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情報科学技術委員会(第24回) 議事要旨

1.日時 平成17年5月31日(火曜日)10時~12時

2.場所 古河ビル6階F1会議室

3.出席者
(委員) 石田委員、伊東委員、北川委員、佐原委員、下條委員、鈴木委員、高橋委員、田中委員、土屋委員、土居委員、土井委員、萩谷委員、矢川委員、安田委員、米澤委員、西尾科学官
(研究振興局) 清水研究振興局長、小田研究振興局審議官、森振興企画課長
(事務局) 松川情報課長、星野情報科学技術研究企画官、柴崎学術基盤整備室長、中里課長補佐

4. 議事
(1) 平成18年度に重点的に推進すべき研究開発について
(2) 平成17年度「次世代IT基盤構築のための研究開発」の課題の選定結果について
(3) その他

5. 議事概要(◎主査、○委員、△事務局)

(1) 平成18年度に重点的に推進すべき研究開発について

<資料2 1~6ページについて事務局から説明>

 
委員 4ページにある、GRAPE-8とは何か。

事務局 振興調整費で進めているGRAPE-DRGRAPE-7になると聞いている。これは単精度のものであるため、それを倍精度にしたものである。

委員 ベクトル計算機については、地球シミュレータの延長という考えもあると思うが、世界的なトレンドではなく、開発している国が他に無いと聞いている。アーキテクチャ的にも限界があるとの指摘もある。スカラーで全て行うのがよいとも思わないが、スカラーとベクトルとの比率を慎重に考えなければ、予算を投じても無駄になるおそれがある。具体的には、ベクトルにあまり投資し過ぎると、世界のトレンドから遅れてしまう。よほどのブレークスルーがなければ、ベクトルが2ページの延長線上に乗ることはないだろう。全体としてリーダーシップを取れる計算機を、コストパフォーマンスを考えて開発するべきである。ベクトルとスカラーの比率が重要である。また、ケーパビリティとのバランスを考え、地球シミュレータのように世界に誇れるものを作ることが重要である。

委員 今、スーパーコンピュータを作るとして、どのようなアプリケーションが動くかが重要である。世の中のアプリケーションには、スカラー系とベクトル系がある。70年代、80年代はベクトル型が主流であったが、その後、スカラーの性能が上がってきており、世の中のトレンドが変わってきている。どちらがよいかは難しい問題であるが、世界のTOP500のトレンドを見ると、性能比率では世界のTOP500の6.1パーセントがベクトルである。サイト数でみると4.2パーセントである。日本はスーパーコンピュータの先進国であると考えているが、その日本を除くと、世界の中では性能比で2.2パーセント、サイト数で2.6パーセントである。米国でもスーパーコンピュータの開発を進めているが、いくつかの開発の中ではベクトルはほとんどないと理解している。しかし、今あるアプリケーション資産をどのように継続的に活用していくかが重要なミッションである。次世代のスーパーコンピュータがベクトルとスカラーの両方の機能を持っていることは意味がある。その比率をどうするかはこの表と照らし合わせて考えてもらいたい。

委員 応用分野については、流体などはベクトル寄りであるが、少なくとも性能がよくでる応用分野が狭い。世界的トレンドとしては、末端だけでなく広く適用したい。バイオやナノを考えた場合、ベクトルの比率を上げると応用範囲が限られてしまうのではないか。

委員 スカラーとベクトルについて、それぞれがよいところを導入しあい、一つの方向に向かっている状況である。米国はスカラー一辺倒だったが、ベクトルを見直している。必ずしもベクトルがよくないわけではない。ベクトルは日本独自の技術であるため育てるべきである。アプリケーションからは、ナノやバイオはスカラーやGRAPEの延長的なものが使いやすいが、既存のアプリケーションのベースになっているものは、ほとんどベクトルである。どちらがよいということではない。バランスが重要である。

委員 ベクトルを否定しているわけではない。性能のみならず予算の比率も考えたほうがよい。

主査 性能比率とは何を表しているか。

委員 フロップス値を全て足して、割合を出したものである。

委員 ベクトルはパフォーマンスが高い。ただし、人によっては、どちらのパフォーマンスがよいか分からないという議論もある。GRAPE-8はまさに、特定のアプリケーションしか動かない代わりに安価である。

