量子ビーム利用推進小委員会における高輝度放射光源に係る地域構想の調査について

平成29年4月26日
科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 量子科学技術委員会 量子ビーム利用推進小委員会


 科学技術・学術審議会量子ビーム利用推進小委員会では、「高輝度放射光源とその利用に関する中間的整理」(本年2月7日)を踏まえ、高輝度放射光源に関する検討を行っている全ての地域を対象とする調査を実施します。
 このため、高輝度放射光源に関する地域構想を公募しますので、以下の回答方法に従い、構想を御提出ください。調査の一環として、5月下旬頃に開催を予定している小委員会において、ヒアリングを実施することがあります。
 調査結果は、小委員会における調査検討に資するものであり、必要に応じ計画具体化の検討に向けた基礎資料として活用されます。


○回答方法:
 様式自由にて、5月24日(水曜日)正午までに、地域の産学官をはじめとする関係機関で取りまとめの上、地方公共団体(都道府県)を通じて御提出ください。
 (なお、調査に御協力いただける場合は、5月19日(金曜日)正午までに御一報ください。)

高輝度放射光源とその利用に関する中間的整理


<中間的整理のポイント>
●最先端のサイエンスは、物質の構造解析から物質の機能の理解へと向かっており、機能を理解するためには軟X線光源が非常に有用であり、様々な分野の研究及びイノベーション創出の飛躍的な進展が期待され、求められている。産業利用も大いに期待。

●このように科学技術イノベーション政策上の意義は高く、必要性は高まっており、また、科学的にも産業的にも利用価値の高い軟X線向け高輝度3GeV級放射光源の実現が技術的に可能となっていることから、我が国における利用環境の整備を推進することが必要。

●世界的に見て我が国の軟X線利用環境は立ち遅れている状況であり、その早期整備が求められる。

●これまでの我が国における技術的な実績と経験から、世界レベルの先端性(エミッタンス1nm・rad前後)と安定性(実効性能での定常的運転)を両立し、かつ、コンパクトな3GeV級放射光源(周長325~425m程度)の整備が可能。

●国の財政が厳しい折、軟X線光源は産業利用も期待されることから、国だけでなく、地域や産業界の活力を取り込み、財源負担を含め、言わば官民地域パートナーシップにより推進することが、プロジェクトの実現や成功にとって重要。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室

橋本、大榊
電話番号:03-6734-4115(直通)
メールアドレス:ryouken@mext.go.jp

(科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室)