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宇宙開発利用部会(第23回) 議事録

1.日時

平成27年9月3日(木曜日)10時00分~11時10分

2.場所

文部科学省 3階2特別会議室

3.議題

  1. H-ⅡAロケット29号機打上げに係る安全対策について
  2. 平成28年度文部科学省宇宙関係予算概算要求について
  3. その他

4.出席者

委員

部会長  白石 隆
臨時委員  青木 節子
臨時委員 	井川 陽次郎
臨時委員 	白井 恭一
臨時委員 	永原 裕子
臨時委員 	林田 佐智子
臨時委員 	藤井 良一
臨時委員 	星出 彰彦
臨時委員 	松尾 亜紀子
臨時委員 	安岡 善文
臨時委員 	米本 浩一
調査・安全小委員会主査  中島 俊

文部科学省

研究開発局宇宙開発利用課長  堀内 義規
研究開発局宇宙開発利用課企画官  奥野 真
研究開発局宇宙開発利用課長補佐  多賀谷 朋宏

【説明者】
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 理事  常田 佐久
 「すざく」プロジェクト プロジェクトマネージャ  石田 学
  第一宇宙技術部門 打上安全評価ユニット長  鳥井 義弘

5.議事録

【白石部会長】 それでは、定刻になりましたので、宇宙開発利用部会第23回会合を開きたいと思います。
 最初に事務局から、きょうの会議に関する事務的な確認をお願いいたします。

【事務局(奥野企画官)】 それでは、本日は宇宙開発利用部会に御所属頂いております17名の委員の皆様のうち、11名の委員の皆様に御出席を頂いており、運営規則に定める定足数の要件を満足しております。よって、本日の会議が成立していることを御報告申し上げます。
 次に、本日の資料でございますが、お手元にございます議事次第の中の4ポツのとおりの資料を机上にお配りしております。もし過不足ございましたら、適宜、事務局にお申しつけください。事務連絡は以上でございます。

【白石部会長】 どうもありがとうございます。

(1)H-ⅡAロケット29号機打上げに係る安全対策について

【白石部会長】  それでは、議事に入りたいと思います。最初の議題はH-ⅡAロケット29号機の打上げに係る安全対策についてでございます。早速、調査・安全小委員会の中島主査から検討結果について御報告をお願いいたします。

【中島主査】 より資料23-1-1、23-1-2、参考1に基づき説明を行った。

【白石部会長】 どうもありがとうございます。
 それでは、今の御報告につきまして、何かご意見、御質問等ございましたら、どうぞよろしくお願いします。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 どうぞ、井川委員。

【井川委員】 前回もお伺いしたんですが、素人なのでごめんなさい。火山の影響を考慮されているとおっしゃっており、それは本文のどこら辺にあるのかというのが1点と、もう1点は、今回の審議の内容ではありませんが、後の資料に関係するのですけれども、宇宙活動法の議論を行っています。今回のような純粋な民間衛星の打上げは、こういう形式で行うというふうなことがあれば教えてください。

【中島主査】 2点目はちょっと私が答えるような話ではないと思いますけれども、1点目の降灰に関しましては気象判断の中で行いますが、どこに記してあるかJAXAから補足をお願いします。

【JAXA(鳥井)】 降灰に関しましては、打上げのときに、JAXAでは打上げ安全管理責任者が打上げ執行側と調整と行った上での総合判断事項ということになっております。

【中島主査】 資料中の補足のどこに当たりますか。

【JAXA(鳥井)】 地上安全計画21ページの地上安全計画の組織図です。ほかのいろいろな気象条件、降灰も気象条件と同じという考え方です。気象条件を判断するのと同じ考え方で判断しているということで、21ページに記載されている内容は、打上げ安全管理業務の総括指揮、打上げ安全管理責任者の業務ですけれども、そこの一番上のところに業務のところで、打上げ執行責任者からの打上げ準備完了…

