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宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会(第6回) 議事録

1.日時

平成25年12月10日(火曜日)10時~11時

2.場所

文部科学省 3階2特別会議室

3.議題

  1. H-ⅡAロケット23号機の打上げに係る安全対策について
  2. その他

4.出席者

委員

主査 中島 俊
専門委員 折井 武
専門委員 門脇 直人
専門委員 黒﨑 忠明
専門委員 野口 和彦
専門委員 馬嶋 秀行
専門委員 向井 利典
専門委員 渡辺 篤太郎

文部科学省

文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長 柳 孝
文部科学省研究開発局宇宙開発利用課企画官 竹内 英
文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長補佐 沼尻 至朗
文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長補佐 国分 政秀

【説明者】
独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 宇宙輸送ミッション本部
  打上安全評価室長 江口 昭裕
  宇宙輸送安全計画室長 加納 康臣
  宇宙輸送安全計画室 技術領域リーダー 原島 治
  宇宙輸送安全計画室 輸送安全課 主任開発員 成尾 俊久

5.議事録

【非公開で開始】

(傍聴者入室)

【公開で再開】

(1)H-ⅡAロケット23号機の打上げに係る安全対策について

【中島主査】  それでは議題(1)の「H-ⅡAロケット23号機の打上げに係る安全対策について」の審議を再開いたします。まずは前回の小委員会における宿題と会議後に委員から提出された質問票における質疑確認について、JAXAから説明をお願いいたします。また一部の資料に修正もあるようですので、合わせて紹介をお願いいたします。

JAXA(加納室長)から、資料6-1-1に基づき、質問番号3-1について説明があった。

【中島主査】  御質問なさった方、今の回答でよろしいでしょうか。

【向井委員】  結構です。

【中島主査】  次の御質問をお願いします。

JAXA(加納室長)から、資料6-1-1に基づき、質問番号3-2について説明があった。

【中島主査】  今の御説明でよろしいでしょうか。

【向井委員】  はい、ありがとうございます。

【中島主査】  次の御質問をお願いします。

JAXA(原島リーダー)から、資料6-1-1に基づき、質問番号3-3について説明があった。

【中島主査】  これは確か渡辺さんの御質問だったと思います。よろしいですか。

【渡辺委員】  はい。結構だと思います。

【中島主査】  次の御質問をお願いします。

JAXA(成尾主任、原島リーダー)から、資料6-1-1に基づき、質問番号4-1について説明があった。

【中島主査】  よろしいですか。

【野口委員】  回答ありがとうございました。回答としてはこの内容で結構ですが、2点だけコメントしたいと思います。1点目は、いろいろとテキストの改定をされるときに、ヒヤリハットとか事故事例を参考に改定されているということで、それはそれで大変結構だと思いますが、一方で事故事例によって改定できる内容、あるいはヒヤリハットによって改定できる内容にはそれぞれ限界もあります。ややもすると、再発防止とか気付くというレベルでの改定ということになります。ロケットという最新の科学技術システムですので、その安全レベルの向上ということに関しても既存の技術体系で満足することなく、この領域の研究開発も必要だと思います。これが1点目です。2点目は、ロケットだけに関することではないのですが、総合防災訓練という言葉についてです。総合防災訓練という言葉はいろいろなところで使われておりますが、内容は火災対応訓練であったり、地震対応訓練であったり、その中でも緊急、連携の連絡訓練であったりというふうに、実は内容が非常に限定されているものが多くあります。総合防災訓練という名前で、訓練に参加している本人も勘違いすることがよくありますので、この訓練で検討できているものは何か、むしろできていないものは何かということを見極めつつ、更に安全の向上を図っていただければ幸いです。

【中島主査】  よろしいでしょうか。それは、資料6-1-3の説明をお願いします。

JAXA(江口室長)から、資料6-1-3に基づき、説明があった。

【中島主査】  それでは、先ほどの質問に対する回答と今の御説明に関して、何か御質問、御意見があればお願いいたします。

【馬嶋委員】  既に何回も打上げが成功して経験も積まれていて、本当にうれしい限りですが、やはりこういった事故に対する心構えと訓練は非常に大事だと思いますので時々申し上げているのですが、我々も病院で患者さんを扱っているときにいろいろなヒヤリハットがあるのですが、それをどういうふうに生かすかが非常に問題になるところだと思います。例えば、テキストを改定されているということですが、そのことをどういうふうに関係者の方々に周知すると言いますか、フィードバックしているのでしょうか。それから、例えばヒヤリハットがあったときに、責任を持ってその対処をする人はいるのでしょうか。我々の場合、リスクに対するマネジメントという、要するに独立した立場の人がいて、その人たちが本当に客観的にそれらへの対処についてまとめて活動しています。これが一番いいことだと思っていますが、そういうことに関してはいかがですか。

【JAXA(成尾)】  まず教育用テキストと安全心得という二つの教育資料を示してございますが、教育テキストはJAXAが各隊員に説明するための教育資料です。各社も、種子島に入る前に各社で安全教育を実施していますので、各社にもこの内容を展開しています。次に安全心得ですが、これは小冊子としてテキスト内容を集約したものでして、受講した隊員全員に配布しております。今、種子島の打上げにおける安全教育の受講率は100%になっていますので、全ての打上げ関係者がこのテキストにより教育を受け、安全心得を持参して射場作業を実施しております。それが一つ目です。次にヒヤリハットですが、まずヒヤリハットを抽出した種子島の所管の部署で一次評価を実施します。一次評価をされたものは、JAXAに安信部という部門がありますが、そちらの別部門で二次評価を行い、更につくばの輸送本部で三次評価を行って、ヒヤリハットに対してどのような展開をするかを整理しています。

