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航空科学技術委員会(第37回) 議事録

1.日時

平成24年4月27日 16時~18時01分

2.場所

文部科学省 17階東 17F1会議室

3.議題

  1. 航空科学技術に関する研究開発の推進方策(案)について
  2. 航空科学技術に関する研究開発の推進のためのロードマップの検討について
  3. 平成24年度航空科学技術委員会及び関連会議等の進め方(案)について
  4. 航空科学技術の研究開発課題の進捗状況等について
  5. その他

4.出席者

委員

航空科学技術委員 河野通方(主査)
航空科学技術委員 宮部俊一(主査代理)
航空科学技術委員 石田寛人
航空科学技術委員 大林 茂
航空科学技術委員 竹内健蔵
航空科学技術委員 谷 寧久
航空科学技術委員 知野恵子
航空科学技術委員 萩原太郎

文部科学省

文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当) 大竹暁
文部科学省研究開発局宇宙開発利用課長 佐伯浩治
文部科学省研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付参事官補佐 伊藤正宏

オブザーバー

国土交通省航空局交通管制部交通管制企画課航空管制技術調査官 久保宏一郎
経済産業省製造産業局航空機武器宇宙産業課 松田圭右
独立行政法人宇宙航空研究開発機構理事 中橋和博
独立行政法人宇宙航空研究開発機構執行役 岩宮敏幸

5.議事録

1. 開会

【河野主査】 それでは、定刻になりましたので、本日の第37回航空科学技術委員会を開会したいと思います。本日は、お忙しいところをご出席いただきましてありがとうございました。なお、本日の委員会は公開でございまして、議事録も後日、文科省のホームページに掲載されますので、ご承知おきいただきたいと思います。最初に、定足数と配付資料を事務局のほうで確認いただきたいと思います。

【伊藤補佐】 今回8名の方が出席していただきまして、定足数の6人に達しておりますので、有効でございます。次に、配付資料の確認をお願いしたいと思います。配付資料、資料1-1でございますが、航空科学技術に関する研究開発の推進方策の骨子案でございます。これは1枚紙でございます。次に、同じく推進方策の概要案でございますが、これも1枚紙でございます。次に、資料1-3でございますが、これが推進方策の本案でございまして、こちらの文章体でございます。次に、資料2-1でございますが、これは文部科学省研究開発局からの1枚の文書でございます。さらに資料2-2でございますが、航空科学技術ロードマップ検討委員会(案)ということで、JAXAさんの資料となってございます。さらに資料3でございますが、平成24年度航空科学技術委員会及び関係会議等の進め方ということで、1枚のこの線表となってございます。さらに資料4でございますが、こちらは航空科学技術の研究開発課題の推進状況等ということで、JAXAさんの研究の紹介がございます。あと、ほかに参考資料といたしまして、航空科学技術委員会構成員のメンバーの方々のリストと、あと運営規則、これは参考資料2としてでございます。以上でございます。もし足りない方がいらっしゃいましたら、挙手をしていただければ、事務局のほうでお伺いにまいりますので、ご連絡をよろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。

【河野主査】 ありがとうございました。定足数は足りているということでございますね。

【伊藤補佐】 はい。

【河野主査】 それでは、次に、専門委員の交代についてご報告をさせていただきます。参考資料、後ろのほうにあると思いますが、航空科学技術委員会構成員というのが後ろのほうについてございます。これをごらんになっていただきたいと思います。前回と異なるところ、まず小田切先生は主査代理をお願いしておりましたが、ご都合によりまして3月に辞任されました。後任は東京女子大学の竹内先生にお願いすることにいたしました。竹内先生は、小田切先生と同じく経済学の専門家でいらっしゃいます。竹内先生、どうぞよろしくお願いいたします。何か一言お願いいたします。

【竹内委員】 東京女子大学の竹内でございます。小田切先生の後を受けましてこちらにお邪魔させていただくことになりました。専門は交通経済学という分野でございまして、社会科学でして、技術のほうはちょっと疎いのでございますけれども、私でも何かお役に立つことがあればということで喜んでお引き受けさせていただきました。これからいろいろお世話になります。どうかよろしくお願いいたします。

【河野主査】 どうぞよろしくお願いいたします。次に、主査代理の小田切先生が辞任されましたので、研究計画・評価分科会運営規則4条7項の規定に基づきまして、主査の私から後任の主査代理を指名いたします。主査代理ですが、宮部委員にお引き受けいただきたいと思っておりますが、宮部先生、いかがでございましょうか。

【宮部主査代理】 はい。

【河野主査】 何か一言決意などを。

【宮部主査代理】 宮部でございます。非常に重責をお引き受けさせていただくことを感謝しております。やはり当委員会、日本の航空宇宙産業という航空産業の方向性をある程度決めていただくことだ、このように認識しております。航空宇宙産業、航空産業につきましては、今、非常に新しい高過密度化に伴う安全性の確保とかCO2削減とか、いろいろな観点から我々は取り組んでいかなければいけない技術というものがある、このように認識しております。これは新たな技術だけではなくて、飛行実証によってその課題も出てくると思います。その課題に対処するためにも、この委員会、あるいは官学産、その連携が非常に必要になってくる、このように認識しております。その中におけるこの委員会の使命、役割というのは非常に重要だと認識しておりまして、非常に重責だと感じております。また皆様のご指導をいただきながらやらせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

【河野主査】 どうぞよろしくお願いいたします。もう一つは、主査代理の使命でございますが、私が上の研究計画・評価分科会に出られないときには代理として参加していただくということでございますので、そこのあたりもぜひよろしくお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。次に、事務局、文部科学省のほうでございますが、人事異動がありましたので、事務局のほうから紹介をお願いしたいと思います。

【伊藤補佐】 それでは、ご紹介させていただきたいと思います。藤木研究開発局長から今回、戸谷研究開発局長にかわっております。今回は欠席しております。また、研究開発局担当の大臣官房審議官の加藤審議官から大竹審議官にかわっております。では、大竹審議官から一言ごあいさつをお願いいたします。

