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資料7

国として戦略的推進すべき基幹技術に関する
第1回会合における主な意見

1. 我が国の強みのある科学技術であって、経済の発展や産業の国際競争力強化の基盤となるもの
 
科学技術への投資が、国力につながらないという問題点について議論すべき。
これまでの国家戦略とは、産業界が使える技術を作ること。製造業が占めるGDP割合が17%にまで落ちている現在、新しいビジョン作りが不可欠。
科学と技術は分けて考えるべきではないか。科学は文化作りであり、投資回収的な枠をはずして振興政策を堅持すべき。一方、技術は文明=産業つくりの手段として位置づけるべき。
我が国の技術のベンチマークを行って議論すべき。
知的所有権の個人帰属化など、仕組みが悪くて損をしている部分を議論すべき。
大量生産する商品で他国には太刀打ちできないため、感性を活かした技術が必要。
日本の得意分野(電子顕微鏡などの精密機器)を基幹技術として位置づけるべき。
日本のハードウェア産業は10年先まで大丈夫だが、ソフトウェア産業は現時点でも問題。
省庁を越えた産学連携について議論すべき。
将来的にもTop5に入り続けるといった国際的視点からの議論が必要。


2. 安全・安心の確保など我が国の維持に必要な科学技術であって、国として長期的視点に立って着実に推進する必要があるもの
 
社会科学的視点や国民の安全・安心にどのように対応するかというような国内的視点からの議論が重要。
セキュリティ(多国間の安全保障、ヒューマン・セキュリティ、3E(Economy, Environment, Energy)のセキュリティ)に資する技術は、基幹技術として考えられるのではないか。
国が持つべき技術とは何かという点を議論すべき。
国際社会の安定に貢献する技術は、基幹技術として考えられるのではないか。
国が自ら行うビッグプロジェクト(資源・エネルギー・環境、安全・安心)が、本委員会の主な議論の対象ではないか。
一般技術と防衛技術の区別なしに安全・安心の議論も行うべき。


3. 大きな技術革新を促し、知の世紀を先導するなど、国際社会の中で我が国がリーダーシップを発揮する科学技術であって、科学技術立国を内外に強くアピールするもの
 
国際貢献に資する技術は、基幹技術として考えられるのではないか。
未知のものへの挑戦に対する投資も重要。
人心を結集する技術は、基幹技術と考えられるのではないか。
縦軸にどのようなフィールドの学問があるのかを、横軸に国の政策(ビジョン)を位置づけて議論してはどうか。
「科学技術」で国際的にどのようなポジションを得るために、国内の規制、慣習、権益などをどう改革するのかについて議論すべき。


4. 国民の生活を快適・豊かにするためのもの
 
「生活者としての国民」という国民個人の視点も重要。
文化的な視点からの議論も行うべき。



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