ここからサイトの主なメニューです

宇宙開発利用部会 国際宇宙ステーション・国際宇宙探査小委員会(第6回) 議事録

1.日時

平成26年7月15日(火曜日)10時~11時

2.場所

文部科学省 3階2特別会議室

3.議題

  1. 中間とりまとめについて
  2. その他

4.出席者

委員

主査 藤崎 一郎
主査代理 牧島 一夫
専門委員 阿部 晃一
臨時委員 角南 篤
臨時委員 知野 恵子
専門委員 続橋 聡
臨時委員 米本 浩一
委員 渡辺 美代子

文部科学省

研究開発局長 田中 敏
大臣官房審議官(研究開発局) 磯谷 桂介
研究開発局開発企画課長 内丸 幸喜
研究開発局宇宙開発利用課長 柳 孝
研究開発局宇宙開発利用課宇宙利用推進室長 谷 広太

【説明者】
独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 理事 長谷川 義幸
 執行役 田中 哲夫

5.議事録

【藤崎主査】第6回小委員会会合を開催したいと思います。
 文科省の方から、この会合について、定足数その他、議題についてお願いいたします。

【谷室長】お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 本日、定足数11名の委員のうち8名の先生方に御出席いただいておりますので、委員会として成立していることを御報告させていただきます。
 続きまして、資料の確認でございます。お手元の議事要旨の通り、資料6-1として中間とりまとめ(案)をお配りしております。過不足ございましたら、事務局にお申しつけください。よろしくお願いいたします。

【藤崎主査】中間とりまとめにつきましては、皆様方に原案をお送りして、いろいろ議論をして、コメントを入れていったところでございます。これをまとめたものが中間とりまとめ(案)でございます。これにつきまして、文科省の方から御説明を頂きたいと思います。

事務局(谷室長)より資料6-1に基づき中間とりまとめ(案)について説明。

【藤崎主査】皆様方には、既にこのペーパーはお手元にいっておりますので、ごらんいただいているかと思いますけれども、今御説明いただきました中間報告につきまして、何かコメント、あるいは、御自分の御意見を少し強めておきたいとか、今まで提起していなかったかもしれないけれども、言っておきたいというような点を含めまして、何かございましたら、よろしくお願いいたします。

【米本臨時委員】9ページの丸数字の2留意すべき課題(ア)ISS計画への参加を通じて強化すべき技術の明確化について、最初の段落において「『きぼう』『こうのとり』の運用管制を通して習熟・向上に努める」についてコメントし、「『こうのとり』の運用管制を通じて獲得した技術」に関して「宇宙輸送技術(物資輸送に関わる自律航行、ランデブー等)」を追記いただきました。さらに、次の段落において、今後何をすべきであるかというところでも、「我が国の強み、そして持続的な探査活動の鍵となり得る有人長期滞在技術」の次に、「こうのとり」を使った輸送技術開発を強化したいという意味で、そこに、第4回の資料にもアピールされた「宇宙輸送技術(サンプル回収技術等)の強化」というキーワードを入れていただきたいとコメントしました。しかし、それが反映されていません。

【藤崎主査】アの最初の白丸でございますね。

【米本臨時委員】2番目の白丸で、「これまでに獲得してきた我が国の強み、そして持続的な探査活動の鍵となり得る」というところで、「有人長期滞在技術」が入っています。その次に「宇宙輸送技術(サンプル回収技術等)の強化」ということを入れていただきたかったと最初にコメントしました。しかし、それが反映されていなかったのはどうしてなのかということを最初に伺いたいです。

【藤崎主査】第1の白丸で触れているからということではなくて、第2の白丸で改めて入れるべきと。

【米本臨時委員】そうです。第1の白丸はこれまでに獲得した技術という位置づけですが、第2の白丸は今後何を強化していくべきであるかという説明になります。「きぼう」を使って今後、有人長期滞在技術を強化していきますと言っているものの、「こうのとり」を運用して今後強化していく輸送技術が欠けています。そういう意味で、私は「宇宙輸送技術(サンプル回収技術等)」というのを入れていただきたいと提案しました。

【藤崎主査】1番目の白丸で、「『こうのとり』の運用管制を通して宇宙輸送技術の習熟・向上に努めるとともに、人材・運用能力を確保する」と、これでは不十分で、今おっしゃっているのは、回収技術ということを含めた話が入っているべきだと。

【米本臨時委員】そうです。これは、第4回の資料において、「サンプル回収技術が我が国の戦略的最先端な研究開発へ重点化、国家戦略に沿った成果創出に貢献する一つの技術」として紹介されています。その資料が出ていることを根拠に、宇宙輸送技術のキーワードを今後獲得すべき内容としてここに入れていただければと思いました。

