平成23年7月7日(木曜日) 10時~11時20分
文部科学省3F1会議室
北澤委員、佐藤委員、中小路委員、平野委員、室伏委員、有信委員、有本委員、伊地知委員、受田委員、大島委員、大隅委員、岡村委員、金子委員、小林委員、諏訪委員、田中委員、東嶋委員、西尾委員、西島委員、福士委員、吉川委員
渡辺科学技術・学術政策局次長、常盤科学技術・学術総括官、行松科学技術・学術戦略官(調査・評価担当)、大山科学技術・学術戦略官(調整・システム改革担当)、南山防災科学技術推進室長、村上科学技術・学術戦略官付室長補佐
【行松科学技術・学術戦略官】 それでは、定刻になりましたので、第39回科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会研究開発評価部会を開催させていただきます。
本日はお暑い中、委員の皆様にはご出席いただきましてありがとうございます。本日、第6期の研究開発評価部会として最初の会議でございますので、部会長が選出されるまでの間、便宜的に私、科学技術・学術政策局の科学技術・学術戦略官の行松が議事を進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
申し遅れましたが、私は4月からこの部会の事務局を担当させていただいております。よろしくお願いいたします。
さて、本日の議題でございますが、研究開発評価部会の運営規則第4条第1号の、部会長の選任その他人事に係る案件、及び第3号にあります個別利害に直結する事項に係る案件、または審議の円滑な実施に影響が生ずるものといたしまして、議題3の平成23年度科学技術戦略推進費がございます。議題3までは非公開にさせていただきまして、議題4から公開にさせていただければと思っております。
それでは、会議に先立ちまして、科学技術・学術政策局次長の渡辺からごあいさつを申し上げます。よろしくお願いします。
【渡辺科学技術・学術政策局次長】 おはようございます。科学技術・学術政策局次長の渡辺でございます。本日はご多忙のところ、ご出席を賜りましてまことにありがとうございます。本日は第6期研究開発評価部会の第1回目の会合ということですので、議事に先立ちまして事務局を代表して一言ごあいさつ申し上げます。
このたびは皆様には研究開発評価部会の委員をお引き受けいただきましてありがとうございます。本部会は、これまで研究開発評価のあり方の検討や、科学技術振興調整費の評価について精力的なご審議により多大な成果を上げてきているものと承知しております。
本部会は、競争的資金プログラムにおける審査から中間評価、事後評価、追跡評価というものを同一の評価者による一貫した評価体制の確立の観点から、従来の研究評価部会と科学技術振興調整費審査部会を統合したものであります。これまでの研究開発評価のあり方の検討や科学技術振興調整費の評価に加えまして、事務的には後ほどご説明があると思いますが、今期から科学技術戦略推進費の審査及び評価が追加されておるところでございます。
昨年末に総合科学技術会議により出されました「科学技術に関する基本政策について」の答申におきましては、PDCAサイクルの確立や科学技術イノベーションを促進する観点から、より一層の研究開発評価システムの改善及び充実が求められ、国の研究開発評価に関する大綱的指針について必要な見直しを行う旨、明記されております。今期は総合科学技術会議のこの大綱的指針の見直しも踏まえつつ、文部科学省としての評価システムの改善に関して大所高所からの忌憚のないご意見を賜れればと思っております。
また、本年度から科学技術戦略推進費が新規のプログラムとして予算計上されたところでございます。委員の皆様方には、戦略推進費の公募プロジェクトの審査や、実施されたプロジェクトの評価について各委員の専門的な観点からのご審議を行っていただきたいと考えております。
なお、この中で既に総合科学技術会議により決定がなされた重要政策課題への対応ということで、今般の原子力発電所の事故を受けて、放射性物質による環境影響問題への機動的調査研究、技術開発を実施しているところでございます。
これらの研究開発評価は研究開発を推進する上で非常に重要でございまして、我が国の科学技術イノベーションの実現、基礎研究の推進を着実に実施するために不可欠でございます。
本部会の委員の皆様におかれましては、ご多忙中恐縮でありますが、積極的にご協力を賜りますようお願い申し上げて、ごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○委員及び事務局の紹介並びに配布資料の確認が行われた。
○ 部会長には、科学技術・学術審議会令第6条第3項の規定に基づき、委員の互選により平野委員が選任された。
【平野部会長】 皆さん方のご同意を得て部会長を務めさせていただきます平野でございます。よろしくお願い申し上げます。大学評価・学位授与機構はこういう競争的資金をいただくところではございませんが、交付金はきちっと、ぜひサポートしていただきたいと思っております。
皆さん方のご協力を得て、次長の渡辺さんがごあいさつくださった新しい部会においては、審査事項も入ってきておりますので、協力を得まして、評価を通して我が国の科学技術・学術の振興に一緒に努めていきたいと思っております。審議のところにおきましてご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
○ 部会長代理は、科学技術・学術審議会令第6条第5項の規定に基づき、平野部会長が室伏委員を指名した。
事務局より資料3-1~3-3に基づき説明を行い、審議の結果、研究開発評価部会の議事運営について原案どおり了承された。
