資料21-2 「我が国としての国際有人宇宙探査の検討に向けた原則とすべき基本的な考え方」の策定に向けた宇宙政策委員会での議論のポイント

○「宇宙探査」という概念は幅広く、有人としての活動なのか、科学なのか等、焦点の当て方によって議論が異なる。ISEF2で議論となるのは、有人宇宙活動の展開としての宇宙探査が中心と考えられる。


○宇宙探査については、「有人・無人」、「学術研究としての探査・国家プロジェクトとしての探査」といった組合せがある。今回の議論は、学術研究としての宇宙科学探査を直接対象とするものではないことを明確に示すなどの整理をする必要がある。


○我が国のこれまでの実績や現状を分析した上で、基本的な考え方を示し、具体的な取組や選択肢を示すなど、様々な要素を分かりやすく階層構造で整理をしていただきたい。


○具体的な資金や目標の在り方も検討していただきたい。特に、限られた予算の中での選択と集中の観点も踏まえ、複数のシナリオやそれに必要となる予算規模も含めて検討すべき。


○国際協調の内容にかかわらず、日本が何をしたいのかがまず重要である。日本としての主体的な考え方も議論すべきではないか。(例えば、当面の具体的取組として、輸送インフラなど、目的地がどこであったとしても、日本の強みとなる技術を中心とした打ち出しができるのではないか。)


○宇宙資源探査を各国が進める中で、日本がどのようにこれを位置付けるのかについても議論の必要がある。


○2025年以降のISSの在り方は予算面においても意義の面においても重要であり、検討を進めていただきたい。


○宇宙探査の分野においても民間の活用が重要である。また、ISSプラットフォームの一部を民間事業者等を主体として自立化を図ることについても、具体的な取組を検討していく必要がある。


○新たな国際協調体制作りについて、ISSは5極体制で行っているが、ISEFではそれ以上の国が参加している。今後の議論に向けて、日米を中心とした協力体制をベースとしたうえで、新たな国際協調体制について関係省庁も交えて議論を深めていただきたい。    


 以上


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