【大竹審議官】 大竹でございます。私は昔ヒコウ少年を自認しておりまして、ヒコウというのは悪いことをやるわけではなくて、非常に飛行機が夢を持って好きだったということで、YS-11とか、MU-2型機とか、ああいうものが飛んで、子どものころ非常に印象的だった。今さらにMRJというものが実用化するということで、今後の航空の科学技術開発の議論に事務局として加われるということで大変喜びを感じてございます。実際私も28年前に役所に入りました、その近辺で、残念ながら実用はしませんでしたが、STOL機飛鳥というのが飛びまして、それも何かの縁かなと、こう思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【伊藤補佐】 そして、松尾参事官、宇宙航空政策担当の参事官でございますが、佐伯宇宙開発利用課長にかわってございます。

【佐伯課長】 佐伯です。よろしくお願いいたします。

【伊藤補佐】 それから、植木参事官補佐から私にかわっております。そして、JAXAさんのほうでございますが、石川理事から中橋理事にかわっていらっしゃいます。では、中橋理事から一言ごあいさつをよろしくお願いいたします。

【中橋理事】 中橋と申します。4月1日付で、もと東北大におりましたけれども、石川理事の後を受けまして就任しております。航空科学技術委員会という非常に重要な会議でいただいたご意見をもとに、日本の航空を元気づけられるようJAXAの長として貢献する方向で頑張っていこうと考えております。よろしくお願いします。

【河野主査】 ありがとうございました。それでは、まず航空科学技術委員会運営規則の制定についてということで、皆さんの審議をお願いしたいと思いますが、事務局から説明をお願いいたします。

【伊藤補佐】 参考資料の2となりますが、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会航空科学技術委員会運営規則でございます。当委員会では期ごとに運営規則を制定しております。今回、第6期ということで、運営規則を従前のものと同様ですが、確認していただきたく思います。

【河野主査】 ありがとうございました。ただいまの説明につきましてご質問、ご意見等ございましたらご発言いただきたいと思います。これは毎回審議するということになっているんですね。

【伊藤補佐】 はい、期が変わるごとにやることになっております。今回も内容は変わってございませんが。

【河野主査】 よろしゅうございましょうか。特にご意見がないようでしたら、これで決定したということにさせていただきます。これによりまして、運営規則の制定について一応ご審議の結果、決定したということにさせていただきます。お読みになってお気づきのことがあれば、この委員会の途中でも結構でございますので、ご発言いただきたいというふうに思います。

2. 議事

(1) 航空科学技術に関する研究開発の推進方策(案)について

【河野主査】 それでは、議事に入りたいと思います。まず1番目、「航空科学技術に関する研究開発の推進方策(案)について」ということで、これも事務局のほうから現状を報告していただきたいと思います。

【伊藤補佐】 それでは、航空科学技術に関する研究開発の推進方策についてご説明いたします。こちらは資料1-1と1-2、1-3となってございますけれども、この資料1-1の推進方策の現状についてご報告いたします。第4期科学技術基本計画、経済・社会情勢及び航空科学技術に関する研究開発の進捗状況を踏まえ、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会ではこれからの10年を見通した今後5年から7年程度の間、文部科学省が研究開発を推進するに当たっての重点事項について本推進方策を策定することにしました。これを受けて、研究計画・評価分科会のもとに置かれる航空科学技術委員会において第31回から36回までの検討が行われました。その後も委員会の委員の方々から事務局にメール等などによりましてコメントをいただきまして取りまとめられました。本推進方策案は、研究計画・評価分科会に提出されたところですが、航空科学技術委員会の委員の方々が会するこの場で改めて報告いたします。本推進方策策定までの今後の予定についてですが、本推進方策案は6月末に開催される研究計画・評価分科会において審議され承認される予定です。なお、研究計画・評価分科会では各委員会で取りまとめた推進方策をもとに重要課題の領域全体を俯瞰した上で、必要な検討を加え、課題対応型の研究開発方策を6月末をめどに取りまとめることとしております。航空科学技術の推進方策案は環境エネルギーと、安全かつ豊かで質の高い国民生活の2つの課題領域に関係しております。以上で推進方策について報告をさせていただきました。

【河野主査】 ただいまの報告につきましてご質問、ご意見等がありましたらご発言いただきたいと思います。

【石田委員】 今の説明でわかったような感じでもあるのですが、この研究開発の推進方策骨子案あるいは概要案と、案というふうに書いてありますけれども、ここでさらに議論をして、直すなり修正して計評分科会に提出する余地はあるのか、あるいはもうこれで固定したものなのか、その辺はいかがでしょうか。

【伊藤補佐】 もう計評分科会のほうに提出させていただいていますので、よほど特段の変更を必要とするところがない限りは、このままとさせていただければと思っております。

【石田委員】 要するに、もうここで修正を加えることは原則しないという感じですね。

【伊藤補佐】 はい、そのとおりでございます。

【知野委員】 質問なのですが、この推進方策というのは第4期基本計画を受けてつくっているという、そういう位置づけですね。

【伊藤補佐】 はい、そのとおりでございます。

【知野委員】 それで、諸情勢の変化というのは書いていらっしゃいますけれども、それを受けて具体的にこれまでの推進方策と違う領域とか、あるいは違う分野、違う書き方とか、どこのところが違っているんでしょうか。

【伊藤補佐】 まず変わったところでございますけれども、この本文のほうでいきますと、こちらの方向性というところでございますけれども、この3つの出口志向の研究開発プロジェクトと戦略的な基礎・基盤研究、人材育成というところがございますが、主に第3期から変わったところでございますと、戦略的な基礎・基盤研究、あと人材育成、こちらのほうは今まで第3期ではなかったことですので、こちらのほうは主に変わっていると理解しております。

【大竹審議官】 科学技術基本計画については、第4期になりまして、まず課題解決型ということでより大きく社会の国家的なニーズにこたえるものに対してどのような解決をするかと、こういうことが基本的にうたわれました。一方、やはり基礎研究、基盤的なものと人材育成が、それと車の両輪をなす形で重要だということも科学技術基本計画の中でうたわれております。今のそのような科学技術全体の組み立てを受けて、ここにありますようにより出口志向を強めたプロジェクトの考え方と、さらに、将来のネタということですから基礎研究、それから人材育成というものをより鮮明に出して、第4期科学技術基本計画の方向性を整えたということになろうかと思います。

【河野主査】 今の件につきましては、これは昨年の地震以来、そういうことも考慮してこいふうにしたらどうかというのは、一応この委員会でもお諮りしたと思いますので、そこで了承いただいているというふうに思っておったのですが、もし今おっしゃったことについて特にご関心があるようでかしたら、また別個に説明なり受けていただければというふうに思います。ほかの委員の方は多分ご承知だというふうに考えております。

