「GEO戦略計画の実施に向けた我が国の地球観測の実施方針」(以下「新実施方針」という。)(注)については、本日の議論を踏まえ、次のような構成で、次回骨子案を提示できるよう、準備を進めることとする。
○「はじめに」として、新実施方針検討の経緯、主な指摘事項等を記載する。なお、現状認識や基本的考え方については、これまで地球観測推進部会が策定した中間とりまとめ等を参照させることを基本とし、簡潔な記載に努める。
・地球観測推進部会(以下「本部会」という。)による「GEOSS新10年実施計画の検討に向けた我が国の地球観測の方針(中間取りまとめ)」
(1)課題解決のニーズに基づく地球観測の実施
(2)科学的挑戦への貢献としての地球観測
(3)国際貢献としての地球観測
・総合科学技術・イノベーション会議(以下「CSTI」という。)による「『地球観測の推進戦略』策定以降の我が国の取組状況に基づく地球観測等事業の進捗状況のレビュー」
(1)喫緊の社会的ニーズへの対応
(2)政策課題の解決に向けた地球観測の貢献
(3)データ活用の促進とそのためのデータの統合化・保存
(4)長期継続的な地球観測の実施
(5)分野間の連携及び多様なステークホルダーの関与の促進について
(6)科学技術外交・国際協力への地球観測の貢献
(7)地球観測による科学技術イノベーションの推進
○「課題解決への貢献」として、以下の3つの観点から、解決すべき課題や実現したい社会の姿ごとにテーマを設定し、それぞれの10年後の達成目標を示す(CSTIのレビューで示された7項目のうち、(1)および(2)に相当する)。
(1)活力のある社会の実現
(2)防災・減災への貢献
(3)将来の環境創造への貢献
○あわせて、その姿に至るまでの道筋と、そのために必要な地球観測とよび関連する取組についてまとめる。なお、各観点に共通する事項は第3章でまとめて述べることから、ここではそれぞれ個別の観点に特化した取組について記載する。
○「共通的・基盤的な取組」として、目標の達成に向け、共通的に取り組むべき事項についてまとめる。CSTIのレビューで示された7項目のうち(3)~(7)を中心に記載するとともに、その他GEOSSへの貢献として特記すべき事項など本部会として特筆すべきことがあれば記載する。
○「その他」として、新実施方針の位置づけや関係府省庁の役割について、以下の通りまとめる。
○新実施方針の位置づけを記載する。
・新実施方針は、CSTIのレビューを踏まえ、これまで推進戦略の下で策定してきた「我が国の地球観測の実施方針」に代わるものと位置づける。
・新実施方針は、国内外の地球観測の動向や社会情勢の変化を見極めて、概ね3年~5年程度を目安に、見直しを行う。
・「地球観測の推進戦略」の下で関係府省庁が毎年策定してきた「我が国の地球観測の実施計画」については、この実施方針にしたがって引き続き毎年策定する。
○地球観測推進部会の役割と関係府省庁との連携方策について記載する。
・本部会は、観測から課題解決に到る取組を総合的に俯瞰し、関連機関との連携拡大、産業・市民生活への貢献、観測データの公開のあり方などを議論する。
・関係府省庁の連絡会を設置し、各府省庁の計画について情報交換を密に取るとともに、新実施方針の目的達成のために必要な連携を図る。
以上
(注) GEOにおいて新10年実施計画の名称が「GEO戦略計画(GEO Strategic Plan)」と決定されたことから、新実施方針の最終取りまとめにあたっては、その名称を「GEO戦略計画の実施に向けた我が国の地球観測の実施方針」とする。
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