【白石部会長】 すみません。どの資料について説明されていますか。

【JAXA(鳥井)】 地上安全計画の資料23-1-1の付録1に当たります。その21ページに、打上げ安全管理責任者の業務というところで、安全確保の観点から打上げの執行可否判断を行うという、この総合判断のところで、先ほど中島主査がおっしゃったような他の気象条件、そのほかの条件と併せて判断を行う。その中に、この火山活動も入っております。

【白石部会長】 では、結構です。
 二つ目の質問については、事務局よりよろしくお願いします。

【事務局(奥野企画官)】 事務方から補足いたします。活動法につきまして、現在、宇宙政策委員会の中において法制検討のための小委員会が置かれまして、そちらで検討されているものと承知してございます。
 御指摘のとおり、活動法については、基本的には民間宇宙活動の拡大に対応するという観点から、いわゆる政府の活動を主たる制定目標にしていないという点は御指摘のとおりでございます。ただ、活動法という打上げの安全に関する一般的な法制度というのができた場合に、今般、私どもで取り扱っておりますJAXAの打上げの安全審査の体系がどのように影響を受けるかという点の御質問に対しましては、第一義的に活動法の適用対象というのが純粋に民間の活動だけを対象にするのか、それともこういったJAXA等も含めて、包括的な打上げの許可監督制度になるのかによって対応が変わってまいるかと思います。
 現在の検討は、従前から後者のような形で検討されているものと承知しております。したがって、もし活動法ができた場合につきましては、現在、文部科学省がJAXA法の基で行っております当該安全評価の枠組みといいますものと活動法との関係が整理されて、より上位の包括的規範ができれば、そちらに活動法の施行後、吸収されるという可能性もあるのではないかと承知しております。まだ活動法の具体的な法律としての詳細ですとか、適用範囲等がまだ確立しておりませんので、文部科学省の側から、現時点ではこうするというような形の御説明というのはまだできないタイミングかと承知しております。内閣府の検討の全体的な方向を見ますと、活動法がもしJAXAの打上げも包含するとするならば、活動法の施行後に関しては当該プロセス、枠組みに関して、活動法の執行という形で活動法のもとで行われる可能性というのが高いのではないかと考えてございます。
 以上です。

【白石部会長】 よろしいでしょうか。
 ほかに何かございますでしょうか。もしなければ、この資料23-1-1について小委員会からの提案どおり決定するということでよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

【白石部会長】 御異議ないようですので、これで決定といたします。 どうもありがとうございます。
 JAXAには、これからも是非打上げの成功、継続をお願いしたいと思います。

(2)平成28年度文部科学省宇宙関係予算概算要求について

【白石部会長】 次は平成28年度文部科学省宇宙関係予算概算要求についてでございます。これについては事務局の方から資料の説明をお願いしたいと思います。

【事務局(堀内課長)】 御説明は私より行いますが、最初に御挨拶をさせていただきたいと思います 8月4日付で宇宙開発利用課長を拝命いたしました堀内と申します。宇宙開発利用課長の前はライフサイエンス課長をやっておりました。皆さんも御存じかと思いますが、STAP細胞についての政府内の担当者として、1年間、不正がある中でどういったものが悪意であって、その悪意がどこにあるのかなどの議論を理化学研究所と行っておりました。今回、宇宙ということで心機一転、前向きな仕事をさせていただければということで頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【事務局(堀内課長)】より資料23-2に基づき説明を行った。

【白石部会長】 どうもありがとうございました。
 この件について、御質問等ございますでしょうか。いかがでしょうか。どうぞ。

【米本委員】 3ページの次期技術試験衛星について、ここで説明しているオール電化の概念とは一体どういうことなのか、それから、大電力化というのがどのような内容なのか、わかる範囲で御説明いただければ有り難いと思います。