【石田委員】 まさに主査のおっしゃるとおりであって、基本的に昨年したことでありますから、それをここでまとめてご説明いただいていることだと思います。ただ、ここでこれを見て、もしここだけ具合が悪いよということがあれば、これはもちろん直すにやぶさかではないけれども、基本的にはこれで走っていくというような性格のものではないかと思いますが、伊藤さんも代わられたばっかりで、前からおった我々が質問するのもいかがなものかと思いますけれども、まあそういうたぐいのものではなかろうかというふうに理解しています。

【河野主査】 そういうことで、知野委員のご意見には対応していきたいと思いますが、そういうことでよろしいですか。

【知野委員】 はい。今のは意見というよりも質問であります。ついでに質問させていただくと、東日本大震災の発生ということで、それを受けて変わったところというのは、どのあたりなのでしょうか。

【河野主査】 これは今ここでやって、その結果、いろんなことが出てくるという話になりますか、それとも今の件については、事務局のほうから後ほど説明していただくというようなことでもよろしいですか。

【知野委員】 この場で確認できたらと思いまして。

【河野主査】 ちょっと準備ができていないかもわかりませんが、大丈夫ですか。

【伊藤補佐】 はい、把握しておりまして、特に本文の2の1の出口志向の研究開発プロジェクトでございますが、特にこちらのほうの最初の文章に書かれていますように、環境、安全というのを重点化するというのもあるのですが、そのほかにも東日本大震災を踏まえた今後の対応ということで防災関係機関の検討を踏まえた取り組みに最大限努力をすることは言うまでもなく、防災関係機関と積極的に連携して検討した上で、必要な研究開発を推進していくというところがございまして、こちらが加わっているところでございます。

【河野主査】 今のは新しく加わったというところですかね、全体的にはね。

【伊藤補佐】 はい。

【萩原委員】 東日本の話はたしか去年議論があったような気がして、防災利用で飛行船が話題になったり、それからヘリコプター、水上飛行艇の使い方をもっと研究テーマとして載せたらどうかという指摘があって、それに対してJAXAさんのほうで対応されて、一通り議論があったような気がします。

【河野主査】 ありがとうございました。

【萩原委員】 別の質問なんですけれども、諸情勢の変化の3番目にICAOによる新しい航空交通システムへの移行要請とありますけど、これなんか新しいような気がするんですが、具体的にはどういう要請があるんですか。

【伊藤補佐】 こちらは、本文の3ページ目でございますが、民間航空輸送の状況について具体的に書かれてございます。こちらの第2パラグラフでございますが、ICAOは、将来の航空需要に対応するためには、現行の航空交通システムでは限界があるとして2025年の達成を目標とするグローバルATM(航空交通管理)運用コンセプトを提唱して、各加盟国に最新の航空技術を取り入れた衛星航法をはじめ、新しい航空交通システムへの移行を求めているというものがこの、ちょっと簡単に書かれているICAOによる新しい交通システムへの移行の要請というものでございます。

【萩原委員】 どうもありがとうございました。

【谷委員】 非常に細かいところで恐縮なんですけれども、おそらく案を取る段階では、その日時点の事実関係で記載されていることが望ましいと思いますので、例えば2ページ目のMRJのところですけれども、平成26年の市場投入が予定されているとございますが、昨日話があったところでは1年ぐらい遅れるということですので、その辺はその時点での最新の事実関係に即した形で直されるほうがいいかと思います。

【伊藤補佐】 承知いたしました。例えば26年以降とか、そういう形にしておくとよろしいですか。

【谷委員】 27年以降かと思いますけど。

【佐伯課長】 公表された事実関係に合わせますよう期日を調整いたします。

【河野主査】 これは訂正したほうがよろしいんですかね。じゃ、事務局のほうでここのところはお願いします。

【伊藤補佐】 はい、承知いたしました。

【河野主査】 ほかに何かご意見等がございましたらお伺いしたいと思いますが、よろしゅうございますか。ないようでしたら、先ほど申し上げましたように、また後からでも結構でございますから、一応この報告につきましては了承したということにさせていただきたいと思います。

(2) 航空科学技術に関する研究開発の推進のためのロードマップの検討について

【河野主査】 次の議題ですが、航空科学技術に関する研究開発の推進のためのロードマップの検討についてということで、これについて審議を行いますので、事務局とJAXAのほうからご説明をお願いしたいと思います。

【伊藤補佐】 それでは、ロードマップ策定の必要性及びロードマップの検討会の立ち上げについて説明いたします。資料2-1についてでございますが、文部科学省研究開発局からの文書でございますが、まず航空科学技術ロードマップ策定の必要性についてご説明いたします。航空科学技術に関する研究開発の推進方策を踏まえまして、文部科学省及び総務省は平成25年度からのJAXAが達成するべき業務運営に関する目標、中期目標を策定するとともに、JAXAは中期目標に基づく中期計画を策定いたします。文部科学省が当推進方策を具現化し、JAXAの達成すべき中期目標を策定するのに当たっては、我が国の10年後にあるべき姿を見据えつつ、必要な研究開発課題とその優先順位、産業界、学界等とJAXAとの役割分担について示した具体的な研究開発計画、いわゆる我が国の航空科学技術ロードマップを策定し、当該ロードマップを参考としつつ検討することが必要です。文部科学省は、本ロードマップは産業界、学界、関係各省庁とオールジャパンで議論し、コンセンサスが得られたものを作成することが必要だと考えています。当ロードマップはJAXAが策定する中期計画の方向性を示すものとなるため、本ロードマップの原案をJAXAにおいて検討させることとしたいと考えております。次にロードマップの検討会の立ち上げについてですが、JAXAにおいては、産業界、学界、関係各省庁等の学識経験者、企業実務経験者、その他有識者からの委員より構成される航空科学技術ロードマップ検討会の立ち上げを企画し、参加する委員との事前の検討も開始しました。一昨日の4月25日には事前検討会を開催しています。JAXAは本検討会の正式な立ち上げについては航空科学技術委員会からの意見を伺った上で行うこととしています。航空科学技術ロードマップ検討会について詳細はJAXAより説明します。