【谷室長】具体的な書き振りにつきましては、御趣旨を踏まえて追記したいと思います。

【牧島主査代理】全体的なこととして、ISS計画への参加が日本の宇宙活動の中でどういう位置を占めているかという全体像が、例えば3ページあたりにあっても良い気がいたします。日本の宇宙活動としては、H-ⅡAやイプシロンなどの自主ロケット開発、私どもが日々お世話になっている気象衛星、通信衛星、放送衛星など実用衛星の打ち上げ、宇宙科学研究所を中心に行われている基礎研究を担う科学衛星シリーズなどがあります。ISS計画への参加も、それらと並ぶ柱の一つであるという全体的な位置づけが、簡単でよいので、あった方が良いと思います。

【藤崎主査】今、委員のおっしゃるのは、「はじめに」のどこにどういう形で…。

【牧島主査代理】例えば、3ページ目の第2パラグラフの「我が国は計画当初から積極的に参加をし」とありますが、このどこかに「日本の宇宙活動の重要な柱の一つとして」というような文言が入ると、全容が少しわかりやすくなるのではないでしょうか。あるいは、5ページ目の「2. 国際宇宙ステーション計画への参加の在り方」の前文に当たる部分の「ISS計画への参加から得られたこれまでの成果について」というあたりに追記するのはいかがでしょう。

【藤崎主査】よろしいですね、「ISSは我が国の重要な柱の一つである」と。では、その点も追記をいたしましょう。

【知野臨時委員】付け加えた方がいいと思いますのは、2024年までの延長に関して参加国では日本が先駆けて言うのだと思いますが、これは、米国が言うことに対して何が何でも受け入れてコミットしていくと、2024年までずっとそれを続けていくということではないという点について、一つ釘(くぎ)を刺す必要があると思います。
 例えば、9ページから11ページに関して、留意すべき課題があって、技術の明確化や運用コストの負担について、国際間で調整を図っていくということを書いていますけれども、それ以外に時間が余りに遅れるとか、あるいは、何か重要な変化が起きるとか、そういったときに日本としては、今、無条件に参加することを示しているのではない、それによって対応も考えるというニュアンスを込めておいた方がいいと思います。
 というのは、思いがけない国が参加してくるとか、米国が使い方を変えたいと言ってくるなど、これまでの長いISS計画の歴史から考えますと、突然ロシアの参加が決まったことなどいろいろな変化があったし、これからもあり得るので、その辺の要素を考えないといけない。日本としても自国の宇宙開発の重要性を守らねばならないし、一方では外交などを考えていくというところを出して、一本釘(くぎ)を刺す必要があると思います。

【藤崎主査】「対応の在り方」で、単に財政状況の話ではなくて、国際情勢の進展、関係国間の動向等を十分見極めつつというような趣旨のことが入るということでございますね。

【知野臨時委員】そうですね。こちらとしては、ISSは、やっていらっしゃる方は懸命にやっていらっしゃると思います。けれども、これまでの流れを見ますと、ずるずる時間が遅れていくなどの問題があったと思います。ですから、可能であるならば、例えば半年、あるいは、1年に1回、日本で進捗状況やISSをめぐって国際的に何か変化が起きてないかなどをチェックする仕組みを新たに設けることが望ましいと思います。

【藤崎主査】今の御趣旨は、国際情勢の展開が急速であるので、全てが変わらないということを前提としないで、情勢の展開を不断にレビューして、これをチェックしつつ、我が国の取り組み方について検討していくべきものであるという趣旨のことを入れるということですね。文言については任せていただきますけれども、そういう趣旨を入れるということは皆様よろしゅうございますね。

【渡辺委員】11ページの二つ目の白丸の文章なのですが、2行目のところに、「国民に対して説明責任を果たし」、その後に、「同時に国民の宇宙開発に対する期待や要望をとらえながら」というのを入れていただくようにお願いしまして、これはきちんと入れていただきました。やはり一方通行の説明だけではなくて、国民が期待していることをきちんととらえるということも非常に重要だと思います。
 15ページのところに国際宇宙探査への参加の在り方について同様のことが書いてありまして、最後のところは、「説明責任を果たしていく必要がある」ということで終わっています。こちらについても「国民の宇宙開発に対する期待や要望をとらえることが必要である」という文章を一つ入れていただくことを是非お願いしたいと思います。

