資料2 科学コミュニケーターに関する議論に係る論点について

科学コミュニケーターに関する議論に係る論点について

科学コミュニケーターの役割

・一般の人から信頼され、科学技術イノベーションに向けた多様なステークホルダー間の対話・協働を推進できる人材。また、研究者と対等に議論ができ、社会の側に立ったうえで研究者に対し社会と向き合う姿勢や科学コミュニケーション能力を伝承する役割。(日本科学未来館)
・人々が自然と科学が共存する持続可能な社会を育むために、誰もが科学について主体的に考えて行動できるきっかけを提供し、人と人あるいは科学と社会をつなげる。(国立科学博物館)
・文化の中の科学の位置付けや、社会科学、人文科学と自然科学の連携というのが重要。企業の中で文系と理系の出身者が来たときに、そこをスムーズにつなぐような役割も。(同志社大学)
・コミュニケーターの能力を土台にして、大学と社会の互恵性を考える視点を持ち、地域のニーズに反応し、地域のシーズの汲み取りを行う。(岡山大学)

各委員からのご意見のポイント

・地域の課題はその周りに色々な人々がおり、これをどう解決するかの方が重要であり、この間を取り持つことが重要ではないか。
・東京で行おうとしているサイエンスコミュニケーションと、地域で行おうとしているサイエンスコミュニケーションは実は文脈がかなり違う。
・特に地域だと、その地域の課題の解決に、科学の観点に加えほかの観点が必要
・現在のサイエンスコミュニケーターはサイエンスに寄っているのではないか。
・サイエンスに軸足を置きつつも、コミュニケーション能力は高める必要。
・地域課題の解決には、従来の科学の観点に加えて、ほかの観点を含めたコーディネートが必要。
・科学コミュニケーションにはリスクコミュニケーションの観点も重要ではないか。
・非常時にリスクを説明するという能力は、通常の分かりやすく説明することに重点を置いているサイエンスコミュニケーションの教育ではなかなか受けていなかったのではないか。
・リスクコミュニケーションの現場では、通常のコミュニケーションではない手法が求められる。

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