【岩宮執行役】 それでは、資料2-2に従って「航空科学技術ロードマップ検討委員会(案)について」ということですが、これで説明したいと思います。まずページを開いていただきまして、2ページ目ですが、JAXAはJAXAとしていろいろな活動をこれまでしてきまして、そのあたりの経緯を少し整理させていただいております。まず(1)でございますけれども、航空部門というのが我が国を牽引していく産業、社会・経済活動を支える輸送システムとして大きな期待が寄せられている。それから、関係省庁から航空に関連する施策も数多く出されている。この実現のためには、航空科学技術は極めて大きな役割を担っており、これに寄与することが必要である。それから、(2)2012年1月24日に、今、文部科学省の事務局のほうからご説明がありましたように、推進方策というのは6、7月ごろに最終的に決定されるという見込みである。それから、(3)JAXAが25年度から始まります次期の中期目標を達成するための中期計画を策定するに当たって必要な研究開発計画の立案が求められている。(4)はJAXAの中の活動でございますけれども、JAXAの中ではJAXAの航空部門を戦略的に今後進めていくために、外部の諮問委員会で航空戦略検討委員会というものを開設させていただきましたが、その中でも産学官と連携して、航空技術に関するオールジャパンで共有した目標の設定、その実現に向けたロードマップの策定を主導すべきであるとの提言がございました。こういったことを受けまして、関係各界を代表される方々にお集まりいただきまして、今後の、10年後のあるべき姿、それからそれを実現するために我が国として取り組むべき研究開発課題とその優先順位、役割分担について議論していただくために、このロードマップ検討委員会というのを位置づけさせていただきたいというふうに思っているところでございます。それで、既に文科省のほうからご説明がありましたけれども、この諮問委員会でまとめられたものを航空科学技術委員会のほうに報告いたしまして、こちらで議論をしていただき、最終的に決定していただくというふうに考えております。我々のほうで今回検討したいと思っておりますのが、そこの3ページ目の(1)の1、2、3にありますように我が国の航空部門が10年後にあるべき姿というのをまず議論していただき、それを実現するために日本として取り組むことが必要であると思われる研究開発課題とその優先順位、それから、その開発課題を達成するためにJAXA、大学、産業界と各部門の役割分担、こういったことを議論していただきたいと思っております。その次のページが、我々が想定しておりますスケジュールを書かせていただいておりまして、3段目にありますのが航空科学技術委員会で、きょうが第37回ということでございますが、最終的には来年度の予算要求にもこれらの意見を反映させていけるようにしたいと思いますので、それに基づきまして航空科学技術委員会でロードマップの審議を次回にしていただき、さらに最終的に次々回でロードマップの策定、あるいは予算要求の事前評価内容の審議ということをやっていただくために、次回の第38回を6月下旬あるいは7月上旬を想定しまして、5月、6月にさらに2回議論をさせていただきたいというふうに思っております。5ページ目が、先ほどご説明がありましたように一昨日事前検討会ということで既に開催させていただいておりますけれども、そのときのメンバー表をここに提示させていただきました。委員長としては三菱総研の奥田さんにお願いして、民間企業、大学、関係省庁といったところにお集まりいただきまして議論をしていただいたということでございます。ロードマップ検討委員会について以上でございます。

【伊藤補佐】 補足でございますけれども、航空科学技術委員会におきますロードマップの審議でございますが、航空科学技術ロードマップ検討会はロードマップを取りまとめた後に、航空科学技術委員会に提出いたします。航空科学技術委員会においては、ロードマップの内容を審議して最終的に当ロードマップの策定を行っていただきたいと文部科学省のほうは考えてございます。以上でございます。

【河野主査】 ありがとうございました。結局、この場ではロードマップの検討委員会をオーソライズするということなんですね。

【伊藤補佐】 はい、そのとおりでございます。

【河野主査】 ただいまのご説明で皆さん方から何かご意見、ご質問等はございますか。資料2-2の3ページで、1、検討会を設置というようなところからスタートしてよろしいかというようなことが問われているんだと思いますが、いかがでしょうか。

【萩原委員】 私はこの委員会に似たような委員会に一昨年1年間出させてもらったんですけれども、やはり民間の方が数多く参加されて積極的に発言されるんですね。この委員会と大分雰囲気も違って、ほんとうにどういうものが課題になっているかというのがわかって非常にいいのではないかと思います。一昨年に比べて人数も絞られたようで、大分現実的な運営ができるのかなという気がしています。一昨年は航空技術委員会からも1人メンバーを出したんですが、ことしはそれは考えられなかったんですか。

【岩宮執行役】 今回はこういった実務的な方でまず議論していただいてというふうに考えまして、こういうメンバー構成でとりあえず事前検討会をしているということです。

【佐伯課長】 今の件でちょっと補足させていただきます。前回のものと違いまして、今度はJAXAのところでまとめた後、こちらでそれを審議する形になりますので、あえてどなたが入っていただくということよりも、そのたたき台といいますか、その議論の土台をJAXAのほうで、部会のほうでまとめていただいて、それをこちらへ持ってくるということから、特にそういったメンバーのオーバーラップというものは考えてございません。

【石田委員】 基本的にロードマップをつくることは非常に大切だと思いますので、これを進めることは大事だと思います。全体手続に関することを幾つかクラリファイしたいと思うのですが、ロードマップを策定するのは委員会なのか研究開発局なのかどちらかということをまずお伺いしたいと思います。

【伊藤補佐】 それは航空科学技術委員会で策定するという形にしていただきたいと考えております。

【石田委員】 委員会が策定したロードマップということですか。

【伊藤補佐】 はい、そのとおりでございます。

【石田委員】 それを役所のほうではどういう位置づけにするかというと、委員会が策定したものですよということで使うわけですか。

【伊藤補佐】 はい、そのとおりでございます。

【石田委員】 1点それはわかりました。それで、この資料2-1で、当ロードマップはJAXAが策定する中期計画の方向性を示すものとなるため、原案をJAXAに検討をさせることというのは、これは非常にもっともではあるんですが、当事者にお願いしますよというようなことを言っているようなものなのであって、もちろんJAXAが検討することは大事なんですが、大事だけど、このレトリックというのは若干いかがなものかという感じがします。JAXAだけではなくて、まさに先ほどオールジャパンという言葉も、いいかどうかいろいろありますけれども、いま少しそういう観点も含めてまさにJAXAの中期計画を、ベースラインとなるものをつくっていくということですから、その文章はこうなっていてもいいと思いますけれども、基本的にJAXAのものだからJAXAがやるというような感じではない運営をぜひ期待したいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