【平野部会長】 それでは、議題3の「平成23年度科学技術戦略推進費について」の審議に入りたいと思います。ここからは科学技術戦略推進費にかかわる議題に入りますが、文部科学省から科学技術戦略推進費の事務委託を受けております科学技術振興機構の関係職員の入室を許可したいと思います。よろしくお願いします。
(科学技術振興機構関係職員 入室)
事務局より資料4-1~4-10に基づき説明を行った後、委員より、実施プロジェクト選定のための審査要領、審査スケジュールについての意見、科学技術振興調整費制度の検証の必要性についての意見等があり、審議の結果、審査要領については一部を修正することとし、また、委員から出た参考意見については、審査段階において充分に反映していくことで了承された。
【平野部会長】 それでは、議題3まで終わらせていただきましたので、これからは本会議を公開としていきたいと思います。傍聴の方がおられましたらお入りいただきます。
では議題4の「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」の平成23年度の再審査の進め方についての案の審議に入りたいと思います。事務局より資料の説明をお願いします。
【大山科学技術・学術戦略官】 それではお手元の資料5をごらんください。科学技術戦略推進費「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」の再審査の進め方についてでございます。これは昨年度新しくできたプログラムで、採択プロジェクトが現在9件走っています。多くのプロジェクトが5年間を想定していますが、そのうち、3年間のプロジェクトが2つございます。プロジェクトの中間年に再審査を実施することになっておりまして、この3年間のプロジェクトにつきましては、2年目の本年に再審査を行う予定でございます。こちらにつきましては、ユーザー官庁できちんと使われる、実用化できるということが大きなポイントとなっているプログラムですので、中間年で開発の方向がそれに合っているということを確認、チェックする趣旨でございます。
お手元の資料のスケジュールでございますが、本日の部会で審査のスケジュールや体制等についてご議論をいただきます。その後、必要な資料のやりとり等を経て、12月上旬に作業部会を開催し、ヒアリング等も実施した上で引き続き実施することの可否をご審議いただきます。そして、作業部会の審議結果を年明けの研究開発評価部会にお諮りさせていただくという流れで考えてございます。
今年の12月末に判明する24年度の予算の状況等も踏まえまして、最終的には継続して実施するプロジェクト等をこの部会でご決定いただく予定でございます。
資料の次のページ、審査基準についてでございますが、別添1の通り、当初予定されておりました達成目標(ミッションステートメント)の達成の見込み、それから実証試験の見通しを基準とすることにしてございます。開発目標、内容、計画、実施体制が妥当であるか、特に実用化を念頭に置いておりますので、実現を目指す措置等が妥当なものか、開発要素が妥当で実現性があるか、それを統合してきちんと実用化できるかといった点を重視してご審査いただく予定にしてございます。
また、今回この再審査の対象となるプロジェクトにつきましては、別添2に掲げてございます。大阪大学の「人物映像解析による犯罪捜査支援システム」、オムロンソーシアルソリューションズ株式会社の「環境適応型で実用的な人物照合システム」でございまして、いずれも人物画像の解析システムの開発をやっていただいておりまして、画像データベースと照らし合わせて任意の顔画像を検索していく技術、そういう顔認証の技術についてのシステム開発を実施することになっています。
以上でございます。
【平野部会長】 ありがとうございます。ただいまの説明に対しましてご意見、ご質問等ございましたらよろしくお願いします。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」の平成23年度の再審査の進め方については、本案のとおり決定して審査を進めることにさせていただきます。どうもありがとうございます。
皆さん方からたくさんの意見をいただきましたけれども、ちょっと時間が早いんですが、もしここで特別ご意見がなければ本日の部会を終わりたいと思いますが、何か全体を通してご意見があったらぜひお伺いしたいと思います。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、本日予定しておりました議題を終わります。なお、本日の部会での決定事項につきましては7月21日に開催されます親部会である研究計画・評価分科会でご報告させていただきます。
最後に事務局から連絡事項等ありましたらよろしくお願いします。
【村上科学技術・学術戦略官付室長補佐】 事務局から3点ほどご連絡させていただきます。
まず、今回の部会の議事録でございますが、部会の運営規則第5条にのっとって非公開の議事部分を非公表として議事録を作成しまして、各委員にご確認いただいた後、ホームページにて公表させていただきたいと思っております。
また、次回の部会でございますが、8月末に開催を考えてございますので、各委員の先生方には日程調整をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
本日の配付資料でございますが、封筒にお名前を書いていただければ、机の上にそのまま置いていただければ、後日郵送をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
事務局からは以上です。
【平野部会長】 どうもありがとうございます。ぜひよいプログラムを採択していただきたいと思います。ではこれで終わります。どうもご協力ありがとうございます。
―― 了 ――
科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(調査・評価担当)