【事務局(奥野企画官)】 御説明申し上げます。まずオール電化という考え方でございますが、いわゆる赤道上空の3万6,000kmに配置されております静止衛星と言われております通信衛星、放送衛星等につきましては、ロケットにおいて遷移軌道に投入された後に、衛星自身がこの3万6,000kmの静止軌道域まで動いていくことになります。衛星が静止軌道まで行くには、当然、推進力が必要になってございます。 一般的にこれまで開発されてきた主要の衛星は、化学推進薬を使用する推進系を使用しています。わかりやすくいえば、衛星の中に化学燃料を積んでいて、その燃料を使用して衛星が動いていくようなイメージで考えていただければと思います。オール電化の場合は、電気推進を使用しており、機構は違うんですが、わかりやすくいえば、例えば「はやぶさ」等にあるような形のパドルで発電した電力を利用して推進力を得るようなスラスターを使って軌道上を移動していくという方法です。
 なぜ電気推進という方法がとられるかと申しますと、ここに書いてございますとおり、静止衛星というのはロケットから切り離された後、極めて長い距離を衛星が推進剤を使って移動する必要があり、今般、打上げる衛星などもそうですが、衛星の全体質量の半分近くが宇宙空間に打上げられてから静止軌道に行くまで必要となる推進剤となります。わかりやすくいえば、衛星の中で化学燃料の占める割合は非常に多いことになります。
 ところが、やはり衛星を打上げる際に燃料が多いというのは、それだけ衛星が大きいということになります。これに対し少量の燃料とパドルの発電だけで軌道遷移ができるようになると、衛星のサイズというのを大体半分近くに小さくすることができます。
 そうすることによって、逆に衛星を打上げる際、ロケットの打上げコスト等の大幅な低減が図れるという観点で、今、国際的に静止衛星に関しては、これまで主流であった化学推進という方法に加えて、そういった燃料を余り積まずに軽量化されて、パドルの発電を利用するというような形の新しい技術というのがこれから各国が開発しております。我が国においてもそういった化学推進剤を使わずに、太陽電池パドルの発電を利用する推進力でもって軌道遷移ができる衛星を開発し、更にこの機会に軌道遷移に係る能力というのを国際水準でトップが取れるような能力としたいと考えております。
 次に、大電力化といいますものは、今度は軌道上に配置された衛星が通常、衛星のミッションとして通信を行ったり放送を行ったり、若しくは地上の画像等を撮像するというのは、基本的には衛星の横についております太陽電池パドルというので発電された電力というのを使っているところです。
 ただ、昨今の傾向として、特に通信衛星、放送衛星につきましては、この発電する電力量が多くなればなるほど、その衛星のミッションで使える送信できる通信の量ですとか、そういったミッションの量が大きくなっていきますので、当然パドルで衛星に供給できる電力量というのが大きくなればなるほど、その衛星はよりたくさんのタスクをこなすことができるようになる。
 そういった観点から、こちらも国際的に通信衛星の発電力というのが順次大きくなっているところでございまして、現在、我が国が商業ベースで通信衛星として投入されている、比較的よく供給されているのは営業上の話になりますが、大まかなところとして大体パドルの発電量が10キロワットぐらいのものがあります。ただ、国際的に今後、主流になっていこうとすると、その発電量というのはやはり2倍近くに上げておかないと、今後この通信のユーザー側から要求されていくようなミッションがこなせなくなるという観点から、今の我が国の商用で供給しております衛星の発電量というのを倍弱ぐらいの発電量にすることによって、国際市場において通信放送衛星のシェアがとれるようにしていくという点で、このパドルというのを大きくすることによって衛星に供給できる電力量をふやすことで、より衛星で行えるタスクの量を大きくする。これは国際的にこの流れがありますので、我が国も現行の発電能力というのを通信衛星において大幅に向上させていきたいと考えている点、この2点がここに書いてある趣旨でございます。

【米本委員】 今の説明でよくわかりました。オール電化というよりは、電気推進の採用という言い方のほうがわかりやすいと思います。

【白石部会長】 次の御質問をどうぞ。

【安岡委員】 新型宇宙ステーション補給機、5ページにあることについてお伺いしたいと思います。これは先ほどの御説明で、輸送コストの大幅な削減ということを言われましたけれども、その積んでいくもののペイロードの大型化とかいうことも考えておられるかどうかということが1点と、それから、これは何年ごろを想定して開発を進められるのかということについてお伺いしたいです。