【伊藤補佐】 承知いたしました。まさにこちらのほうは、我が国の航空科学技術のロードマップをつくるということでコンセプトを考えておりますので、まさにそのようにオールジャパンで考えていけるようなものをつくっていきたいと思います。

【萩原委員】 もしそのロードマップを文科省のほうでつくられるのであれば、事務局をはっきりさせたほうがいいと思うんですね。一昨年の委員会は実質上JAXAが事務局をやって、事務局は大変努力をして、いろんな勝手な発言をまとめて案につくり上げられたので、もし案を局でつくるというのなら、事務局をそちらのほうではっきりさせてはいかがでしょうか。

【大竹審議官】 今のご指摘ごもっともでございます。当事者に任せたら、文部科学省は何をやっとるのかという話になると思うんですが、これは中期目標、中期計画との関係と同じかと思いまして、先ほど報告した今後策定されます推進方策、これを基本といたしまして、これをより具体的かつ専門性のある立場からご議論いただく、この部分は若干専門家を集めていただくにはJAXAさんにお願いして、幅広い関係者でやっていただくのがいいかなと。それをいただいてロードマップ案ということで、さらに先生方にぜひ国としてこれを推進するにふさわしいかどうかは、また大所高所でご判断いただきたい。まとめていただきましたものを、私ども重要な政策遂行上のレファレンスとして活用していきたい、こう考えております。

【河野主査】 そうですね、中期目標・計画と同じやり方ですよね。

【大竹審議官】 はい。

【河野主査】 ただ、最後のほうにそれを評価するというのは入ってないところはありますけれども、一応進め方としてはそういうことですね。

【萩原委員】 これは実際はどこが事務局をやるんですか、この委員会は。

【岩宮執行役】 この委員会そのものはJAXAが事務局をやることにしております。ただし、この委員一覧を見ていただくとわかりますように、できる限りオールジャパンでフランクな議論を戦わせていただきたいということで、我々自身は委員の中に加わっておりません。それらをある意味で取りまとめさせていただいて、こちらへ報告すると、そういう形をとりたいと思っております。

【知野委員】 確認させていただきたいのですが、これはあくまで技術のことだけを検討するということですか。技術のロードマップとなっていますけれども、技術だけじゃなくて、ユーザー側のこととか市場性の問題などもあると思うのですが、そういったことを含めての検討ではなくて、あくまでここのメンバーの皆さんがこういう技術をやっていきたい、それはどういうステップでみたいな、そういうお話なんでしょうか。

【岩宮執行役】 3段階のステップを考えておりまして、10年後のあるべき姿というのは、基本的に我が国としてどういう目標で、そのためにはどういうステップでということが非常に重要だと思っています。そのためには必ずしも技術だけでうまく、具体的に言うと、いい技術さえあれば産業界で戦っていけるのか、そういったことも実は事前検討会の中ではご議論をいただいているところなんですね。そういう意味で、非常に幅広い観点からまずどういう道筋があるのかというところを議論していただいて、その中で、技術という側面から見たときに、10年後を目指して何を今やるべきであるか。我々が考えておりますのは、当面の課題というのは、ある程度産業界がやるんでしょう。その次につながる技術というのを、産業界から見て、次は何を目標にすべきなのかといったようなところも含めて議論をしていただいて、そこで皆さんの共通な認識のもとに、我々は、今後はここの部分を取り組みましょうということをロードマップの中で位置づけていきたいというのがこの検討委員会の趣旨でございます。

【知野委員】 民間企業に関しては、ここに名を連ねている方たちが入ることでオールジャパン体制だということになるわけですか。

【岩宮執行役】 基本的には主要なメーカーというか、例えば装備品、すべてをもちろん入れるわけにはいかないので、大体そこの部門ではどういったことが今後考えられているかということをある意味で代弁していただきながら議論していくというふうに考えています。

【宮部主査代理】 今のご質問なんですけれども、民間企業の中でこれで全部入っているかということについて、確かに主要な航空機産業ということについて入っていると思います。航空機産業だけではなくて、やはり運航会社であるJALさん、こちらも入っていらっしゃるという観点から、どういうふうな要求があるのかというようなところからもご検討いただける、こういうふうに思っております。それが技術の中にどういうふうに生かしていけるのか。事実それを達成するためにオールジャパンの中の航空機を運航していくという観点から見た場合に、その中において技術的にはどこを注目しないといけないのかという観点で進められるというふうに認識しております。

【河野主査】 今のご意見はどういうふうに整理すればよろしいですかね。

【萩原委員】 難しいですね。全部入っているというのはあり得ないですからね。

【知野委員】 数が100も200も入っているかということではなくて(必要な分野が入っているのかということです)。

【河野主査】 (数が100も200も入っているのは)違いますね。

【知野委員】 日本の航空技術というものを考えて、その出口を見据えたときに、ここにかかわる企業という、要するに企業の種別ですね、がすべて入っているのかどうか。今おっしゃられたように運航側のJALエンジニアリングの方が入っている。じゃ、これだけで足りるのかどうか、そこも含めて大丈夫ですかということです。

【河野主査】 そうですね。

【石田委員】 ここで1回事前検討会をおやりになっておるわけですから、あまりがらっと変わった話はできないしというようなところで走っていくんだと思いますけれども、運航会社のほうは航空機産業側に比べて、1社だけのような気がするんですけれども、その辺のバランスというのは、大体こんなものなんでしょうか。

【岩宮執行役】 実は、先ほど萩原委員のほうから紹介をいただきました、前回外部有識者委員会という形でいろいろなところのニーズを拾い上げるということをメインに議論していただいた委員会がございます。それはほとんどの関連するところに集まっていただいて、JALとANAとか、そういうところですけれども、例えば運航会社だったら、できるだけ関係しそうなステークホルダーに集まっていただいてニーズの吸い上げはやりました。今回は、もう少し絞り込んで、役割分担まで含めてしっかり、前回はやっぱり人がある意味で多過ぎて、なかなか議論を、優先順位を決めるであるとか、ニーズを吸い上げるのにはよかったんですけれども、その後の方向性を決めるにはちょっと人数が多過ぎたかなというふうな反省もありまして少し絞らせていただいたのでございます。どうしてこちらを選んだかと言われると、なかなかつらいところがありますけれども。

