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第2期ナノテクノロジー・材料委員会(第2回)議事録

1. 日時
  平成15年7月8日(火曜日)10時〜12時

2. 場所
  文部科学省別館10階 第6会議室

3. 出席者
 
(委員) 澤岡主査、相澤委員、魚崎委員、大泊委員、小野田委員、片岡委員、川合知二委員、川合真紀委員、岸委員、北澤委員、郷委員、榊委員、中村志保委員
(文部科学省) 川上基礎基盤研究課長、奈良材料開発推進室長、水元室長補佐 ほか

4. 議題
 
(1) 「ナノテクノロジー総合支援プロジェクト」の実施状況について
(2) 平成16年度の重点事項について
(3) その他

(配付資料)
資料1   ナノテクノロジー総合支援プロジェクトの平成14年度の実績について
資料2 平成16年度科学技術分野の重点事項
資料3 文部科学省のナノテクノロジー・材料分野における重点事項について
資料4 ナノテクノロジー・材料分野における平成16年度に向けての重点事項の検討の方向性について
資料5 ナノテクノロジー・材料委員会(第1回)議事要旨(案)

(参考資料)
参考1   平成16年度の科学技術に関する予算、人材等の資源配分の方針
参考2   経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003(抄)
参考3   ナノテクノロジー・材料分野の府省「連携プロジェクト」(内閣府作成)
参考4   ワーキング・グループによる検討状況について(内閣府作成)
参考5   先端研究基盤の整備について

5. 議事概要
 
(1)  ナノテクノロジー総合支援プロジェクトの実施状況について
 事務局より資料1に基づき説明が行われた後、以下のような意見交換が行われた。
 (○は委員、△は文部科学省)

 
委員  実際に携わっている立場から言うと、この施策自身はすごく成功なのではないかと思う。ただしやっているほうは正直言って少し大変だなという感じはする。こういういい制度はもっと大きくするようなことを考えていいのではないか。

委員  1つは、ナノテクノロジー自身がおおむね現在研究のフェーズにあり、研究支援要員に対するニーズがとても高い。装置予算はついても、研究支援要員がいないので、あまり使われていない事例もあると聞いており、そういう人材育成の必要性を強く感じている。また企業の研究開発意欲の冷え込みが心配だという印象を持った。

委員  大型施設、特殊設備は、順調に推移しているという気がしている。現実には結構大変で、忙しくなったとか若干不満はある。ただ、外との交流が非常に増えたので、我々のようなところではプラスの面と理解している。今後はもっと積極的に新しいものをみんなでつくるという方向をやはり忘れてはいけないという気がしている。情報収集・発信については、去年の秋ごろから少し軌道に乗って、1月にメルマガを出すところで出発点になったという気がしている。英語のメルマガもぜひチャレンジしたいということで、今、その準備を進めている。

委員  企業からの依頼はなかなか難しい問題があると思うが、秘密保持ということで多少困ったような経験はないか。

委員  ある。ただ、議論を経て、秘密保持に関しては落ちついてきたように思う。

委員  秘密保持契約を交わしたもとでの共同研究に大学はあまり慣れていないと思う。ただ一方で、中小企業の人たちから話を聞くと、彼らは秘密保持契約のもとでしか一緒にしないと言う。つまり、持っているノウハウだけが唯一生きていく術なので、大学のようなオープンサイトでお互いに意見交換しながらやるということはしないという明快な話だった。しかし、ナノテクは、そういう中小企業等にも広がっていかないと産業の基盤にならないので、その辺をどうクリアするかは課題だと思う。

委員  私は支援プロジェクトセンターができるときに、それに入れ込む優秀な方が、時限のセンターだと、先が読めないところでほんとうに頑張り切れるかというあたりを心配している。

委員  それは確かに3年、4年という範囲で積み重ねが十分かというのは非常に難しいとは思うが、できるだけやっていき、短期間勝負の場に持っていく以外は今のところはない。いろいろな人に来ていただくときに、4〜5年だけで終わってしまう仕事に対して非常に不安がある。特に若い人たちがなかなか動きにくいところがある。そういう意味では端的に言って苦労しているところだと思う。

委員  来年度あたりはそういう問題を、その先をどうするかということを考える時期ではないかという気がする。今年度は来年に向かって、もう少し本格的活動のためにどうしようかという時期かと思うが、多分、来年あたりをピークに、そのあたりを収束させる部分と、またもっと長期展望でシナリオを書く部分あたりが大きな課題になるのではないかと思う。

委員  支援センターは、初年度募集のときには次年度以降の募集があるような話もあったように覚えているが、その辺はどういうふうになっているのか。

文部科学省  予算的な制限もあるが、このプロジェクト自身がまず初めての試みということもあり、支援体制を確立ということで考えているが、拡大といったことについても今後検討していかなければいけないとは認識している。

委員  次の世代を担う若手に関しては何かプランがあるのか。

文部科学省  今、支援センターにも協力いただきながら、若手の方の研究者の交流の準備を進めている。

(2)  平成16年度の重点事項に関して
 事務局より資料2〜4に基づき説明が行われた後、以下のような意見交換が行われた。
 (○は委員、△は文部科学省)

