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資料2−2

プロジェクト候補に係る戦略性の検証例

評価対象プロジェクト

 従来の技術では不可能な高度なシミュレーションを実現するために、2010年までに、ペタ・フロップス超級のスーパーコンピュータを開発するとともに、必要なソフトウェアを開発。

評価項目と評価結果

1. 期待される効果・効用(アウトカム)が大きいかどうか。また、革新的であるかどうか。

  本プロジェクトで課題に即した高度な性能を追求することにより、高速・高精度のシミュレーションによる産業の高付加価値化、新しい知見の発見による、先端的研究の先鋭化が促進されることとなり、その波及効果は図りしれない。

2. 日本ならではの視点があるか、他国では成り立たない戦略かどうか、他国との差別化がなされているかどうか。

  我が国の高度な半導体・デバイス技術、及びそのシステムインテグレーション技術や優れた人材の活用により世界をリードできる。また、地震、気象等の地球環境分野にスパコンを活用するのは我が国独自の視点と言える。世界がスカラー型へと移行する中、ベクトル型を推進していることも極めて戦略的。

3. 国が取り組むべきビジョン達成志向の取り組みかどうか。

  自然災害の被害低減による安全・安心な社会実現は国の使命。また、すべての研究開発領域、産業分野におけるブレークスルーが期待される大型基盤の整備を国が取り組むことは適当。

4. 今着手しなければならない必然性があるかどうか。

  我が国のスパコン能力は世界トップクラスであり、これを維持するためには、今後想定される、半導体ほかの既存技術の限界の突破が必要であり、そのブレークスルーは喫緊の課題である。また、災害が頻発した今年、早急な災害対策推進の要求は高い。


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