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国が戦略的に推進すべき基幹技術に関する委員会(第1回)議事録

1.日時
  平成16年7月5日(月曜日)14時〜16時

2.場所
  東海大学校友会館「朝日の間」(霞ヶ関ビル33階)

3.出席者
  小宮山主査、青木委員、有信委員、安西委員、伊賀委員、池上委員、井上委員、桐野委員、澤岡委員、柘植委員、中西委員、永松委員、西尾委員、野中委員、馬場委員、米倉委員
大山総合科学技術会議議員、薬師寺総合科学技術会議議員
結城文部科学審議官、瀬山官房審議官、有本科学技術・学術政策局長、小田科学技術・学術政策局次長、村田科学技術・学術総括官、河村政策課長、川端計画官、丸山研究振興局審議官、森振興企画課長、米倉基礎基盤研究課長、坂田研究開発局長、木谷研究開発局審議官、藤嶋開発企画課長

4.概要
  (1)主査、委員及び事務局紹介
 <事務局より資料2に基づき紹介>

  (2)主査代理指名
 <主査より神野委員を指名>

  (3)委員会運営規則について
 <事務局より資料4について説明後、案のとおり了承>

  (4)国として戦略的に推進すべき基幹技術について
 
1 大山議員より資料6について説明後、意見交換が行われた。
 
澤岡委員: 17年度資源配分方針における記述があるが、基幹技術(Critical Technology)に関する議論は、第3期科学技術基本計画(以下「第3期計画」)に向けてのウォーミングアップか。

大山議員: 第3期計画の内容は、まだ未定であるが、そのように理解して構わない。

桐野委員: 基礎資料集にも大山議員の説明資料にもライフサイエンスが取り上げられていない。意図的に外したものか。感染症対策においてもライフサイエンス研究のレベルアップが必要である。

大山議員: 意図的に外したわけではなく、自分の専門が異なることから、言及していないもの。

安西委員: 本委員会は、国家戦略に関する議論を行うものであり、分野にとらわれずに新たな視点からの分野の示し方を提案するものと理解している。この議論は、実に時機を得たものだと思う。

藤嶋課長: 安西委員の発言のとおり、既存の分野にとらわれず、新しい視点を導入していただきたいと考えている。

柘植委員: 科学技術への投資が、国力につながらないという問題点についても議論すべき。

西尾委員: 多くの技術の中から何が基幹技術として重要かを見出すのに「分光器」と「フィルター」のようなものが必要だと思う。この分光器とフィルターの議論も本委員会のミッションに入っているのか。

藤嶋課長: 基幹技術の選定の前提条件として必要というのであれば、当然含まれる。

伊賀委員: 未知のものへの挑戦に対する投資も重要である。

馬場委員: 社会科学的視点も重要。また、本委員会での議論がどのように活用され、具体化されるのかも重要なポイント。
「顕在化した課題」として、プロジェクトの省庁連携が挙げられているが、省庁連携の促進は、CSTP発足に際し、期待する点の一つであったはずである。お考えを伺いたい。

大山議員: 顕在化した課題には、自省の意もこめて記述している。

井上委員: Big Scienceに関する問題点は、指摘のとおり。
基幹技術を考える際には、「生活者としての国民」の視点も重要である。

有本局長: 本委員会は、第3期計画に向け、個別分野ではなく、全体をカバーして議論していただき、CSTPへ提案していくことを想定。委員には、個別分野ではなく、全体的視点からの議論をお願いしたい。ただし、あまりに全体の議論になりすぎるべきではない。

小宮山主査: これまで、また今後、どこで何が議論されるのか共通認識を持つべきである。次回説明いただきたい。

野中委員: これまでの国家戦略とは、産業界が使える技術を作ること。製造業が占めるGDP割合が17パーセントにまで落ちている現在、新しいビジョン作りが不可欠。「戦略」には、まず、その先の目的が必要で、どのような国になるのか、国としてのブランドマネジメントが先。

 
2 薬師寺議員より資料7について説明後、意見交換が行われた。
 
有信委員: 科学と技術は分けて考えるべきではないか。また、政治と経済の領域が異なっている現在における国家戦略とは何か。

薬師寺議員: 日本もアメリカも、経済ががんばっているからこそ資源配分が行われているところ。

中西委員: 優位技術主義(個別技術をピックアップして議論)するのではなく、国家基幹技術を進める体制や人材についても視野に入れるべき。

池上委員: 研究者は過去を調査して新しい種を見つけるが、経営者は明日の種を今日選択する。このようなトップの創造性を評価すべき。

安西委員: 経済活性化でもパイ(資源)の取り合いでもなく、今後、日本が何に取り組むべきかを議論すべき。国家戦略としては、安全保障戦略と、国際貢献が考えられるのではないか。

