平成27年7月2日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
宇宙開発利用部会
調査・安全小委員会
HTV4号機からの変更点として、NASAは今後の宇宙船のためにISSへの汎用のリフレクタの追加を行う予定であった為、HTV5号機としては、HTV用リフレクタ使用による接近時の誤捕捉の防止のためにソフトウエアのロジック変更と確実な検証によりHTV5号機のISS捕捉が行えるよう対策されていることを確認した。
但し、追加される予定であったリフレクタを搭載したドラゴン補給船7号機(SpX-7)の打上げが失敗した為、参考資料2に基づいた影響評価を実施しており、HTV5号機の捕捉に影響が無い(HTV4からの変更が無い)事を確認した。
予測可能なハザードについては、全て識別し、原因に対する対策を行っていることを確認。
運用人員については、訓練及び試験等を行い、認定を受けている。訓練については、非常に厳しい内容を設定し、常にスキルの向上に努めていることを確認。
再突入後のHTV及び搭載物は、大部分が燃え尽きることを基本としているが、燃え尽きずに残存することが予想されるものが落下する範囲は、排他的経済水域及び人の住む島を含まない海域に設定されていることを確認。
HTV4号機では、NASAが準備した水バッグより水漏れが発生した。HTV5号機でもNASA準備の水バッグを搭載する予定であり、NASAにおけるプロセスの変更による安全対策が行われていることを確認した。併せて、JAXAとしても水漏れ対策のラッピングを追加で行うことを確認。
研究開発局宇宙開発利用課
-- 登録:平成27年07月 --