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資料2

今後の国際政治の動向と日本の戦略

田中明彦

1. 国際政治の長期動向
(1)多様な主体の間の複雑な関係
国家の併存と非国家主体の重要性の上昇
企業、NGO、テロリスト、犯罪組織、etc.
大地域コミュニティ(EU、東アジア共同体など)
国際組織
(2)新興勢力の登場
BRICs (Brazil, Russia, India, China)とりわけ中国
「アテーナイ人の勢力が拡大し、ラケダイモーン人に恐怖を与えたので、やむなくラケダイモーン人は開戦にふみきったのである」(ツキュディデス)。
Power Transitionの危険と「平和的台頭」(和平崛起)の可能性


2. 日本の戦略
(1)安全保障戦略
国家からの脅威とともに非国家主体からの脅威にも対応
日本防衛のみでなく、世界各地での脅威の予防にも重点
自助のみならず、同盟国・友好国、さらに国際社会との共同安全保障
防衛庁のみならず、国家全体での安全保障政策遂行
多機能で柔軟な防衛力
(2)外交戦略
アメリカと中国とどうつきあうか(ペリー以来永遠の課題)
アメリカと友好的な東アジア共同体の建設
中国の平和的台頭と東アジア諸国の共存と繁栄
(東アジア共同体への要請)
アメリカの重要性(日本にとって、東アジアにとって)
(アメリカとの友好の要請)


3. 日本の戦略を支えるパワー
ハード・パワー
多機能で柔軟な軍事力
大国としての経済力(ODAや国際機関分担金の基礎)
基盤としての科学、技術、情報
ソフト・パワー
国としての魅力、制度や社会のあり方
科学、技術、その他学術、その他文化



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