第6章 統合された地球観測の推進体制・組織

第6章 統合された地球観測の推進体制・組織

(1)実施方針と実施計画

 CSTIのレビューに基づき、本実施方針は、これまで推進戦略の下で策定してきた「実施方針」に代わるものとし、国内外の地球観測の動向や社会情勢の変化に対応して、おおむね3年~5年程度を目安に、本部会が中心となって見直しを行う。また、推進戦略の下で毎年策定してきた「実施計画」については、本実施方針の下で、関係各府省・機関が引き続き毎年策定する。本部会は、必要に応じ、本実施方針とそれに基づく事業の進捗状況についてCSTIに報告を行う。

(2)本部会を中心とした地球観測の推進体制

  本部会は、推進戦略に基づき、今後も地球観測の総合的な推進組織としての役割を担っていく。そのため、本部会は、本実施方針に基づき、観測から課題解決に至る取組を総合的に俯瞰(ふかん)しその道筋を明示しつつ、CSTI及び関係府省庁との連携を強化して、地球観測とそのデータの統合的利用を促進するとともに、産業・市民生活への貢献、観測データの公開の在り方などを議論し、提言していく。その際、後述する関係府省庁連絡会等も積極的に活用するなど、ステークホルダーも含めた地球観測に携わる者全体の連携の強化や、適切な枠組みの構築と役割分担を明確化することが必要である。

(3)関係府省庁・組織の連携

  関係府省庁において取り組まれている地球観測関連施策の現状や今後の施策の展望等について情報を共有し、意見を交換することで、より効果的・効率的な計画の策定や施策の展開ができると考えられる。そのために、CSTI事務局と本部会事務局が共同で地球観測の推進及び利用に関する関係府省庁連絡会を設置し、関係府省庁がそれぞれのニーズに応じて策定する計画を効果的に連携させる。
  また、地球温暖化分野に関しては、既に推進戦略の下に地球観測連携拠点を設置しているが、他の分野に関しても必要に応じ推進組織を設置し、関係省庁、関係機関による国内外の連携を一層強化する。

お問合せ先

研究開発局環境エネルギー課

メールアドレス:kankyou@mext.go.jp

(研究開発局環境エネルギー課)