事務局 マルチスケール、マルチフィジックスに加え、個別スケールでも、ある程度性能がでることが必要ということで、複合型が考えられている。スカラーとベクトルのバランスが重要であるというご意見はもっともである。ただし、TOP500の推移の資料について、地球シミュレータが一位となってからTOP500が有名になったが、TOP100TOP10に入っているものがどういうものかなどを分析してみると、TOP500を先ほどの意見のような見方で議論するのは誤解を招く恐れがある。理由としては、TOP500が申し込み制であるということ。大学でTOP500に申請しているものは減ってきている。また、民間のものはここに出てきていない。過去のデータの分析によると、米国のあるメーカーが成果を出したいために一斉に申請し、それが増えるというようなことがある。今、日本からのTOP500への申請はかなり少ない。TOP500のデータから、全体のトレンドがそうだから次はスカラーで進めるべき、もしくはベクトルで進めるべきなどという議論でなく、将来何が必要かをにらんで考えるべきである。スパコンを製造しているのは日本と米国しかないので、世界のトレンドとは、米国のトレンドになるが、これに従うかどうかということになる。米国も地球シミュレータの影響により、変更がある。TOP500は非常に誤解を招くので、性能、価格、なぜ必要か、などからバランスを考えるべきである。その中で消費電力なども考えるべきである。

委員 説明いただいた資料からは、そのあたりについて説得できているかというと、不安なところがある。ベクトルかスカラーかを考える上で、バランスが問題となっているときに、バランスが書かれていないことは問題である。このような理由があるために、このようなバランスにするというところまで書かれていないで、定性的に並べるだけでは、2ページの未来予想図から4ページが導かれるストーリーが不十分である。一方、サイズが書いてあると議論を招くことも分かるが、なんでもよいので理屈があったほうがよい。

事務局 ご指摘の点について、本委員会の下部組織のワーキンググループで検討を進めているところであり、検討の状況については、次の委員会で定量的な報告を行える予定である。今日、このような資料を出したのは、参考2として配布している、昨日の日経新聞の記事が、事実に基づかずに書かれており、現時点での検討状況は定性的な段階であることをはっきりさせるためにこのような資料とした。

委員 全体の目標としてどうするか、何を目標にするか、ある種の性能であるならば、計算式は立つだろう。コストなどから正確な計算式に基づき、このような比率で進めるということを出すことが必要。そうでなければ説明が難しい。

主査 こうなるという説得力があるストーリーにすることが重要である。世界の中での我が国の立ち位置を考えると、富士通、NEC、日立がベクトルで世界制覇したため、米国では力の入れ方を変えて、ASCIプロジェクトではスカラーにつぎ込んだ経緯がある。それぞれの応用分野を考えた上で説得力がある道筋を考えることが必要である。ワーキンググループで検討いただき、こちらで審議させていただきたい。

  <資料2 7ページについて事務局から説明>

<北川委員持込資料に基づき説明>

 
委員 メタウェアの最終的なプロダクトはソフトウェアか。

委員 ソフトウェア開発につながる知識やモデルである。ただし、従来のようなペーパーだけではよくないと考える。最終的にはソフトウェアで実現するが、それを生み出すようなものを体系的に作る必要がある。

委員 方法論やモデリングの確立という理解でよいか。

委員 そうである。ソフトウェア開発を組織的に導ける方法論が重要と考える。

委員 統計学的な、あるいはそれをベースにしたものは既にある。ソフトウェアを開発するための、あるいはシミュレーションを開発するためのものもあるため、新規性をどこに求めるかは難しく、何が最終的に出てくるかが分からない。

委員 現実の世界の部分とソフトウェアの間を繋ぐものが重要であり、その方法論を開発していくことが重要である。

委員 イメージしか分からないが、知識化ソフトウェアの開発といった場合、知識化ソフトウェアとはどういったものか。

主査 北川委員の資料に基づくご意見と、冒頭で事務局から説明いただいた7ページは若干異なる。7ページは知識化ソフトウェアの開発であり、概要を見るとモデルと知識化ソフトウェアであり、これらを統合してきっちりしたソフトウェアを作ろうというものである。

