資料4-1 原型炉開発総合戦略タスクフォース(仮称)の設置について(案)

原型炉開発総合戦略タスクフォース(仮称)の設置について(案)

1.趣旨
 我が国の核融合研究開発は、現在、自己点火条件の達成及び長時間燃焼の実現並びに原型炉の開発に必要な炉工学技術の基礎の形成を主要な目標とした段階(第三段階)にあり、国際協力によるITER計画を中核として、核融合エネルギーの「科学的・技術的実現性」を示すことを目的に研究開発を進める一方、次期中核装置である原型炉に向けた検討を進めてきた。
 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会原子力委員会核融合研究作業部会においては、平成25年1月に「核融合原型炉開発のための技術基盤構築の進め方について」を取りまとめ、これを受けて発足した「核融合原型炉開発のための技術基盤構築のための中核的役割を担うチーム」が、核融合原型炉の基本概念と技術課題の構造分析に係る報告書を平成26年7月にまとめるとともに、平成27年1月には、同報告書で整理された課題解決に向けた研究開発計画の全体像を時系列展開した「原型炉技術基盤構築チャート」を示した。その中で、原型炉開発の技術基盤構築において、特に重要な点として次の4点が指摘された。
(1)ITER計画の着実な遂行
(2)炉設計活動の強化とダイバータ研究開発の戦略的加速
(3)テストブランケットモジュールと核融合中性子源の開発
(4)産学官の連携による全日本体制

 そこで、トカマク以外の方式を含む核融合研究開発の総合的な進捗状況等を俯瞰(ふかん)的に把握し、以下の検討事項に適切かつ機動的に対応するため、原型炉開発総合戦略タスクフォースを設置し、今後の核融合科学技術委員会の審議に資するものとする。

2.主な検討事項
(1)原型炉開発に向けたアクションプランの策定
(2)原型炉設計合同特別チーム等による研究開発の進捗状況の把握、同チームへの助言等
(3)幅広いアプローチ(Broader Approach)活動の成果も念頭に置きつつ、適切な時期に、技術基盤構築の進捗状況及び原型炉設計と各要素技術の課題解決への取組の取りまとめ
(4)その他

3.庶務
 原型炉開発総合戦略タスクフォースの庶務は、関係課室の協力のもと、研究開発局研究開発戦略官付が処理する。

お問合せ先

研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当)

齊藤
電話番号:03-6734-4163
ファクシミリ番号:03-6734-4164

(研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当))

-- 登録:平成27年04月 --