【萩原委員】 よく民間企業で業界団体のメンバーを集めるとき、数を絞り込むわけですけれどもやっぱり売り上げ基準みたいなものでやっているのかなという印象を受けますし、一般的なやり方からすればそんなにおかしくはないのではないかと思いますね。ただ、一昨年の委員会だと、小さい会社がもっといっぱい出られたので、発言とか要求が小さい会社のほうが多いんですね。むしろこういう大きい会社の方は黙っておられて、問題があってもほとんど自分たちで解決できるというような感じでいられるので、発言の量からいくとむしろ逆でしたね。ただ、国のリソースを配分してどういうことをやるかという点では、やはり影響の大きな会社の方中心になるのでよいのではないかと私は思います。

【大林委員】 メンバーに関してはJAXAさんのほうでいろいろ考えられたとは思うんですけれども、ただ、あまりにも機体メーカー中心過ぎるかなという印象はあります。特にICAOによる新しい交通システムへの移行要請ということで、今CARATSなどもありますので、そういった視点から航空管制というか、航空交通管理にかかわるようなメーカーにも加わっていただけるといいのではないかとは思います。

【岩宮執行役】 CARATSのほうの関係を議論していただくために、特に国土交通省関係の方々に加わっていただいて、それから、我々の隣にあります電子航法研究所、そちらのほうがそのあたりの事情をよくご存じだというふうに理解はしております。

【河野主査】 よろしいですか。

【大林委員】 はい、それであれば結構でございます。

【谷委員】 メンバーについては、そういう意味では、私もこれを拝見して、何かハードウエアに偏り過ぎているような気がいたしました。例えばJALならJALでいいんですけど、なぜJALエンジニアリングなのかという気はしますね。運航会社ですから、運航部門の人間が入らないと、なかなかソフト的な、あるいはヒューマンファクター的な検討という分野がなおざりになってしまうのではないかというような気がいたしますが、もうこれで動き出しているということですから、どうこうして欲しいということではございません。単なる感想です。1つ確認したいのは、このロードマップと先ほどの推進方策との関係がちょっといま一つ私はよく理解できていなくて、このロードマップというのは、これから計評分科会で承認されたのか決議かわかりませんけれども、決まる推進方策を具現化するためのロードマップだというふうに理解しているのですけれども、そうすると、あとはある程度目標が決まっていて、どうやってそこに到達するかという道筋を時間軸を定めて検討していくということだろうというふうに思うわけですが、そうすると、そのロードマップであまり自由に検討してしまうと、もしかすると推進方策からはみ出てしまうようなことが出てくるかもしれないと思うのですけれども、その場合にはフィードバックをして推進方策も修正するとかというようなことになるのでしょうか。

【伊藤補佐】 基本的に推進方策をもう直すということはないんですけれども、推進方策に基づいたロードマップをつくっていただくように、そういう意見をこちらが申し上げるとともに、また今度の航空科学技術委員会の審議の過程で、やはり推進方策に基づいたものにアレンジしていただくというようなことを委員の方々にしていただければと思っております。

【谷委員】 わかりました。そうしますと、推進方策という枠があって、その中であくまでロードマップを検討する、作成すると、こういうことですね。

【伊藤補佐】 はい。そのとおりでございます。ちゃんと整合したものをつくっていただければと思います。

【石田委員】 まさに全体としてはそのとおりだと思うんですけれども、この推進方策というのはかなりインクルーシブに書いてあって、比較的この中で振り回しがきくということになりますが、それと、研究計画・評価分科会のメンバーの一員として言いますと、推進方策を決めますけども、これも不磨の大典であって、絶対これは大事なことだと、そんなことはあまり思わないほうがいいと思うんですよ。もちろんふらふら直すのもよくないと思うけども、もしか状況に合わないようになってきたら、推進方策も当然直し得るわけであって、絶対直さないという感じのことはあまり思わないほうがいいように私は思います。ただ、むしろその辺、説明を気をつけるべきと思うのは、このロードマップは、言ってみれば、来年度の予算編成に間に合うようなタイミングでつくるということになっておるわけですね。したがって、このスケジュール表を見ますと、9月までにまとめるとか、来年度予算にかなり直結した形になっている。一面、来年度予算というのはまさに長期の第一歩ですから大事ではあるんですけれども、来年度予算のためだけにロードマップをやるということになるとおかしいから、しかも、JAXAが、もちろんJAXAがやりたいと思われることをやるのは非常に大事だと思うんですが、だけではなくて、やっぱり全体を見通して、絶対9月までにある程度めどがついてなきゃいけないとか、予算とあまりリンクし過ぎると、これまた非常にかたくなりますから、もちろん予算のスケジュールはにらみながらも、その辺弾力的に進められたらいかがかというふうに思います。

【佐伯課長】 かしこまりました。特にこの推進方策の中でも役割分担とか、そういったもの、具体的に何をやっていくか、シークェンスも含めてまだ詰めるべきところがございますので、そこを中心にロードマップも議論していただくと。ただし、その過程でもってフィードバックが必要なことがあれば、スケジュール的には、今の原案を変えたものをすぐに用意するのは難しいのですが、その途中で改定していくということもできますし、それは柔軟に考えたいと思っております。

【河野主査】 あと、私の個人的な意見なんですけれども、こういう分野については、最近は応用のほうをきちっとやりなさいという意見が随分強いのですが、やっぱり応用だけやっていると、シーズが生まれてこないというのがあるんですね。だから、そこら辺のバランスはあるんですね。大学の先生が2人入っておられるけど、航空宇宙学会からお呼びするとか、何かそういうこともある意味では必要なのではないかなとは思うんですが、その辺、JAXAのほうではどうお考えだったのでしょうか。

【岩宮執行役】 ここに入っていただいております鈴木先生が前の航空宇宙学会の会長でもありますので、先ほどの議論にもつながることだと思うのですけれども、確かに推進方策というのは文部科学省で取りまとめられているわけですけれども、ほかに関連する省庁もそれぞれロードマップというのをある意味では出しておられるということなので、それらをきちっと踏まえて、どういうことを日本全体としてやっていくべきかということをしっかり議論をしたいというのがこの根底にありまして、学会について言いましても、学会側が長期ビジョンというのを出して、共通部分はかなりあるので議論は十分できると思うのですけれども、そういったことをそれぞれ思いがあってやっておられる方々が集まって一つの方向性を議論できるということが一番いいことではないかというふうに思っています。