【中島主査】  リスク管理を行っている独立した部門がありますかということが、御質問の趣旨だと思います。

【JAXA(成尾)】  はい、そこは安全信頼性推進部という独立した組織がやっています。

【中島主査】  よろしいですか。

【馬嶋委員】  6ページのデジタルカメラのところの文章で、「また、非防爆のデジタルカメラの爆発性」から「防爆デジタルカメラのみ使用可としています」というところがよく分かりませんが。もう少し説明していただけますでしょうか。

【JAXA(成尾)】  JAXAの基準では、爆発性危険雰囲気区域内で使用する機器には防爆を要求しています。ただし以前には、世の中に防爆デジタルカメラが普及していないために、どうしても非防爆のデジタルカメラを持ち込まざるを得ないケースがございました。そういったやむを得ず非防爆のデジタルカメラを持ち込む場合は、安全教育と安全対策を条件に使用可としてきたということが前半に書いてございます。後半は、近年はその状況が変わってきて、防爆のデジタルカメラが普及してきたことから、非防爆のデジタルカメラは使用せずに、全て防爆のデジタルカメラを使用するように変更したということで、テキストについても改定したということでございます。

【馬嶋委員】  これは、安全テキスト用のカメラということですか。

【JAXA(成尾)】  これは射場で作業記録の撮影とか、そういう用途のカメラでございます。

【馬嶋委員】  分かりました。

【向井委員】  そうすると、前半の部分はいらないのではないですか。昔のことを書く必要はなくて、現在は防爆用のカメラのみ許可している、非防爆は許可していないと書けば一言で済むと思います。

【野口委員】  これは、改善しているという実例で書いていただいていると理解しています。

【向井委員】  だから過去の履歴と比較しているわけですね。分かりました。

【中島主査】  よろしいですか。ほかにございませんか。
 それでは今までの検討の結果をとりまとめたいと思います。事務局で案を準備していただいていますので、その案を説明いただきたいと思います。

竹内企画官から、資料6-1-4、資料6-1-5、及び資料6-1-6に基づき、説明があった。

【中島主査】  今の説明に関して、何か御指摘があればお願いします。

【野口委員】  2番目の項目ですが、ロケットの落下予想域の監視が不可能となった場合であっても落下限界線に接触するおそれはないと断定できる場合はありますか。断定できなければ、全ておそれがあると思います。落下予想域の監視ができないときで、なおかつ接触するおそれはないと断定できるという場合があるのかという質問です。もしなければ、「不可能となった場合」とすればいいのではないかと思います。

【竹内企画官】  例えば短い期間リンクが切れても、その後すぐ復活すればいいということがあるのかないのか、そこも含めてJAXAから委員の御質問に回答していただけますか。

【JAXA(加納)】  ロケットの監視が不可能になっても落下予想域が落下限界線、ILLと言いますが、そこに接触するおそれがないときという場合はあります。近くに島がなく、ほとんど公海の上を飛行しているようなときは、仮に電波リンクが切れてもすぐには陸地には干渉しませんので、急いで対処しなければいけない場合に比べて少し時間的余裕があるという場合はありえます。そのあとにリンクが回復すれば、そのまま飛行を継続するということはありえます。つまり、落下予測域の監視が不可能になり、なおかつ陸地との干渉が近々に予測されるような場合には指令破壊しますが、少し先までそのような可能性がない場合、例えばほとんど公海の上を飛行している場合にはしばらく様子を見て、その後のリンクの復活を待つということはありえます。

【野口委員】  分かりました。

【中島主査】  ちょっと細かいことですが、「落下予想域の監視」という言葉に違和感を覚えます。落下予想域をどうやって監視しているのかということが疑問点です。

【竹内企画官】  実際には、ロケットの位置と速度を監視し、計算で得られた落下予想域を見ているということではあります。

【JAXA(加納)】  源泉データはロケットの位置と速度ですが、その時点で破壊した場合に破片がどこに落ちるかということを飛行安全の管制の画面、ディスプレイ上に表示しています。

【中島主査】  ディスプレイ上に出ているのですね。見ているという表現は正しいわけですね。

【JAXA(加納)】  見ていますので落下予想域の監視というふうに言っています。

【中島主査】  実際にはディスプレイの上に楕円(だえん)が出ているのですね。

【JAXA(加納)】  そうです。それがILL、この内側に落ちてはいけないという線に干渉するかどうかを監視していると、そういうイメージです。

【中島主査】  日本語的には少し違和感を覚えました。

【JAXA(加納)】  そういうイメージで書いてあります。管制者向けの表現になっているとは思いますので、それが少し分かりづらい理由かもしれません。

【中島主査】  他によろしいでしょうか。それではただいまの御意見を踏まえて、この小委員会の上部会議に当たる宇宙開発利用部会に検討結果を報告したいと思います。その他のことについて事務局から連絡事項があればお願いします。

(2)その他

【竹内企画官】  会議資料と議事録の公開について連絡いたします。宇宙開発利用部会の運営規則に基づいて、本日の会議資料は非公開部分を除いて公開となりますので、後日文部科学省のホームページに掲載させていただきます。議事録についても運営規則に基づいて、非公開審議部分を除いて公開となりますので、委員の皆さまに御確認いただいた後、文部科学省のホームページに掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。

【中島主査】  それでは以上で本日の議事は終了いたしました。これをもちまして本日は閉会といたします。長時間に及ぶ審議、誠にありがとうございました。

以上

(説明者については敬称略)

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課

-- 登録:平成26年01月 --