌伸



A、 第2期科学技術基本計画
基本認識、科学技術は国力の根幹である


「基本理念」
1、 知の創造と活用により世界に貢献できる国の実現―新しい知の創造
2、 国際競争力があり持続的発展ができる国の実現―知による活力の創出
3、 安心・安全で質の高い生活のできる国の実現――知による豊かな社会の創生

「主な施策」
1 研究開発投資の拡充と重点化
研究開発投資の拡充(5年間の累計投資24兆円)
研究開発投資の重点化(基礎研究+8分野)
2 経済活性化施策の推進
経済活性化の為の研究開発プロジェクト
3 科学技術のシステム改革
競争的資金の拡充と制度改革
産官学連携の推進
主要な研究機関における研究開発の推進と改革

−多くの成果と共に対応が急がれる多くの課題が顕在化!−

B、 顕在化した課題

1 長期的な視点に基く戦略展開?
−国のあるべき姿、安全保障、産業政策等−
2 プロジェクトの省庁連携?
−プログラム連携、政策連携、結果志向等−
3 国際力学の中の日本パワー?
−自己主張(ハ−ドパワ−/ソフトパワ−)、国際貢献等−

C、 科学技術政策を取巻く環境変化への対応

1 知の世紀における科学技術大変革時代への対応
−世界を先導する基礎研究の戦略的推進−
2 知的資産(人材、技術)の世界調達に代表される大競争時代への対応?
−科学技術と産業の国際競争力評価と競争優位戦略の戦略的推進−
3 「安全保障と科学技術」への自律的な取組?
−防衛と広義の安全保障に係る科学技術政策の戦略的推進−

D、 科学技術政策の新たな進展を目指して

顕在化した3不在(弱点)の克服が急がれる
1 「長期的な視点での戦略不在」
2 「国際的な比較競争優位評価不在」
3 「結果の蓄積不在」

E、 弱点排除に向けた戦略志向の新たな視点

平成17年度の科学技術に関する予算・人材等の資源配分方針;2項2)
「国家的・社会的課題への新たな取組みに向けた科学技術の戦略的・総合的な推進」
―我が国が未来を拓き、持続的な発展を遂げる為には、より一層の戦略性を持ちつつ、国家的・社会的課題への取組みを新たにし、総合的に科学技術を推進することが必要不可欠である―

視点(1)
  「安心・安全な社会を構築する為の科学技術の総合的・横断的な推進」
−顕在化する脅威の抑止、被害低減のための科学技術に関する取組みを強化−
1 個人生活の安心・安全
−新興・再興感染症、食の安心・安全等−
2 社会・経済の安全
−サイバーテロ・犯罪の脅威、社会インフラの災害脆弱性等−

視点(2)
  「国の持続的発展の基盤となる重要な科学技術を精選・推進」
−国の持続的発展の基盤として必要であって、長期的な国家戦略の下、目標を明確にし、関係府省が連携して国として取組むべき重要な科学技術(*)を精選し推進する(トップダウン型)
−(*国の基幹技術;Critical Technology)−

1 我が国の強みのある科学技術であって、経済の発展や産業の国際競争力強化の基盤となるもの(経済の国際競争力に係る基幹技術)
−ユビキタス社会実現の為の関連技術、ロボット関連技術等−
2 安心・安全の確保など我国の維持に必要な科学技術であって、国として長期的視点に立って着実に推進する必要があるもの(安全保障に係る基幹技術)
−宇宙関連技術(ロケット、衛星)、新エネルギー(水素等)関連技術等−
3 大きな技術革新を促し、知の世紀を先導するなど、国際社会の中で我が国が
リーダーシップを発揮する科学技術であって、科学技術立国を内外に強くアッピールするもの(科学技術の日本発ビッグバンに係る基幹技術)
−ペタフロップ・コンピュ−ティング関連技術等−



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