地球観測連携拠点検討のための作業部会の設置について(案)

平成21年8月7日
科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会地球観測推進部会

1.趣旨

 「地球観測の推進戦略」(平成16年12月27日付け総合科学技術会議意見)では、国として特に重点的に推進する必要があり、その成果が全球地球観測システム(GEOSS)で示された社会利益分野への貢献となる分野については、関係府省・機関による地球観測活動の連携を確保し、それらを効果的・効率的に進めるために、分野ごとあるいは適切に分野をまとめて、関係府省・機関間のより緊密な連携を図るための機能を有する推進体制を整備することが必要であるとされている。
 現在、「地球温暖化分野」及び「地震及び火山分野」に関しては、連携拠点が設置され関係府省・機関間の連携が推進されているものの、それ以外の分野については連携体制の整備が遅れている状況にある。

 気候変動が大きな政策的課題となっている現在、気候変動に伴う地球環境の変化を具体的かつ正確に把握することは必要不可欠かつ社会からの要請の高い喫緊の課題となっている。特に、気候変動の大きな影響を受ける水、生態系・生物多様性については、その影響がさらに風水害被害や、農業生産量にも影響を与えるなど社会の幅広い分野に多大な影響を与える。
 こうした影響に適切に対応するため、関係府省・機関間の連携の下で、「水分野」及び「生態系・生物多様性分野」における観測を密接に連携させ推進していくことが求められている。

 そのため、「水分野」及び「生態系・生物多様性分野」における国内外の観測ニーズや進捗状況等の情報を集約し、関係府省・関係機関間の連携を促進するための拠点のあり方など、両分野の地球観測連携拠点設置に向けての検討を行うための作業部会を設置する。

 なお、「地球観測の推進戦略」では、「地球観測の広い領域にわたる俯瞰的な観点から、『地球観測の推進戦略』に沿って、関係府省・機関の緊密な連携・調整の下、地球観測の推進、地球観測態勢の整備、国際的な貢献策などを内容とする具体的な実施方針を毎年策定すること」とされており、そのために、「文部科学省に置かれている科学技術・学術審議会に、所要の統合的な推進組織を恒常的に整えることが適当」とされている。実施方針を策定するに当たって、連携拠点のあり方等については極めて重要であることから、今般、作業部会を設置し、検討を行うものである。

2.設置する作業部会

 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会地球観測推進部会運営規則第2条第1項に基づき、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会地球観測推進部会に以下の作業部会を設置する。

名称

調査事項

地球観測連携拠点(水分野)検討作業部会

地球観測連携拠点(水分野)のあり方についての検討

地球観測連携拠点(生態系・生物多様性分野)検討作業部会

地球観測連携拠点(生態系・生物多様性分野)のあり方についての検討

3.設置期間

 作業部会の設置が決定された日から平成23年1月31日までとする。

4.その他

 本作業部会の庶務は研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室が処理する。

お問合せ先

研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室

(研究開発局海洋地球課地球・環境科学技術推進室)