【白石部会長】 いかがでしょうか。

【事務局(堀内課長)】 先ほどちょっと説明しましたけれども、今の「こうのとり」の真ん中に非与圧部というのがあって、そこにいろいろものを載せて打上げるということになっています。今度の新型宇宙ステーション補給機はその非与圧部がありません。その非与圧部に当たる部分を含め上部にいろいろ積めるような形に改良しているということでございます。フェアリングの中いっぱいにもう少し大きなものを積んで打上げることが可能になると考えております。先生御指摘の観点を含めて実現できるように考えております。

【安岡委員】 暴露部に持って行くようなものの大型化が図れるということになりますか。

【事務局(堀内課長)】 そのとおりです。それから平成33年を目標に開発を進めているということでございます。

【白石部会長】 どうぞ。

【藤井委員】 二つ教えていただきたい。今日いろいろな項目が出ているんですが、これが一体、何年計画で、そのどのフェーズにあって、トータルどのくらいの規模の中で今こういうのが走っているかというのが、できれば情報としてあった方が良いのかなと思います。
 それが1点と、あと中型衛星の方で、新たな28年度に向けてスタートがかかるようなものがあると思うのですけれども、そういうものはこの中に今日は出てきていないんですが、額が小さいので出てきていないんでしょうか。

【事務局(堀内課長)】 総額については公表資料の中に書いてあるものもありまして、例えばH3ロケットであれば、開発総額は1,900億円ぐらいになりますし、次期技術試験衛星であれば、総開発費が280億円を見込んでおります。また、先進レーダーについては300億円ほど、小型月着陸実証機については180億円。それから今、議論になりましたHTV-X、「こうのとり」の新しい形については開発費は総額350億円ほどとなります。若干、変動はありますけれども、そういった総額の中で計画的に実施していくということにしてございます。

【事務局(奥野企画官)】 中型と先生がおっしゃっているのは、科学分野の小型と中型の衛星のことですか。

【藤井委員】 はい、そうです。惑星科学とか、そういう方面のところのものだと思っております。

【事務局(堀内課長)】 火星衛星のサンプルリターンの調査研究については、まだ調査研究の段階でということで金額については、まだ、ほかと比べると少なく1億円ほどJAXAの予算要求の中に含めてございます。私どもとしては、この1億円が事業スタートとなればと考えておりまして、28年度からしっかり進めていきたいというところでございます。

【白石部会長】 よろしいですか。ほかに何かございますでしょうか。
 はい、どうぞ、井川委員。

【井川委員】 4ページ目のSSAなんですけれども、これはスペースガード協会というNPOみたいな、昔はJAXAからの委託でおやりになっていたんですけれども、おととしぐらいから防衛省が安全保障の観点から非常なる関心をお持ちになり、今回、予算請求に至っているんですけれども、今後そのスペースガード協会のようなNPOの形で監視していたものとの関係はどうなっちゃうんでしょうかというのをちょっとお伺いしたいんです。