【藤崎主査】わかりました。それは反映させることにいたしましょう。

【阿部専門委員】全体的には前回の議論を踏まえてよくまとめられていると思います。
 11ページの上から5行目あたりで、「費用」ではなく「投資」という考え方もしっかり入れていただいておりますけれども、米国がこう言っているから参考にするというのは極めて受け身的だと思います。我々日本として、投資として必要だと考えると。ちなみに、米国もこういうふうに言っていると。こういう書きぶりをしないと、いかにも受け身的で、自分たちの考え方がないように映りますので、ここは是非改めていただきたいと思います。

【藤崎主査】この趣旨は、今、阿部委員が言ったとおりのつもりで書いておりますが、もしその点が十分出ていないのであれば、例えば「米国科学アカデミーの報告書もこのようにとらえている」というだけにし、その前段の「我が国の」というのを、「我が国としての考え方である」として、少し明確化を計るようにいたします。

【続橋臨時委員】いろいろ意見を言わせていただいて、入ったところと入っていないところがありますので、確認も含めて幾つか、具体的な指摘をします。7ページの丸数字の4の四つ目の白丸のウクライナ情勢のところです。ちょっと文が長くて読みにくかったので、途中で切る方が良いと思います。「なお」のあと、「緊張関係に伴い…なされており、維持されると見込まれているが、…可能性がある」のところです。どうしても一文で言うなら、「なお」のあと、「当面現状の協力関係は維持されると見込まれているけれども、ウクライナ情勢を契機とした国際的な緊張関係について…可能性のある」としてはいかがでしょうか。要するに、「現状の協力関係が維持される」というのが真ん中に入っているので、読みにくかったということです。
 二点目は、9ページです。これは確認なのですが、9ページの(イ)の最初の白丸、「自由な発想を取り入れたからこそ生まれた成果もあり、」、そのあと、「産業界で活用…基礎研究分野の実験枠」、そのあとで「一方で、企業参入」と書いてありますが、ここも趣旨がよくわからない。「産業界」というのをとって、例えば「生まれた成果もあり、基礎研究分野の実験枠の一定確保…、一方で、産業界でも活用、企業も参入」というふうにした方が、整理できる感じがいたします。
 三点目、10ページの上から四つ目の白丸のところで、「宇宙環境利用に係る成熟度」に関して、「成熟度」という言葉が私は意味がよくわからなかったので、「関心」に直しました。「関心」あるいは「取り組み」という方がわかりやすいと思ったのですが、習熟度でわかるということであれば、これでも結構です。
 最後です。11ページ、丸数字の3の対応の在り方の二つ目の白丸です。「ただし、厳しい財政状況を踏まえ…」、そのあとに、「我が国の負担が大幅に増えることのないよう、負担についての国際間での調整」と書いてありますが、この「我が国の負担が大幅に増えることがないよう」という言葉を入れると、少しぐらい増えてもいいというつもりなのかという感じがします。「ただし、厳しい財政状況を踏まえ、運用コストの負担については調整を図っていく」ということでも良いと思います。少しぐらいの負担が増えるのは構わないという趣旨であればいいのですが、余りそこは明確にしない方がいいような感じもいたします。

【藤崎主査】今の御指摘のうちで、文章の整理はもっともでございまして、例えば、先ほどの「ウクライナ」のところなどは、このように長い文章は若干お役所的でございまして、「ウクライナ情勢を契機とした国際的な緊張関係に伴い、将来のISS協力関係の解消を示唆する要人発言がなされている。当面現状の協力関係は維持されると見込まれるけれども、リスク要因となる可能性はある」というように切った方がわかりやすいのは事実でございます。
 他方、今おっしゃった最後の点でございますが、「負担が大幅に増えることがないよう」というのは、もちろん読み方はいろいろございますけれども、ここで「負担が大幅に増えない」ということを明確に書いておくことは、今までの議論を踏まえますと大事な点かなと思いますので、この点はこのままにしておいた方がいいと思います。

【牧島主査代理】基礎研究の立場から二つ簡単なコメントをさせていただきます。
 一つは、9ページ目、先ほど続橋委員が御指摘された丸数字の2の(イ)の最初の白丸のところです。「これまで、『きぼう』利用云々(うんぬん)で経緯も踏まえ、基礎研究分野の実験枠も一定程度確保する」とあります。結構だと思うのですが、基礎研究というのは、基礎科学の成果を出すという意味と、それが実用のための先導役を果たすという二つの役目をもちますので、例えば、「基礎研究分野の実験枠」のあとに「(先導的な技術開発を含む)」というような文言を入れると、最初の1行目、2行目との対応関係が更に強化されるかと思います。
 二点目は、第3章。12ページと13ページを比べると、12ページで国際宇宙探査に取り組む意義が丸数字の1から5まで並んでおり、13ページの右下で、(2)としてそれに対応する方策が並んでいると思いますが、12ページにあった丸数字の1、「人類の知的資産の拡大」に対応する項目が、13ページで抜けています。そこで、「探査によって科学的にも優れた成果が上がるように、アカデミックセクターとの連携を強める」という、短い項目を一つ入れていただきたい。そうすると、技術的開発も重要だし、国際的な協調も大事だけれども、それ以外にも探査によって新しい知的な発見が行われ、それを大学などのアカデミアと連携して進めることができる、という観点が加わります。

