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資料3

日本国の科学技術政策の課題

日本学術会議会長
東京大学先端科学技術研究センター客員教授
黒川 清

1.20世紀の日本の背景、世界の背景
ヨーロッパ文明と科学技術、産業革命
帝国主義と植民地政策、日露戦争と日本の独立
日韓併合、シナ事変、太平洋戦争、敗戦
冷戦と日米の枠組みで世界第2の経済大国へ

日本とアジア、そして「グローバリゼーション」


2.20世紀の特徴
1. 第1次、第2次大戦と冷戦
2. 科学と技術の急速な進歩
ライト兄弟(1903年)−アポロ計画(1969年)−ジャンボジェット(1970年)
アインシュタイン(1905年)−原爆開発(1945年)−原子力発電(現在、日本の電力の30%)
衛星テレビ放送、コンピューター、インターネット
3. 医学、公衆衛生の進歩
感染症(天然痘、結核、破傷風、チフス、梅毒、エイズ、SARS)
DNA二重らせん構造、ヒトゲノム

その結果、


3.21世紀の世界的課題と日本の課題
1.
人口問題: 16億(1900年)−30億(1970年)−63億(2004年)
80%が貧困、途上国に/ アジアに60%/ 20%がイスラム
2. 環境問題−エネルギー、食料、水、廃棄物、地球温暖化、環境劣化等々
3. 「南北格差の拡大」−情報と交通手段の格段の進歩−狭い世界、情報の共有−「グローバリゼーション」


4.21世紀の日本の課題
1. どんな国になるべきか−「成金意識」から「品格」へ、世界のブランド
2. アジアとの信頼−reconciliation、アジアに信頼されない日本はアメリカにもEUからも信頼されない


5.日本の科学技術政策の戦略
1. 成長するアジア
2. 環境問題を意識した科学、技術、産業−国際企業としてのCSR、「ナンバーワン」から「オンリーワン」へ
3. ICT、バイオ、ナノ、グリーン化学等は手段である。目標はすべて、「#3、4」である。
4. すべては人材に尽きる



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