資料2-2 アクションプランの項目別記載案(炉設計)

0. 炉設計
0-1概念設計の基本設計段階(2015-2017)

●炉概念
BA炉設計レビュー(特別チーム、'15)
 2011年から2017年までBAの枠組みで行われてきた日欧協力の炉設計は、日欧で合意できる範囲のみで行われているので、まずBAの炉設計作業全体を見直し、日本の計画としての修正点や追加項目を検討し、BA以後の炉設計の出発点とする。
(特別チームヒアリング資料p.11)

運転計画(特別チーム、'15~'17)
 原型炉は、幅広い運用に対応可能なフレキシビリティーを持たねばならず、ある特定の性能(定格)でのみ運転可能な設計とはできないので、必要な尤度を持った運用計画を設計初期の段階から考えておく。素案は'17までに作るが、その後も継続的な改定が必要。
(特別チームヒアリング資料p.11)

初期炉心性能設定(特別チーム・JAEA、'16~'19)
 原型炉運用初期(最初の発電実証まで)に必須な炉心プラズマ性能を設定する。

プラズマ形状設定(特別チーム、'16~19)
 初期炉心性能と整合性のあるプラズマ形状を設定することで、具体的な炉概念の全体設計を可能とする。

燃料サイクル・戦略(特別チーム・TF、'16~'22)
 Be、6Liの調達戦略を含めた燃料サイクルを早期のうちに検討しておく。技術的解析・設計は特別チーム。調達戦略はTFで議論すべき事項。

初期装荷燃料戦略(特別チーム・TF、'16~'22)
 原型炉の初期装荷トリチウムの入手手段、あるいは限られたトリチウム量でのスタートアップの方法を練る。

●保守・炉構造
保守方式選択(産業界・特別チーム、'16~'18)
 原型炉の保守方式が決まらないと全体の構造設計ができないので、初期段階で決定しておく必要がある。ブランケットとダイバータの着脱・交換方法が主要な課題になる。
(特別チームヒアリング資料p.12、コアチーム報告書p.35)

●機器設計
SC(超伝導コイル)材評価・目標設定(特別チーム、'15~'16)
 原型炉に向け、超電導コイルの基礎概念設計と評価を行い、早期に設計目標を決定し、必要な線材等の選択も行う。WGを組織して全国協力体制で推進。
(特別チームヒアリング資料p.12、コアチーム報告書p.13)

SC(超伝導コイル)概念設計(特別チーム・産業界、'16~'19)
 選択した超伝導材によるコイル概念設計と、製作方法の選定・開発に取り組む。
(特別チームヒアリング資料p.12)

●プラズマ設計
DIV(ダイバータ)と整合する熱出力(特別チーム、'16~'17)
 ダイバータは非常に大きな熱と粒子負荷があるので、熱除去の点でも、材料の点でも、設計条件が非常に厳しい。ダイバータが工学的に設計可能な熱出力を採用する必要がある。要素技術開発を担当するチームとも連携して推進。

ダイバータ(DIV)&ブランケット(BLK)基本設計(特別チーム、'16~'19)
 想定した熱出力に耐えうるブランケットの概念設計を行う。ブランケットは水冷却、個体増殖材、固体中性子増倍材を主案として原型炉ブランケットを設計する。耐圧性確保に関する指針は構造を決定づけるため、要素技術開発を担当するチームとも連携する。
(コアチーム報告書、p.16)(特別チームヒアリング資料、p.6-7)

●安全確保指針
安全確保指針概念(特別チーム、'16~'18)
 安全指針案検討('18~)に向け、核融合炉の安全確保の考え方を技術的な検討も踏まえて確立する。一般原則(国等が決める原則)、安全要求(特別チーム・TFで検討)、安全指針(特別チームで検討)など、役割の整理がまず必要。

●物理・工学・材料データベース
原型炉物理DB(データベース)(JAEA・大学・フォーラム・特別チーム、'16~'26)
 原型炉建設設計に必要な物理データベースを、改定を進めながら蓄積する。

工学・材料DB(データベース)(JAEA・大学・フォーラム・特別チーム、'16~'26)
 原型炉建設設計に必要な工学・材料データベースを、改定を進めながら蓄積する。

物理・工学ガイドライン(特別チーム、'15~'20)
 2020年のC&Rまでに準備する基本設計に向け、原型炉のパラメータを決めるための基本となる物理・工学の基準を、設計関係者全員で共有するためのガイドラインを整理する。確立されていない分野のデータも、基本設計を進めるために基準値を想定して共有する。

お問合せ先

研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当)

八木
電話番号:03-6734-4163
ファクシミリ番号:03-6734-4164

(研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当))

-- 登録:平成27年11月 --