脳科学委員会(第1回)の開催について

平成19年11月15日
文部科学省

 標記会合を下記のとおり開催いたしますので、お知らせいたします。

1.日時

平成19年11月29日(木曜日)16時〜18時

2.場所

学術総合センター 2階中会議場3、4(別添参照)
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号

3.議題

  1. 脳科学委員会の議事運営等について
  2. 長期的展望に立つ脳科学研究の基本的構想及び推進方策について(諮問)
  3. その他

4.傍聴について

 傍聴を希望される方は、11月27日(火曜日)までに下記連絡先までご連絡ください。ただし、席に限りがありますので、傍聴を希望される方が多数の場合には、先着順とさせていただきます。
 なお、撮影につきましては、会議冒頭のみとさせていただきます。

[お問い合わせ先]

文部科学省研究振興局ライフサイエンス課 植木、門脇、斉藤
電話:03-6734-4104(直通)、03-5253-4111(代表)(内線4104)
FAX:03-6734-4109
E-maillife@mext.go.jp



参考

脳科学委員会の設置について

平成19年11月2日
研究計画・評価分科会
学術分科会学術研究推進部会

1.設置の趣旨

 脳は、認知、記憶、思考、情動、意志等を司る人間の本質をなす器官である。また、脳科学は、自然科学に残された最大の未知領域の一つであるとともに、心理学、認知科学、さらには社会学、教育学等の人文・社会科学とも融合した分野横断的な総合科学である。
 近年、ヒトゲノムの全塩基配列の解読による分子生物学の進展、情報科学及び脳機能計測技術の進歩など、脳科学研究を大きく進展させる手段が発達してきた。このため、脳科学研究を進めることにより、記憶や学習などの脳機能の解明、精神神経疾患の病因解明や予防・治療法の開発、脳からの情報で制御される身体補助具の開発等が可能となってきている。
 一方で、脳科学研究は社会への影響が大きいことも予想されることから、倫理的側面など社会との調和に配慮しつつ研究を進めていくことが不可欠である。
 このような状況を踏まえ、我が国における脳科学に関する研究開発計画の作成及び推進並びに学術研究の振興及び評価に係る事項を総合的に調査審議するため、脳科学委員会を設置するものである。

2.主な検討課題

  1. 脳科学研究の基本的構想及び推進方策について
  2. 脳科学と社会との関係について
  3. 脳科学研究に関する評価について
  4. その他、脳科学研究に関する諸課題について

3.設置の形態

 脳科学委員会は、脳科学研究を戦略的に推進するための体制整備の在り方のほか、人文・社会科学との融合、さらには大学等における研究体制等を含めた長期的展望に立つ脳科学研究の基本的構想及び推進方策の検討を行うことから、研究計画・評価分科会と学術分科会学術研究推進部会との合同設置とする。

4.庶務

 脳科学委員会の庶務は、関係課室の協力の下、研究振興局ライフサイエンス課が処理する。


科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会/学術分科会学術研究推進部会 脳科学委員会 構成員(案)

青野 由利 毎日新聞社 論説委員、兼科学環境部 編集委員
赤林 朗 東京大学大学院医学系研究科 教授
安彦 忠彦 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授
甘利 俊一 独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センタ− センタ−長
今井 むつみ 慶應義塾大学環境情報学部 教授
上野 ひろ美 奈良教育大学教育学部 教授
大隅 典子 東北大学大学院医学系研究科 教授
岡田 泰伸 大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所 所長
岡野 栄之 慶應義塾大学医学部 教授
苧阪 直行 京都大学大学院文学研究科 教授
金澤 一郎 日本学術会議 会長
川人 光男 株式会社国際電気通信基礎技術研究所脳情報研究所 所長
金田 章裕 京都大学大学院文学研究科 教授
清水 公治 株式会社島津製作所経営戦略室 専門部長
津本 忠治 独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センタ− ユニットリーダー
利根川 進 マサチューセッツ工科大学 教授、独立行政法人理化学研究所 フェロー
中西 重忠 財団法人大阪バイオサイエンス研究所 所長
広井 良典 千葉大学法経学部 教授
札野 順 金沢工業大学科学技術応用倫理研究所 所長
町野 朔 上智大学大学院法学研究科 教授
宮下 保司 東京大学大学院医学系研究科 教授
室伏 きみ子 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 教授
世永 雅弘 エーザイ株式会社創薬研究本部創薬第一研究所 所長
計23名
(敬称略 50音順)

(研究振興局ライフサイエンス課)