事務局 7ページの資料では、ソフトウェア開発を主体に考えていた。情報モデル開発というものもある。

事務局 国のプロジェクトとして、研究開発する場合には、最終的な成果物が目に見える形で出る必要があるため、方法論の確立は情報課直轄のプロジェクトというよりは、競争的資金で行うような基礎的研究のレイヤーであり、製品化の糸口となるような部分でのオープンソースソフトウェアの成果物を社会に発信することが目指す出口だと心得ている。

主査 どこまでそれぞれご理解いただけるかということになる。

委員 e-Scienceよりもファクトリー系を目指しているのか。

事務局 そうである。

主査 これを作るための実態調査をしていただき、世の中でこのようなものがどこまで進んでおり、だからどうするというストーリーを考えていただく必要がある。

委員 このようなことを進める上で、データベースが当然あるように書かれているが、現在、科学技術関係の情報資源データベースが体系的に整備されているとは言いがたい。情報の重要性はあげられているが、日本全体で情報資源をどのように整理すべきかを具体的に検討することが重要である。土井委員が持ち込まれた資料にも知の蓄積・編集・構造化と書かれているが、どの程度実現しているかが疑問である。事業の一つとして文献の案内情報をインデックス情報として出しているが、抄録を人間の知識で行うことで個別には対応することとなってきているが、全体の蓄積や流通が日本全体で行えるための検討をしていただきたい。

主査 それは重要な問題であるが、メタウェアの場合には限定的でシミュレーションで発生するということで、現場でどのように適用できるかという具体的なモデルとソフトウェアを作ろうというものである。

委員 センシングを用いて、データに基づいてモデリングするのが一つの過程だと思うが、製品に繋げるところはあいまいである。前回の委員会で議論があったように、製品は人間が使うので、心理学や解剖学を含め、人の体がどのように動くか、どのような機能があるかなど、主観評価がある。ある製品を設計するときに人間の色々な知見を全て入れてみることが考えられる。例えば、ある人の年齢とその人のもつ力について、ある程度知見に基づき、データを入力してシミュレーションすることが可能である。従来の主観評価をコンピュータの中で行える方法論を見つけるところが重要である。

主査 委員のご意見を踏まえて、事務局でもう少し検討いただきたい。

  <資料2 8ページについて事務局から説明>

<西尾科学官持込資料に基づきアンビエントコンピューティング環境の実現に向けて説明>

<土井委員持込資料に基づき説明>

<鈴木委員持込資料に基づき説明>

<田中委員持込資料に基づき説明>

 
委員 土井委員持込資料の7ページについて、20年後までは今のペースで進む。20年経って全て満足されると何が起こるかを考える必要がある。今まで、人が欲望を遂げるためには人間の集団が必要であった。人間は人間相手に仕事をしてきたが、ロボットの技術が進んでおり、自分のいうことを聞いてくれるものが機械としてある。20年経つと他人はいらない、「自分だけ」ということになる。この「自分だけ」というものは意味が違う。人間が人間を必要とする理由はどこにあるかを教育の根源から考えなければいけない。20年までは今のペースでやるべきであるが、もう一方で、それを使いこなすには、人間を相手にして人間を勉強し、人間が必要であるということを教育的に進めなければならない。

委員 「自分だけ」というのは引き込みを意味しているわけでなく、あなたにだけ、この情報がいっているという感覚を与えなければいけないという意味で使っているが、今だけ、ここだけ、私だけ、だけではなく、いつでも、どこでも、誰でも、と両方が必要である。

委員 例えば、他人に教えないことは重要な要素である。短期的になることが心配である。

委員 短期的なものと長期的なもの両方が必要である。

委員 長期的なものをどのようにして育てるかが問題である。現状、人間がいらないコンテンツがどんどんできてきている。例えば米国ではコンピュータメイドを恐れている。人間がやっていることが重要であるという意識が育たないことが心配である。

委員 技術開発や政策決定するときは、非常に社会的合意が要求される。スーパーコンピュータはどこかでだれかがやっているような話で関係ないように思えたが、この技術はそのまま、日々の生活に反映するべきである。大規模に政策として組み立てることになったときには、前提となる社会的合意が必要である。今のような議論や、著作権の問題など、積極的に合意を作る努力が必要である。ここで議論されていることは、実現するとよいと思うが、実現すると怖いという側面もある。合意を作る仕組みを早急に作っていくべきである。