【河野主査】 じゃ、まあそういうことは忘れていませんよとおっしゃったということだろうと思いますが、ほかに何かございますか。

【伊藤補佐】 補足でございますが、一昨日のその事前検討会の中で鈴木先生も発言されていまして、技術革新により作られるものはあるので、国や大学しかできないところはサポートしていく必要がある、中長期なところも残しておく必要があるというようなコメントを鈴木先生はなされています。

【河野主査】 これは人材育成とも関係している話なので、人材育成はこの委員会だと大林委員がいつも目を光らせていただいておるところなんですが、そういうことも含めて、ぜひそこら辺はお忘れないように面倒を見ていただきたいと思います。きょうのメインテーマはこれということになっておりますので、ご意見がある方はどんどんおっしゃっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。きょうはいろんな方からいろんなご意見をいただいたんですが、JAXAのほうではロードマップのメンバー等につきましては、ここである程度のことを出しておかないと、委員がお決めになるときにいろいろお困りではないかとは思うんですが。

【岩宮執行役】 実は既に、先ほど申し上げましたように事前の検討会を、要するに第0回に相当するものを開始しておりますので、あまりメンバーの変更はその意味では避けたいなと思ってはおりますけど、追加するという観点ではご意見をいただければ柔軟に対応していきたいと思います。

【大竹審議官】 そう堅いことをおっしゃらずに、ただ、日程も先ほど石田委員からもご指摘がありましたように、我々も概算要求のときからうまいスタートを切りたいと思うので、その兼ね合いですけれども、きょういただいたようなご意見、例えば運航部門の方の意見とか、オンラインや、例えばあと2回ある中でお伺いすることも含め、それからJAXAで取りまとめるときにご意見をちょうだいして回っていただくのも含め、そういう格好でぜひ入れていただいて、きょう先生方からいただいた意見を反映しませんと、案ができ上がってここに出てきたときに、全然果たしてないじゃないかということになるので、その辺はそういう形でも補っていただければと存じます。

【岩宮執行役】 もちろん、了解いたしました。そういう形で進めさせていただきたいと思います。

【河野主査】 じゃ、そういうことも検討されるということを前提条件でお願いしたいと思います。

【岩宮執行役】 はい、了解しました。

【知野委員】 先ほども少しご説明されていましたけれども、この10年後のあるべき姿、ここの部分というのはやはり技術からだけ決まることではないと思います。関係省庁の方たちがかなりメンバーに入っていますけれども、これは政策を担う側として相当発言をされていき、政策側の意向を強めていかれるんでしょうか。というのは、技術の面だけから10年先の姿を描かれても、多分現実とは違うというか、ずれがあるのではないかということを懸念するのが1つ。それから、JAXAの宇宙部門と航空部門とでは違うのかもしれませんけれども、宇宙に関しては少なくともJAXAが決めるとか、JAXAが10年後を描くというよりも、まず国としての政策や意思決定みたいなものがあって、それを実行するのがJAXAだという、そういう手法になってきています。一方で、航空は技術だけで10年を描くというのは、いま一つ理解しがたいのですが。

【岩宮執行役】 一昨日の議論の中でもそのあたりはそれぞれの省庁の方々からの発言というのは、基本的にそういった政策的な議論を含めてやっていただいておりますので、例えば今、航空について言いますと、例えば油圧から電動化の流れがいろいろありますね。それから複合材、それから企業体という意味で言うと、水平分業化とかスーパーTier1の誕生とか、世界の航空業界のいろんな動きもあって、その中でどういうところを日本として次のターゲットに絞っていくかということをきちっと議論しなきゃいけないよとか、そういったご発言もあって、必ずしも現場のほうで、これがというよりは、むしろ日本としてどういう方向を目指して、企業体も含めてですけれども、そういった議論からスタートしている、あるべき姿というのはそういった議論からスタートしていると思います。

【知野委員】 ということは、この書かれているメンバーの役所の方々が相当政策ということでかかわっていかれると。

【岩宮執行役】 それぞれの考えられておられる政策をベースにいろんな発言をしていただいているというか、先ほど申し上げましたようなそれぞれのところがつくっておられるロードマップというのは、まさにそういったものを背景に議論されてできているものだと思いますから、そういった背景を含めてご紹介いただきながら議論を進めているということです。

【河野主査】 今の件につきましては、またロードマップが作成されてこの委員会に出てまいりますので、そのときにまたご審議いただくということもあると思いますが。ほかに何かご発言はございますか。

【石田委員】 ちなみにこれも確認なのですが、さっきロードマップはこの委員会が策定すると言われましたけれども、したがって、この委員会は当然ながら計評分科会の一委員会なのですけれども、計評分科会に上げるとか、あるいは科学技術・学術審議会の総会に出すとか、そういう手続は必ずしも考えなくたっていいと割り切っておられると理解してよろしいですか。

【佐伯課長】 基本的にはこちらの委員会のクレジットということを考えています。

【石田委員】 委員会のクレジットで出すと。

【佐伯課長】 はい。

【谷委員】 中身の話に入ってしまうかもしれないのですけれども、実は推進方策についてという事前に送っていただいた資料をつらつら眺めながら見てみると、人材育成に関するところですが、実は私はこちらの検討の際にあまり人材育成については関心がなかったものですから、あまり深く検討しなかったんだけれども、見てみると、国際化の観点というのが抜けているような気がするんですね。今、航空の世界というのは、1メーカーあるいは1つの国で単独で航空機なりエンジンなりを開発するというのはまずないわけで、必ず国際共同開発みたいなことになるわけです。したがって、これから人材を育成する、養成するに当たっては、そういった外国の機関、外国のメーカーとの共同作業みたいなことが必ず出てくるわけで、やはりJAXAにおかれましても、人材育成の観点から、あるいはJAXAご自身の研究においても、やはり外国の研究機関と共同でするとか、あるいはマルチで、多国間での共同のプロジェクトに参画をするとかというようなことも必要だろうと思います。あるいは人材の交流、職員を派遣するなり、逆に留学生というか、外国から研究者を受け入れるなり、そういったことを積極的にやっていただきたいというようなことがございますので、ぜひロードマップの中にはそういった国際化の観点というのを含めていただきたい。本来であれば、推進方策の策定の時点で申し上げるべき意見だったんですけれども、つい最近その点について思い至りましたので発言させていただきました。