薬師寺議員: 日本は将来的(2050年くらい)にもナンバー5位で推移すると思われる。その際、National Securityだけでなく、Human Securityという視点も重要。

米倉委員: 2050年にどんな国であるべきかというイメージを共有すべき。

青木委員: 今後、日本をどのような国とすべきか議論すべきであるが、その際、文化的な視点からの議論も行うべき。


  (5)その他
 <今後の進め方について、各委員より発言があった。>
 
 
有信委員: 企業にとっては、ScienceTechnologyは異なる。そのため、
1ScienceTechnologyとの関係 に加え、
2我が国の技術のベンチマーク
3国が持つべき技術とは何か
について議論すべきだと思う。

安西委員: 安全保障という観点からの議論を行うべき。具体的には、
1多国間の安全保障の力となる技術
2国際社会の安定に貢献する技術
3人心を結集する技術
について議論すべき。特に、日本は人材が宝であり、技術と人材とをからめて議論すべき。

伊賀委員: 全産業に対して製造業の割合が下がっている現在、
 
1 どのように長期的な支援を行うべきか
2 知的所有権の個人帰属化、国外への流出など、仕組みが悪くて損をしている部分についての検討
3 大量生産する商品ではこれからは他国に太刀打ちできないため、感性を活かした技術の育成
  などについて検討すべき。また日本の得意分野、たとえば電子顕微鏡などの精密機器でも安心していられない。基幹技術として位置づけて強化すべきではないか。

池上委員: 第1期計画の17兆円、第2期計画の24兆円の成果がどのように上がっているのか。日本のハードウェア(産業)は10年先まで大丈夫だが、ソフトウェア(産業)は現時点でも問題。また、人材問題が指摘されることが多いが、昔と変わっておらず、心配することはない。

井上委員: 世界の中で、日本がどういう位置を占めるのかという観点から議論すべき。その際、戦略との一致性とともに、根幹性という視点から議論すべき。

桐野委員: ライフサイエンスは、ヒトとは何なのかという学問である。本委員会の議論に含めていただきたい。また、国の力(品格)を議論できないか。

柘植委員: 科学と技術は分けるべき。科学は文化作りなので、投資回収的な枠をはずして振興政策を堅持すべし。技術は文明イコール産業つくりの手段として出口設計を計画に。そのために、日本の21世紀の設計を行い、その際、技術を手段として位置づけるべき。また、3E(Economy,Environmental,Energy)のセキュリティ、国のセキュリティについても議論すべき。加えて、日本人は計画を作るのは上手いが、実行力に欠ける。この点についても議論できないか。

永松委員: 国として重要な技術には、
1国が重点的に資源配分を行い、外部者に行わせるもの
2国が自ら行うもの(資源・エネルギー・環境、安全・安心)
があると思うが、本委員会の議論は主に2に関するビッグ・プロジェクトが対象であると思う。
また、省庁を越えた産学連携や、一般技術と防衛技術の区別なしに安全・安心の議論も行うべき。

西尾委員: 縦軸にどのようなフィールドの学問があるのかを、横軸に国の政策(ビジョン)を位置づけて議論してはどうか。

野中委員: 第1、2期と同軸の議論なのか。単純な予算付けのためのプライオリティー設定を「戦略」とは呼びたくない。「科学技術」で
1国際的にどんなポジションをゲットしたいのか
2そのために国内の規制、慣習、権益、などの壁をどう破壊するか、構築するか
私見だが、地球に通用する人類の「安心と安全」に寄与する国になるというのがひとつのキーワードだと思う。

馬場委員: 3つの視点が必要。具体的には、以下のとおり。
1国際的視点(今後もTop5に入る)
2国内的視点(少子高齢化、国民の安全・安心にどのように対応するか)
3個人的視点(快適な生活環境)

米倉委員: 本委員会の議論は、資源のシフトにつなげるべきであり、報告書にもそれを引き起こすような記述が必要ではないか。また、仕組みが悪いことに対応して、マネージメントの理念を導入できないか。

小宮山主査: いただいた意見を踏まえ、事務局と現実的な今後の進め方を検討したい。

<次回は、7月下旬に開催する方向で調整する旨、事務局より連絡。>



(研究開発局開発企画課)

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