委員 情報の洪水や情報の爆発に対して、情報技術では、プラットフォームを作ったうえで、個人に対してどれだけ有益な情報を早く与えるかということまでをきっちり行うべきである。キャッチコピーとして誤解を招くということは気をつける必要があるが、プラットフォームの上で、個人に対してどれだけ有効なものとして情報技術が使えるかというところで、もう1ステップ進む必要がある。

委員 ハリウッドのデジタル化で思ったことは、人間の動きが何かを追求することになる。この話はそこにチャレンジがあると思う。情報技術をもう少し世の中に近づけるべきである。文学や社会学などでは、何千年行われている。フィールドサイエンスを取り込むべきであり、世の中で情報技術が色々な問題を起こすことがあるため、そこを現実的にどのように解決するかの答えを出していかなければいけない。

委員 参考3は、どういったものか。

委員 総務省では、ユニバーサルコミュニケーション技術に関する調査研究会が4月から始まっている。その中でATRの社長が説明をされたものがこの資料である。総務省では、4つの枠組みを考えており、対話の技術、超高臨場感、コンテンツ創造などとしてユニバーサルコミュニケーションがある。それぞれに対して、ATRでいままでどのようなことが諸外国で行われているかをまとめたものが2ページにある。現在の状況と10年後のイメージが示されている。ATRでは音声翻訳がされているので、特にそれを資料としている。

委員 今から先は、どんどん作るという方向で、私だけという環境は実現できるだろう。それはよいが、そのときに何が起こるかを考え、それを多用する技術やコミュニケーション手段を考え始める必要があるということである。

委員 問題を解決していくことが重要である。

委員 ユニバーサルコミュニケーションの中でも先端的な部分とそうでないものがある。例えば、医療でも、ガンについて、切ることが必ずしも患者の生活に寄与するわけではなく、切らなくても残りの生活をいいものにしようという話もある。両方があってしかるべきであり、両方を進めるべきである。

主査 18年度概算要求に向けてまだ時間はあるか。

事務局 概算要求は8月に出すが、省内の議論は7月の初めに整理されてしまうので、1ヶ月くらいの間に本日いただいたご意見をもとに事務局としてもまとめる努力をしたい。次の委員会ではこれで概算要求を出しますということになるかもしれない。

主査 出すものを事前にメールで送付していただき、それを委員会で出していただくようにしていただきたい。様々な意見を咀嚼してまとめていただきたい。

委員 総務省の資料1ページの下にあるユニバーサルコミュニケーションについては、これが総務省の定義か。

事務局 そうである。

委員 田中委員持込資料にあるNHIのNは何を意味しているか。

委員 ネットワークを意味している。

主査 資料2に高度IT系の人材育成というものがあるが、このようなことを含んだ、またこれ以外にも18年度に推進すべきものがもしあればご議論いただきたい。人材育成をどのようにするかは文部科学省の中で議論されているが現実問題として難しい面もあるので、どのように進めればよいかについて特段ご意見いただければと思う。

委員 色々な議論がなされており、進んでいると思うが、一つ気になるのが、外へ出て行こうとしないという傾向が強いことである。すなわち、日本にいれば安心という考えである。最近は国際社会でどう生きようかというイメージの教育が少ない。どうつくればよいかは分からないが、国際性豊かな研究者・技術者の部分をもっと強調して、教育していくにはどうするかについて、重きをおいて書いていただければと思う。

委員 一般論としての話か。

委員 一般論とはいいたくないが、外国に出かけて勉強する、学ぶというカルチャーを育てたい。今は、勉強して苦労するというつもりが無い。日本で苦労しないで出世できるかというと出世できる。外国で苦労する必要が無いということになってしまっている。

主査 高度IT系人材についてはどうか。

委員 なぜ「高度」と付いているのか。高度の具体的意味は何か。

事務局 IT系人材そのものは学校教育のプロセスで養成されるが、それにとどまらない研究開発のために産業界に出ている人や研究の現場の人を含めた部分での人材育成に特に焦点を当てることで、「高度」と付けたというのが事務局の考えである。

