「HPCIの運営」事業について

「HPCI の運営」事業について

1. HPCIの全体の枠組み

スーパーコンピュータ「京」の共用開始(平成24年9月~)に先立ち、平成22年度から、「京」を中核とする各大学情報基盤センター等のスーパーコンピュータを「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」と位置づけ、多様な利用者のニーズに応える計算環境を構築し利用を促進するよう努めている。
これらスーパーコンピュータの活用を通じて画期的な研究成果が創出され、科学技術の発展や産業競争力の強化に貢献する。

2. HPCIの事業構成

大きく以下の3つの事業から成っている。
(1)スーパーコンピュータ「京」
・開発・整備(平成18年度~平成24年度)
・運用(平成22年度~)
(2)「京」を除くスーパーコンピュータのHPCIとしての活用
・HPCIの整備(平成22年度~平成24年度)
・HPCIの運営(平成24年度~)
(備考:各大学や研究機関のスーパーコンピュータの開発・整備は各々の機関で行われている。それぞれのスーパーコンピュータの計算資源の一部がHPCIとして提供される。)
(3)HPCIを活用して研究成果の創出をするための「HPCI戦略プログラム」(平成23年度~平成27年度)

3. 「HPCIの運営」事業の中間評価

平成24年度から事業を開始し3年が経過したことから中間評価を実施した。
「HPCIの運営」に参画する5つの機関の役割は以下の通り
A) 理化学研究所
・より効率的・効果的なHPCIの運営の実現,及び今後の運営の在り方に関する調査検討
・技術面での統括的業務,HPCIシステムの構成機関等との調整業務,
・HPCIシステムの構成機関による連携協力体制の構築
・HPCI共用ストレージ等の運用
・課題選定及び共通窓口に関する基盤システムの機能拡充
B) 東京大学情報基盤センター
・HPCI共用ストレージ等の運用
・課題選定及び共通窓口に関する基盤システムの機能拡充
C) 国立情報学研究所
・認証局の運用
D) 高度情報科学技術研究機構
・計算資源提供機関との調整,利用負担金支払業務,課題選定及び共通窓口の運用,ユーザ管理システムの運用・保守
・利用支援及び産業利用促進,アクセスポイントの設置・運用
E) 計算科学振興財団
・利用支援及び産業利用促進,アクセスポイントの設置・運用

4. 中間評価の視点

(1)進捗状況及び成果等について
・HPCI を安定的かつ利便性の高い運営とする(利用支援等を含む)
・産業界を含めた利用者の拡大に貢献する
・利用分野の拡大に貢献する
・シミュレーションの大規模化に貢献する
・多数の成果創出に貢献する
(2)体制について
・ユーザ視点からの推進を図るべく,一般社団法人HPCIコンソーシアム及びHPCI計画推進委員会と,適切に連携する。
(3)成果の利活用について
・HPCIから生まれる成果について,その意義等を目に見える形で適切に公表する。
(4)その他について
・その他

お問合せ先

研究振興局参事官(情報担当)付

(研究振興局参事官(情報担当)付)

-- 登録:平成28年02月 --