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資料1−7−3

データ統合・解析システムの開発・運用に求められる要件

 データ統合・解析システムは、地球の状態についての監視を改善し、地球プロセスの理解を増進し、その振る舞いの予測を向上するために、包括的で調整された持続的な地球システムの観測を達成することを目的とするGEOSS(複数システムからなる全球地球観測システム)の構築に供するため、
1.  大気・陸域・海域・人間圏に関する多種多様の観測されたデータの収集
2.  空間的・時間的に補完されたデータを用いること等により、解析モデルにおいて解析可能な「データセット」とするデータの統合化や、蓄積された高品質のデータの検索、可視化等の情報処理
3.  体系的な収集、合理的な管理、データの統合、情報の融合によって、観測データを科学的、社会的に有用な情報へと変換し、それを国際的に共有すること
を行うシステムである。

 総合科学技術会議が平成18年3月に策定した第3期科学技術基本計画の分野別推進戦略や、これまでの本システムに関する地球環境科学技術委員会での議論等を踏まえれば、本システムの開発・運用に求められる要件としては、以下のものが挙げられる。

1   地球温暖化、水循環、生態系を中心とした分野を対象としてシステムを立ち上げること。また、幅広く関係機関からデータの提供を受け、それを基にシステムを構築すること。
  −本システムの開発・運用に際しては、これらの分野に関係する機関との密接な連携を有することが要求される。

2   多種多様かつ大量のデータを統合的に処理できる能力を有するシステムであること。
  −衛星観測データ、現場観測データ、社会経済データ、モデル出力データ等を統合的に処理するためには少なくともペタバイト(1,000テラバイト)オーダーのデータを処理することが必要であり、大容量データ処理のための新たな技術の開発が必要となる。
 また、異なる分野間の情報共有やデータマイニングなど高度な情報処理機能の開発が必要となる。

3   利用者ニーズを的確に把握し、それに対応したデータの高度処理ができるシステムであること。
  −観測データの活用範囲は、モデル予測、評価、警報発令など多岐にわたる。このためには、利用者とのコミュニケーションを通じたニーズの把握、データ利用の普及を十分に行うとともに、データの統計処理等高度な情報処理ができ、その結果が多方面で活用できるシステムである必要がある。

4   長期的・安定的に運用が可能であること。
  −本システムは、幅広い分野への利用者に対して恒常的にデータを提供することが重要であることから、5年以内にシステム開発及び試験運用の体制を整え、10年以上の運用を確保する体制を確立することが必要である。

5   高度な計算機シミュレーションとの双方向の密接な連携が行われること。
  −観測されたデータはモデルに入力され、予測・推定に利用されるとともに、観測データを用いたモデルとのデータ同化などが行われることが予想されるため、外部の高度なシミュレーションとの双方向の密接な連携が要求される。


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