【藤崎主査】わかりました。それは踏まえたいと思います。
 他に御意見がないといたしますと、今、御指摘の点等を反映しまして、中間報告を作成させていただきます。今伺った点については、しかるべく反映させていただきますので、これについては、私、主査にお任せいただくということでよろしゅうございますか。
 それでは、以上をもちまして、この中間報告について採択いただいたということで。国際会議でございますと、バンと槌(つち)を打つのでございますが、ここにはないので、そういうことにさせていただきます。ありがとうございました。
 では、ここで田中局長、一言お願いできればと思います。

【田中局長】短期間の間に様々な観点からおまとめいただき、本当にありがとうございます。私たち、ISSあるいは、それに引き続く有人の宇宙探査、これを行政としてどうやって取り扱っていくのか、このためには様々な観点から御意見を頂くことがなくては、我々としての判断ができないだろうということでございました。
 したがいまして、藤崎主査に大車輪で活躍をしていただいて、本日、中間的な報告、一部修正はあるものの、大筋合意を頂いたこと、感謝を申し上げたいと思います。私たちはこれを踏まえて、具体的な手順として、あるいは、具体的な走り方として、どうやってこの問題に取り組んでいくのかということを、これまでいろいろ御議論いただいたことを十分頭に入れながら、進めてまいりたいと思います。
 ISSあるいは探査は国際協力の中で進めているものでございます。我々だけで判断することはなかなかできないですが、日本としての主体性を忘れることなく、かつ、国民の方々に対して理解をしていただけるような説明責任がきちっと果たせるような計画に具体化を進めていきたいと思っております。本当にありがとうございました。