【事務局(奥野企画官)】 結論から申し上げますれば、引き続き、スペースガード協会につきましては、先ほど課長の堀内から御説明申し上げました岡山県の美星町にスペースデブリを観測するための光学望遠鏡が2基ございまして、それで現在、スペースデブリの観測を行いつつ、スペースガード協会という方々が近傍小天体の観測というのを併せて実施しておるところでございます。
 先ほど御説明申し上げましたとおり、美星の施設につきましてもやはり光学望遠鏡というのが老朽化しているという観点から、順次、光学望遠鏡の改修というのを行うことにしておりまして、施設そのものは引き続きSSAに活用するとともに、現在スペースガード協会が行ってございます近傍小天体の観測に関しても引き続き実施できるような方向で、現在、文部科学省においては防衛省、関係各省等と調整しておりますので、引き続きスペースガード協会における近傍小天体の観測も併せて実施する方針でございます。
 なお、今後のSSAの全体の状況に関しまして、今年度まで一応、新たな我が国のSSAの在り方に関して御指摘いただいて、御質問いただきましたとおり、特にSSAに関してはJAXAにおいて、これまでスペースデブリの軌道上でどのような軌道を飛んでいるかを把握して、JAXA保有の衛星に衝突しないように宇宙ごみの状況というのを把握しておったところではございます。日米同盟の観点から、米国側から特にこのスペースデブリの把握に関して日米協力を強化したいという申出がございまして、それを受けて、新たなスペースデブリの観測態勢をどのようにするのかというのを内閣府、文部科学省、防衛省で今年度まで調査検討を進めており、来年度からその調査検討結果を踏まえて、防衛省及び文部科学省において、それぞれSSAの観測能力の強化に具体的に着手するための予算というのを計上したところです。
 その中で文部科学省につきましては、引き続き上斎原と美星の施設を使い、我が国のスペースデブリの観測の枠組みでは、この両施設を使った形でのSSAの能力向上に関する研究開発というのは引き続き文部科学省、JAXAにおいて実施して、一般運用としての米国との連携、連絡調整ですとか、スペースデブリ全体の運用としての把握に関しては今後、防衛省、自衛隊が主体的に取り組むという形にはなりますが、文部科学省、JAXAはその中においても引き続き研究開発を行っていくという観点から、上斎原、美星を使います。
 したがって、美星の施設に関しては先ほど申し上げたように、スペースガード協会に引き続きデブリの観測及び近傍小天体の観測が実施できるように対応してまいりたいと考えておるところです。

【白石部会長】 はい、どうぞ。

【井川委員】 一つだけお願いというわけでもないんですけれども、スペースガード協会というのはこれまでなかなかオープンな活動をされていて、小惑星が接近したとか何とかというときとか、あるいはその衛星の軌道等について問合せ等をすると非常に丁寧に教えていただいたりとか、あるいは一般の方へのそういった近傍天体に関する情報提供というのをオープンにおやりになってきた団体であるという認識があります。
 それで、安全保障はもちろん重要で、その情報がだだ漏れというわけにはいかないんでしょうけれども。今後の運用の中でそういった民間向けの情報提供というものが支障が出ないように、是非とも各省におかれましてもやっていただければなと思います。

【事務局(奥野企画官)】 御指摘のとおり、美星のスペースガード協会の活動については、実はアメリカ側等もその能力というのは高く評価しておるところでございます。そういった点で美星の活動に関しては、特にそこが行っておりますいわゆる研究活動というものの今後の継続に支障が出ないようにという点に関しては安全保障サイドからも十分な御理解というのをいただいておるところでございまして、スペース・シチュエーション・アウェアネスのシステム構築の際には、そういった特殊性も十分御配慮いただいた形で現在、調整を進めておるところでございますので、恐らく美星の運用に関しては、これまでと大きな対外的な情報発信等に影響が出ないような形で進めてまいれるのではないかと我々、現時点では考えております。

【白石部会長】 それでは、次の御質問をどうぞ。

【米本委員】 宇宙開発に関連する話ではありませんが、7ページに航空環境・安全技術の研究開発の項目の中で、エンジンの経済性の向上、それに関するファンとか低圧タービンの軽量化の記載があります。これらの研究開発は、産業界と連携をしながら進める案件になっているのか知りたいと思います。
 世界には航空エンジン3社がありまして、日本にもエンジン3社と言われている会社が活動しています。これらの会社は互いに熾烈な開発競争をしています。概算要求に挙がった取組みがそのような産業界とどのようにバランスを取りながら連携をして進めるのかなというのが気になりました。
 もう一の質問は、機体の騒音に関する研究開発内容についてです。離着陸に使うフラップとか脚装置は、なかなかその騒音低減につながるような革新的な技術が思い浮かびません。革新的な技術とは何なのか。また、どのように取り組もうとしているのか、おわかりであったら教えていただきたいと思います。