主査 どこまでを高度かというのは難しいが、IT戦略本部から出しているe-Japan戦略で、情報関係の博士をどの程度出しているかというと毎年1700人程度の数が書かれており、十分だという話になっているが、実際は、積算根拠が分かっていない。平成11年に理工系のタイトルだけで、情報関係のドクターを調べていただき、また、科研費の細目に従ってどこにあたるかを調べていただいた。だいたい、250から400くらいが、いわゆる情報科学の分野のど真ん中だろうということだった。米国でも統計は難しいが、ど真ん中のところは700や1000などという数や2000などというものが出ている。日立の中村副社長がドクターをとりたいとおっしゃるが日立、NEC、富士通を足しても100まで到底いかない。すると350の残りの人はどこにいっているかという問題がある。もう一点、それでも人を育てたいということで、文部科学省が、情報に関しては、大学院の学生数を増やしてよいという話になったが、結局どこからも申請されずに終わってしまった。問題として、国立大学で学生数を増やすが教官は増やせないということ、さらに純増ではなく、どこかを減らさなければならなかったことがあったため、現実には申請がなかった。色々な点で、色々な制約があると思うが、うまく育てた者が研究教育、産業界で活躍する場を作らなければならない。文部科学省だけの考えで進まない、産業界もあるという難しいこともあるが、国公私立大学の4年制の大学で情報の専門学科で、自己申請で、ソフトウェアに関わる専門と称される方は130人しかいないので、数が足りない。我々としても考え、行政にもなんらかの形で少しずつ考えていただくようししていきたい。このようなものがいつも出てきて、文部科学省の作戦でも出して、さらに総合科学技術会議においても、ソフトウェアの部分だけ人材育成が残ったということもある。よいアイデアがあれば考えていただき、メール等で事務局に出していただきたい。

委員 高度IT系人材の要件として、技術だけでなく、社会に対して関心を持てる人材を育てることが重要である。大学がどこまでできるかということはあるが、これが重要である。これはユニバーサルコミュニケーションと関係することになるが、情報科学技術の研究開発は社会の変化を加速していくことになる。そのときに、どういった社会を実現するか、実空間の関心をいかに技術開発するかを、常に忘れてはいけない。政策立案を決定する側だけでなく、研究開発に携わる研究者が、高度というからには必要である。ソフトウェア技術者はおたくというイメージが強い。世の中に生じる課題、問題も技術開発によって出てくる。そのようなことに未然に対応していく人材が必要である。

委員 経団連の方々と話してみても、企業においても、ソフトウェアを自ら開発していた方が定年退職しており、継承されていない。経済界では、IT分野、特にソフトウェア工学の人材の枯渇に関しては問題となっている。情報課として、委員会としてこれを謳っておくべきであり、拠点形成を行い、そこを出ると証明書を出すなど具体的なプログラムを産学官で進めなければ、遅きに失することになることを恐れている。

委員 グリッドプロジェクトなどでは、かなり現実的に難しい問題を解いていかなければならないが、情報系のポスドクはほとんどいない。結局、企業にお願いすることになっている。それでは人材の育成にならない。ある意味では、ポスドクなり研究者待遇でかかえる情報人材の増員をテンポラリにでもできるとよい。欧州、米国では非常に多くの人材がいる。

主査 ポスドクは、欧米では職業の一つである。我が国ではアルバイトであり、大きく異なっている。待遇処遇が異なり、問題がある。

主査 これらの内容について事務局宛てにメールでご意見をいただきたい。

(2) 平成17年度「次世代IT基盤構築のための研究開発」の課題の選定結果について

<資料3について事務局から説明>

 
主査 POの3名に審査をしていただき、2ページにあるような採択結果となっている。スーパーコンピューティングのための要素技術の研究開発が4つ、革新的シミュレーションソフトウェアの研究開発が一つ、安全なユビキタス社会を支える基盤技術の研究開発が一つ採択されている。一つといってもある種の塊になっているので、その塊の代表者がいらっしゃる。そのような形で研究開発を進めていただく。

委員 この要素技術と、今日議論したスーパーコンピュータの話との関係はどうなっているか。

事務局 部分的に使うことを想定している。公募のときにそのような設定で募集している。

(3) その他

<参考4、5について事務局から説明>

事務局から次回開催について連絡を行った。

  閉会。

  以上

(研究振興局情報課情報技術推進室)