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国が戦略的に推進すべき基幹技術に関する委員会(第3回)議事録

1.日時
  平成16年8月31日(火曜日)16時〜18時

2.場所
  10F3会議室(文部科学省ビル10階)

3.出席者
  小宮山主査、青木委員、有信委員、安西委員、池上委員、井上委員、桐野委員、中西委員、永松委員、西尾委員、野中委員、山本委員、米倉委員 薬師寺総合科学技術会議議員
結城文部科学審議官、丸山大臣官房審議官、土屋総務課長、有本科学技術・学術政策局長、河村政策課長、川端計画官、清水振興局長、小田研究振興局審議官、森振興企画課長、坂田研究開発局長、木谷研究開発局審議官、藤嶋開発企画課長

4.概要
  (1)我が国にとっての国益と基幹技術(その2)
   井上委員(独立行政法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター上席フェロー)より資料2について説明後、意見交換が行われた。
 
 
澤岡委員: 20年、30年後に人口が減る影響は検討しているのか。

井上委員: 社会インフラの問題もあるため、研究開発戦略センターにおいても議論している。

有信委員: これまでは富を輸入して豊かになったが、今後はどうなると考えるか。

井上委員: 自給が出来ないから輸入はせざるを得ない。また、今後は製品や技術の輸出で外貨をどう稼ぐかが重要。

米倉委員: 社会科学のクライテリア(基準)、官民の区別のクライテリアは如何。

井上委員: 詳細は議論していないが、意見として「強い国を目指す」ものが多い。強い国とは経済力のある国。加えて、衣食住とエネルギーの確保が生命線。

西尾委員: 一つの理想として、欧州のように、日本よりも経済力は低いが豊かさがあると感じられる国家像も考えて頂きたい。

中西委員: 全てを実行することは難しい。順位付けが重要。

馬場委員: 「多様な表現・発信、多彩な参加を可能とする技術」、「科学を先導し、基本的な発見を可能とする技術」、「科学技術成果の普及と享受に資する技術」、「伝統文化を支え、新たな文化の創出・発信を可能とする技術」をまずは重点的に取組んではどうか。

安西委員: 日本が世界に伍していく科学技術は人を中心としたものであるべき。

米倉委員:  民ではなく官が行って成功する技術を選ぶべき。

野中委員: 軍事関連技術は21世紀の日本でも重要になってくるのでは。

坂田局長: 防衛技術に関する議論は、防衛研究所等で行われている。


  (2)国の将来像及び基幹技術に関するアンケートについて
   <資料3について事務局より説明があった後、各委員よりアンケート結果への発言及びび意見交換が行われた。>
 
 
澤岡委員: この場での議論はすばらしいが、最後にどう取りまとめるのかしっかり見せて欲しい。

青木委員: 大国としてよりも、地政学的に難しいところに位置する我が国がどのような観点から技術を見るかが重要。例えばアジアに対して防災で貢献することが考えられる。

有信委員: どの委員も暗黙のうちに了解している共通事項を、改めて明らかにすることが重要なのでは。

池上委員: まずは日本国民を第一に。そのためには日本のIdentityの確立が必要。また、日本の工業化をこれ以上進めるのは難しいのでは。ヨーロッパを一つのモデルとした国造りをしてはどうか。一方、他国が認めようとしないため、アジアの中で日本が真のリーダー国となることは難しいだろう。

桐野委員: 日本国内だけではなく、地球規模での必要とされる技術を見極めるべき。

中西委員: 海洋国家であり通商国家でもある日本がどのように発展するかを考えるべき。

永松委員: 1現行の科学技術基本計画に何を加えて、何を落とすかを考えるべき。2借金財政の中では、実際に役立つもの、または役立つであろうものに重点的に投資すべき。3ユーザー、特にユーザー官庁を意識しなければならない。

西尾委員: 我々は、若い人に魅力を持ってもらう国を作るためにビジョン作りをしなければならない。

野中委員: 軍事力でも安全保障でもない、平和力が世界一のための技術立国を目指すべき。

馬場委員: アンケートに関して特段コメントはない。ただ、基幹技術に関しての議論を行うのであれば、各分野の専門家を集めて1年程度腰を据えて議論をすることが必要。

山本委員: 日本のあるべき将来像を並べるだけではなく、次に何があるのかを議論する必要がある。また、科学技術の要件については、十分に案が出ている。次にやるべきことは取捨選択である。

米倉委員: 21世紀に日本が認められるためには、500兆円に達するGDPの値が重要である。このために必要なものは、脱化石燃料を目指した代替エネルギーと食糧問題。さらに、覇権的な世界で生きていくためには、宇宙、原子力、海洋の高い技術水準をなんとしても確保すべき。

小宮山主査: 日本は大国であるとの意識をもつべき。日本は米国以外の国と比較した場合、相当な優位にある。自分自身の生活を向上させる技術が必要。具体的には統合化技術。日本には統合化のプロセスがない。また、アジアのリーダーになることは難しいかもしれないが、東京がアジアのモデルになることは可能である。

有信委員: 小宮山主査の意見には賛成である。

薬師寺議員: 平成17年度資源配分方針に基幹技術を入れたが、これが本格的に動き出すのは、第3期科学技術基本計画から。本委員会でどこをどう変えていくのかを話してもらえれば、第3科学技術基本計画に入れていく意思がある。

池上委員: イギリスのcreating GDP by scienceの例のように、バランスよく科学技術政策を進めていけばよいのでは。

小宮山主査: 検討されるべき項目はすでにCDTPの報告書等に書いてある。委員会では全体を動かすためにはどうするのか考える必要がある。

薬師寺議員: 大いに賛成。

馬場委員: 統合化とは社会システムの構築。日本は個々の問題ではすでに世界トップレベル。

<次回は、9月13日に開催する旨、事務局より連絡。>



(研究開発局開発企画課)

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