【藤崎主査】どうもありがとうございました。
 また、事務方の谷室長以下宇宙利用推進室の方々どうもいろいろありがとうございました。
 ここで、蛇足でございますが、23日に親委員会でございます宇宙開発利用部会がございまして、そこで私がこの中間報告について説明することになっております。私の説明につきまして、このようなラインでいかがということについて、皆様方から、それはちょっと報告の考え方をきちんと反映していないではないかと、あるいは、少し踏み込みすぎであるというようなことがあれば、是非コメントを頂きたい。
 私はわかりやすく今の状況を説明しようと思って、この紙のレポートとそのままの表現ではないものもございますので、御指摘をいただければと思います。
 今、宇宙は新時代に入った。これまでは、競争、次の段階として協調があったけれども、新しい時代はいわば群雄割拠に近い時代に入りつつある。これまでは、宇宙と科学という結びつきであったけれども、安全保障という側面が強調されるようになってきた。
 この二つの構成の違い及び環境の違いが、大きく新時代に向けての違いであろう。構成の違いという意味でいくと、新興国の台頭が大きく、中国が2013年、世界三番目の月面無人着陸をし、2020年に独自の有人宇宙ステーションを保有の見込みである。インドが2013年、火星無人探査機の打ち上げに成功し、2016年には初の有人宇宙飛行計画を持っている。同時にマレーシア、ベトナムなどは「きぼう」の利用・協力の要望を日本にしてきている。アジアの中で独自に開発を進めようとするところと、日本へ更に要請をし、依頼を強化しようという国々がある。翻って、世界全体を見ると、米国は少なくとも2024年までのISS延長を各国に提案してきている。ロシアは今のウクライナ情勢を反映して見直す可能性も示唆している。ただ、これについてはまだ具体化はしていない。こうした中で、我々はISSのこれまでの活動を評価し、ISSについて新たなガイドラインを定め、また、この先の宇宙探査について考える時期にきているという判断の下で、この小委員会の検討が行われた。これが基本認識でございます。
 これまでの評価については、ポイントとして、有人・無人の宇宙技術、宇宙産業を育成することができた。端的には、若田船長にみられるように有人の滞在等でノウハウの蓄積が進み、同時に「こうのとり」等を通じて物資の輸送技術を蓄えることができた。この結果、宇宙開発において日本は中核的役割を占めて、欧州に比して期間は3分の2、費用は6分の1でこのような地位を占めることができている。宇宙から離れて社会全体で考えると、まだ道半ばではあるけれども、筋ジストロフィーとか骨粗しょう症の研究が進み、また、創薬につながるような高タンパクの結晶生成等も、他で得られない成果として得られるようになってきている。そして、多くは青少年の夢につながっている。また、企業育成という点では、650の企業が「きぼう」に参加し、400の企業が「こうのとり」に参加したというように、宇宙産業の基盤強化につながっている。
 三番目、今後の取り組みということでございますが、このレポートに書いてございますように、これから収穫期である。基礎研究が重要であるということで、これまでいろいろ成果が出ているので、これを踏まえて、今後、課題解決型の国の戦略的研究に役立つようなことを考えている。例えば、インフルエンザ、がん、アルツハイマー等(ら)の研究にどのように結びつけていくかということを考える。そして民間利用の拡大、これは諸外国でもやっておりますけれども、このことによってISSの果実を拡大していくことを考えるべきだろう。第二点は、参加極間で、自主性は大事でございますけれども、同時に更なる情報・技術の共有によって、重複を避けつつ効率化を図っていくという努力が必要である。そして、アジアのゲートウェイであるという、さっきのマレーシア、ベトナム等に対する協力を図っていく。そして、「京」や「SPring-8」のような日本の科学技術の基盤として、一つの柱としてこれをどう位置づけていくかということを考えていくべきであろう。
 国際情勢については、ロシアなど不断に動きをフォローして、レビューしていくことが必要である。
 コストの問題につきましては、効率化に不断に取り組むべきであって、CSOC全体の合理化を通じ、負担軽減を図る。同時に、我が国産業技術にとって有利となるように常に調整する努力が必要である。費用対効果を考えるときに、我々は全体の1割、利用用資源でいきますと、12.8%の負担で計画全体から得られる効果を得ているということは常に念頭に置き、経済のみでなく、技術振興とか青少年育成、我が国の国際的地位を含めて考えるし、これが初期投資であるという側面は念頭に置きつつ、しかしコストの効率化については常にこれを図っていくということである。
 結論として考えると、我が国に与えられている選択肢はそんなになくて、インドや中国のように独自な開発をするのか、今までやってきたことから撤退するのか、ただ継続するのか、より効率的な継続をするのかということでございます。独自な開発をする場合には大変な負担になる、撤退になる場合には、二度と再乗車はできないし、これまでの成果は失うということを考えると、どのような形で継続していくか、効率的に継続していくことがいいという判断がおおむね得られたのではないでしょうか。その観点から、2024年までのISS運用の延長提案には応じていく。ただし、これについては、国際情勢は、今も御指摘があったように、よくレビューしながら、そして負担が大幅に増えないように、これを我が国の考え方として外国にもよく説明しながらやっていく必要があるだろう。そして、国民にももっと理解が得られるような努力が必要だろう。
 第二の宇宙探査につきましては、2016年か17年のISEFに向けて準備をしていく必要がある。ISECGで作成した国際宇宙探査ロードマップ(GER)を踏まえて、有人火星探査を目標と見据え、段階的にアプローチを進めていく。次回ISEFは我が国がホスト国なので、我が国が枠組みづくりを主導していくことが大事であろう。
 国際宇宙探査については、ISSを最大限利用しながらやっていく。そして、有人と無人の整理をしていく。途中下車すると再乗車が不可ということが宇宙探査では一番大きなポイントなので、国民の理解を得られるように努力をするということでございまして、これについてどのような努力がされるべきか、また、我々として、先ほど申した有人・無人等の整理をどういうふうに考えていくかを、秋以降にこの委員会で更に協議を重ねて参りたいと思っております。
 私なりの解釈でございますので、せっかく今採択していただいたのに、そこは違うじゃないかという御議論があれば御指摘いただいて結構でございますが、このような方向で御説明すると、全体のパースペクティブとして、先ほど御指摘いただいたようにとらえられるかなと思って、今整理をいたしました。もし御異存がなければ、このように説明させていただきたいと思います。

【谷室長】小委員会の予定として確定したものはございませんが、引き続き秋以降御議論いただくということになっておりますので、日程調整の上改めてお知らせさせていただきたいと思っております。

【藤崎主査】皆様方におかれましては、短期間に6回の会合ということで、大変厳しい日程をやり繰りしてお参加いただきまして、本当にありがとうございました。主査として感謝申し上げます。

(説明者については、敬称略)

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課

-- 登録:平成26年08月 --