池上委員 |
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自由な研究とは、自由にテーマが決められるということか、それとも決められたテーマ内であるが、自由に研究ができるという姿勢を意味するのか。 |
小宮山主査 |
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いずれも含むと考えている。 |
柘植委員 |
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本委員会では、科学技術ではなく、国力に結びつく戦略的技術を議論するのではないか。 |
有信委員 |
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自由な研究はScience、つまり未知のものをDiscoverするものではないか。一方、統合化研究は、技術を作るための研究。国の政策としてやるものとしては、ソフトパワーという観点からのScienceも含むのではないか。 |
伊賀委員 |
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我々が考えている基幹技術としては、産業技術、知識(好奇心)、社会(平和に、健康に)という要件に対応するものが考えられる。一方、科学研究費補助金を用いた自由な研究が行われる。別の見方をすると、基幹技術とは、国が放っておくと支障が出るような重要技術ではないか。 |
池上委員 |
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国とは何を指すのか。国立研究所だけか、産業界も含むのか。 |
井上委員 |
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国の予算あるいは組織を使い国が主導して行うという意味と考えればよいのではないか。 |
事務局 |
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井上委員のいわれたとおりと考えている。また、基幹技術とは、国が放っておくと支障がある技術だと考えている。 |
中西委員 |
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我が国でいう「国」は外国語に翻訳できない。 |
上田委員 |
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委員会での議論の目的を明確にすべきではないか。ビジョンを示すことができるよう、議論を行うべき。 |
池上委員 |
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難しいかもしれないが、宇宙や原子力といった具体的な議論があれば共通認識を持ちやすいのではないか。 |
山本委員 |
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黒川会長の説明にあった国の姿と、池上委員の言われる具体例の間を議論すべき。 |
柘植委員 |
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第1期基本計画と第2期基本計画の議論を踏まえつつ、今後、何を追加すれば、我が国があるべき姿になるのかについて議論してはどうか。 |
池上委員 |
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第1期基本計画、第2期基本計画に加え、人文社会的な視点からの議論も行うべき。 |
桐野委員 |
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無形文化財のような、形にならない技術力も重要である。 |
中西委員 |
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官民問わず、我が国が必要とする技術を議論し、そのうち政府がやるべきもの(民間では行えないもの)に絞り込むべきではないか。 |
西尾委員 |
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ビジョンの共有化のためには具体化された議論が必要。そのためにグランドデザインを描き、その上で中西委員の言われたような議論に進むのではないか。 |
永松委員 |
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レポートをまとめるだけではなく、第3期計画や来年度の予算につなげることが必要。 |
青木委員 |
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国がやめてしまっても他国に依存できるかという点が基準になるのではないか。また、委員のいろいろな考えがあり、次回各委員からプレゼンを行ってはどうか。 |
永松委員 |
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アジアで信頼される国と言うレベルではコンセンサスができているのではないか。 |
小宮山主査 |
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次回までに、事務局へ意見があればメールを送信いただきたい。
<次回は、8月下旬に開催する方向で調整する旨、事務局より連絡。>
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