【事務局(堀内課長)】 ここで予算要求させていただいているのは、まだ基礎的な研究開発の段階ですので、企業との連携について、その具体的なところが定まっているということではないですが、御指摘の点は当たり前のことだというふうに認識していますので、ちゃんと連携の体制を整えて実施していきたいというふうに思っております。
 2番目の質問の方については、自分は形状などの工夫かなと思っているんですが、今、どういう開発の内容かというのを承知しておりませんので、確認して、また別の機会にでもお答えしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

【白石部会長】 ほかに何かございますでしょうか。はい、どうぞ。

【林田委員】 新規項目と主要項目については丁寧に御説明いただきましたが、1の安全保障・防災うんぬんのところは、819億円に対して、御説明いただいた部分が半分にも足りておりませんので、既存の継続とかだろうなと思いますけれども、おおよそ残り半分ぐらいはどう言うところに使われるか、要求しておられるか、教えていただければと思います。

【事務局(堀内課長)】 既存の打上げなどの設備とか、そういうものの維持費とか、現在、運用を進めています衛星の運用の経費でありますとか、そういったほぼ前年の予算と同じような規模でやっているものというのが一番大きなものとなります。
 残りの項目としては、詳細となりますが、若干のセンサーの開発であるとか、そういった金額の少ないものがいろいろ含まれております。

【林田委員】 ありがとうございました。

【白石部会長】 ほかに何かございますでしょうか。
 それでは、どうもありがとうございました。

(3)その他

【白石部会長】 それでは、その他の議題に入ります。次は、事務局から何か報告事項があれば、お願いします。

【事務局(奥野企画官)】 事務局から御報告事項として二つございます。二つ続けて御報告させていただきたいと思います。
 一つ目は私ども事務局の方から、周辺状況として先ほど井川委員から御説明があった点にも関連いたしますが、宇宙政策委員会の全体の政策状況に関して事務方から報告します。二つ目につきましては、X線天文衛星「すざく」の状況に関して、それぞれ私どものと、更に説明者の側から続けて御説明申し上げます。

【事務局(奥野企画官)】より参考2と参考3に基づき説明を行った。

【JAXA(常田理事)、(石田)】より参考4に基づき説明を行った。

【白石部会長】 どうもありがとうございました。
 この2件について、何か御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 はい、どうぞ、青木委員。

【青木委員】 参考4の3ページのところなんですけれども、国連スペースデブリ低減ガイドラインには、25年という数字は載っていないと思うんです。IADCガイドラインの方ではないかと思います。

【JAXA(石田)】 IADCですか。

【青木委員】 はい。もしこれは、すみません、すごく僭越で申し訳ないんですが、公表する資料でしたら、国連のガイドラインではなくて、IADCのガイドラインと記載なさるとよいかと思います。

【JAXA(石田)】 そうですか。大変失礼いたしました。申し訳ございません。

【白石部会長】 ほかに何かございますでしょうか。
 どうぞ、米本委員。

【米本委員】 同じ3ページのところで、バッテリーの切離しとスペースデブリ発生防止基準のその中身と関係がよくわからなかったのですが、そこを教えていただけますか。

【JAXA(石田)】 これは充放電をさせないということです。切り離すというのは充放電をさせないということになるんですけれども、要するにバッテリーが破裂する可能性がありますので、それを防止するということだと理解しております。

【白石部会長】 よろしいですか。 ほかに何かございますでしょうか。
 ほかに御質問等がなければ、最後に事務局から事務連絡をお願いいたします。

【事務局(奥野企画官)】 最後に、会議資料と議事録の公開について申し上げます。
 宇宙開発利用部会の運営規則に基づいて、本日の会議資料は公開となりますので、後日、文部科学省のホームページに掲載させていただきます。
 また、議事録につきましても公開となります。委員の皆様に後ほど御確認いただいた後、こちらにつきましても文部科学省のホームページに掲載させていただく方式で公開とさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 事務連絡は以上でございます。

【白石部会長】 それでは、これできょうの部会は終わりたいと思います。
 どうもありがとうございました。

以上

(説明者については敬称略)

お問合せ先

研究開発局宇宙開発利用課

-- 登録:平成27年10月 --