資料2-3 原田委員プレゼンテーション資料

「今後求められるリスクコミュニケーションの取り組み」に関する意見

平成26年01月31日 原田

☆前提:「リスクコミュニケーション」が実効性をもつには、言葉による「コミュニケーション」だけでなく、それにより「現実が変わった」という実感が必要なのでは?

1 リスクコミュニケーションの基礎的素養の涵養
・望ましいリスクコミュニケーションのためには、当事者・統治者間の「非対称性」の緩和が課題。
・「当事者の主体的な問題発見・解決策の提案をサポートするリスクコミュニケーション手法」の開発は重要なポイント。
・そのようなサポートの1つとして、当事者が自ら発見した問題などを視覚化・共有可能にするツールが役立つのでは?
例)『聞き書きマップ』(別紙参照 出典:「GIS NEXT46号」)
・ツールを作るだけでは不十分。当事者に受け入れてもらえる工夫が必要。
例)安上がりである
 現場の省力化に役立つ
 これまでに行われてきたやり方を、なるべく変えない

2 問題解決に向けたリスクコミュニケーションの場の創出
・「対話を通じ実践する場」の創出のために、[考える材料]の共有が必要。
(∵意見の言い合いで終わらないために)
・対話を通じた実践が具体的な問題解決につながったという実感の共有と蓄積が重要。
そのための仕組みづくりの工夫が必要。
例)『聞き書きマップ』の場合:
(1) 最初のまちあるきで,地域の問題の「改善計画マップ」を作る
(2) 一定期間後に再度まちあるきして,「問題解決マップ」を作る
(3) 改善状況を検討し,「PDCAサイクル」として継続する

3 リスクコミュニケーションを行える人材の育成
・研究(者)と実践(者)を媒介する、地元の[ファシリテーター]育成が望まれる。
・年配者と若年者との役割分担で、後継者育成につなげるしくみの工夫も。

4 良好事例の共有・展開
・「長期的な視点を持って取組を継続的に支援」することが重要だが、困難な面も?
例)そのための継続的な資金・マンパワーの供給
・長く続けるためには、ランニングコストを最小限にする工夫が必要。

 

『聞き書きマップ』

 

『聞き書きマップ』

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科学技術・学術政策局人材政策課 社会技術係

(科学技術・学術政策局人材政策課 社会技術係)