 
委員  資料にナノテクノロジー分野別バーチャルラボという記述がある。これは昨年発足して9分野、新たに今年さらに2分野ということで、研究者にとっては非常に大きな存在だと思うので、文部科学省としては、その分野にこういう形で手を打っていることを見えるように記述いただきたいと思う。すぐ下に独創的・先端的研究で大学等で書いてあるが、ここは書くべきことが非常に多いのかもしれないが、ナノテク分野で非常に重要なところなので、先ほどのバーチャルラボ、戦略創造研究の枠組みと科学研究費が2本の柱になって大学の研究を支援しているということを少し書いていただきたい。

委員  ナノテクノロジーというキーワードを拾っていくと、平成15年度で施策が大体終わりで、あとはそれを継続していくというように受け取れる。アメリカその他が、ナノテクノロジーで、この機に及んで、さらに予算規模でも拡大していくことをどんどん挙げているので、この時期にこの基本的な考え方だと、何となく自主規制してしまうように受け取られると思う。したがって、そこのところをもう少し元気のあるような形で書いていただきたい。

委員  去年発足させたものが今建設中である、肉づけをするために相当工夫が要るという認識も非常に重要で、例えばバーチャルラボは発足したが、本来、もう少しネットワークが強くなくてはいけない。

委員  ナノ・材料の分野というのは、早く言えば、切り口としてはバイオというのと同じような分野だが、何となくナノというのは、あるときに時限で4〜5年やればいいという研究テーマであるかのごとくに少し思われている面があることが、危険だと感じる面がある。

委員  ナノテクというのは、ITと同じような産業の基盤技術ではないかと思う。結局、10のマイナス9乗メートルを意識したものはすべてナノテクにかかわってくる。したがって、大きくとらえて、かつ長期的な視野での育成をぜひ考えていただきたい。

委員  文部科学省らしいボトムアップのサイエンティフィックな意味でのナノテクをもう少しきっちり書き込んだほうが文部科学省としてはいいのではないかという感じを受けている。

委員  省庁連携に関しては、これはまだ変えられ得る話なのか、追加ができる話なのか。それとも、これで決定ということで理解すればいいのか。

文部科学省  総合科学技術会議では、まず、昨年12月に産業発掘戦略が出て、産業の分野が5つ決められて、それに基づいてワーキンググループを設けて、具体的な分野や具体的な省庁の連携のための枠組みといったものについて議論が進んでいる。会議の回数をかなり重ねてきているので、もうすぐまとまるということで聞いている。

委員  政府全体として見たときには、各省庁が一番大事だと思っていることは、既に2年ぐらい前から手を打ち始めている。早くに重要であるために手を打ったものが忘れられてしまうとすると、少し本末転倒になる。もう一方で、省庁間の連携プロジェクトも、本来だと、今年度限りということであってはいけなくて、毎年、そういうものがあるかどうかの洗い出しをして、それがあるとすればつけ加えていくという仕組みが必要。

委員  学際領域というのはよく言われるが、日本はいつまでたっても学際領域。いつまでも学際領域というのは本質的におかしいわけで、最近では少し進化したが、結局は一人の人間の中で分野が融合していないと、結局、私つくる人、あなた使う人式になるので絶対にうまくいかない。

委員  そういう意味での触れ合いの枠組みをつくる必要がある。

委員  ナノテクノロジーの総合支援センターの特徴と、それから、JSTのほうのバーチャルラボとは補完的な形で存在し、一体的に進むといいと思っている。メンバーから見ても、両方の組織にかかわっているところが日本のナノテクノロジーをある意味では総括している状況ではないかと思う。したがって、これをうまく生かさないといけないとは考えている。

委員  平成16年度の施策としてという意味で議論の対象になったのは、一番最初に大事だと言われたのがここにあまり出ていないのではないかという指摘だった。ただ、産業発掘戦略というのが平成16年度の予算を考えるときの1つの指針になっているので、それを各省庁では結構大事にしていると思う。その中でナノテクノロジーは連携プロジェクトというのを1つ新しい形にしようということだと思う。

委員  もともと人材育成は絶対にやらなくてはいけないことだが、国からいろいろな形で資金提供が私学に対してもあるように、お金のかかることに関して定常的な支援が要るのではないかという気がする。したがって、人材養成ということを言うのは簡単だが、実際どう運ぶかということはかなり難しい。

委員  資料に大学・独立行政法人等における独創的・先端的研究の推進がある。ここがあまりにも一般的な書き方で、ここに少し具体的に入り込まないかと。ここのあたりをもう少し明確に、しかも、そういう基礎研究と言われるもののほんとうに基盤的な研究投資が重要であるということはうたっていただいて結構なことではないかと思う。

文部科学省  ナノテクノロジーは、先ほど説明したナノテクノロジー総合支援プロジェクトやJSTという、この大きな2本柱ということで昨年度スタートした。また、それ以外にも、当然、科研費や21世紀大学COEプログラムといった施策もあるので、どうしても全体像の中でそれぞれの施策がどういうふうな位置を占めているかというところが、少しわかりにくかったかと思っている。さらに工夫して、平成16年度予算に努力していきたいと思っている。

−了−


(研究振興局基礎基盤研究課ナノテクノロジー・材料開発推進室)

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