【河野主査】 非常に重要な観点だと思うんですが、JAXAのほうでは今のところどういうことをお考えでしょうか。

【岩宮執行役】 人材育成という観点と、それから国際化というか、おとといの中でご意見があったのですけれども、やっぱり航空というのは、今や世界の中で動いているもので、ここで当初我々はオールジャパン体制という言い方をしたんですけれども、オールジャパンというのはちょっと違うのではないかと。日本として何をやっていくべきかという意味で、必ずしもオールジャパンで次の航空機をというよりは、むしろ日本としてはどういう、例えばアジアなんかをどう取り込むかとか、そういう観点から議論をすべきであろうというようなこともございましたので、今、谷先生のおっしゃったことはぜひ今後の議論にもやっていただきたいなというふうには思っております。我々自身も国際化というか、いろんなところと研究の協力関係というのを積極的にやろうとして、これまでも努力はしてまいりましたけれども、ますますそういったところは力を入れていきたいと思います。

【河野主査】 今ご意見をいただいたんですが、それを実際に具体的にやっていくというのはいろいろ問題はあると思いますから、そういう細かいところまでいろいろ考えていただいて進めていかないととてもできないのではないかと思うんですが、大林委員はこの辺は何かございますか。

【大林委員】 もう大学の国際化という視点でかなり動き始めていますので、それに対応してぜひ入れていただければと思います。

【河野主査】 大学としては対応できている、できると。

【大林委員】 しない限り、もう大学すら淘汰される時代だと思っています。

【河野主査】 ありがとうございました。要はロードマップの検討会の立ち上げで、ロードマップの検討、こういうことを先ほどの案のようなことで進めていいかどうかということを最終的に皆さん方に決めていただくということになっておるんですが、そういうことで皆さん方に了承していただいたということにさせていただいてよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

【河野主査】 では、いろいろご意見をいただきましてありがとうございました。最後まで何かありましたら、またいつでもご質問、ご意見等は受け付けたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(3) 平成24年度航空科学技術委員会及び関連会議等の進め方(案)について

【河野主査】 それでは、今の議題とも関係するんですが、平成24年度航空科学技術委員会及び関連会議等の進め方についてということで、これを事務局のほうからご説明いただきたいと思います。

【伊藤補佐】 それでは、資料3をもとにご説明いたします。まず、この線表でございますが、上から研究計画・評価分科会、航空科学技術委員会、そしてロードマップ検討会、そしてロードマップに基づくプロジェクト、先ほど委員の方々からお話がありましたけれども、予算のこともございますので、予算の目玉となる主要なプロジェクトの検討、そして予算要求、そしてあと中期目標・計画の策定ということで、それぞれの項目についてスケジュールを書かせていただいています。中心となるのは、こちらの航空科学技術委員会のスケジュールでございますが、今回第37回においてJAXAによる航空科学技術ロードマップ検討会の立ち上げ、これを議論していただきました。そして、この後、ロードマップ検討会のほうで事前も含めまして延べ3回議論していただいて、その中では10年後のあるべき姿とか、必要な研究開発課題と優先順位やJAXAさん、大学、産業界各部門の役割分担、こういったものを議論してロードマップを取りまとめていただいて、その原案を今度の6月下旬から7月上旬にかけてでございますが、第38回の委員会を開催させていただいて、そこで議論していただくというものでございます。そして、その後ご議論していただいたものを、またロードマップの検討会のほうに戻して、ロードマップ検討会の委員の方々の間で調整していただいて、いただいた意見を反映したものをまた次の第39回のほうで確認していただいてロードマップを策定するということで進めたいと考えてございます。また一方で、計画・評価分科会のほうでは8月に予算要求の事前評価というものがございまして、これに合わせてロードマップに基づいた主要プロジェクトもいろいろ議論を深めていきたいと思います。そして、こちらの6月下旬から7月上旬にかけての第38回の委員会でロードマップに基づく主要プロジェクトというものをまず紹介していただきまして、今回下のほうにロードマップに基づく主要プロジェクトの検討とありますが、事前にJAXAさんのほうで検討していただいて、それを第38回のほうで紹介していただいて、その後また議論を深めていって、最終的には第39回の航空科学技術委員会で、特に審議をして決まったものを今度の8月の研究計画・評価分科会のほうに上げるというような運びで進めたいと思っております。また、あわせてこういったロードマップが固まってきますと、それを参考にしつつ、今度の中期目標・計画の策定作業に生かしていきたいと考えてございます。以上でございます。

【河野主査】 ありがとうございました。皆さん方には本日を含めて3回ほどこの委員会でご審議いただくということの説明があったように思いますが、前の議題とも関係しておりますが、ただいまのご説明で何かご意見、ご質問等はございますか。

【石田委員】 今のご説明ですと、この航空科学技術委員会とロードマップ検討会で若干やりとりがあるようなご説明だったように思うのですけれども、この線表の三角印を見ますと、検討委員会の後、大体そこで決めたものを、やりとりがないと、ものすごく頑張って、この委員会でどう言おうと、いや、こう決まりましたということに大体なるんですね。そうではなくて、この航空科学技術委員会で出た意見について、さらにロードマップ検討会でご議論いただくような、そういうプロセスというのはあるのかないのか、その辺をお伺いしたいと思います。

【伊藤補佐】 それは必要に応じまして、その検討会を設けるようにJAXAさんのほうでしていただければと。

【岩宮執行役】 JAXAのほうでそれに対応するにいたしますというか、必ずしもこの2回で終わりということではなくて、適宜必要に応じて議論させていただきたいと思います。

【石田委員】 そうしたら、この2回にこだわらずにおやりになるということですね。

【岩宮執行役】 はい。

【石田委員】 わかりました。

【河野主査】 ありがとうございました。ほかに何かございますか。先ほどの石田委員の話ですと、この航空科学技術委員会をもう一回ぐらいロードマップの作成を途中でやるかもしれないというふうにも聞き取れたんですが、そういうことですか。

【伊藤補佐】 ちょっと確認でございますが、先ほどおっしゃられたのは、ロードマップ検討会のほうを増やすということでございますか。

【石田委員】 そうです、検討会を。今のこの案ですと、第1回検討会、第2回検討会があった後でロードマップ審議会を2回やることになっていますので、したがって、ここで1回議論した後で検討会のご議論があるのか、ないのかという話を申し上げたところ、皆さんのほうではそれはやることも考えるという、そういうお話だったように理解しております。

【大竹審議官】 ですから、変な話ですが、検討会で十分にピカピカで全く遜色のないものができたということは理想形でありまして、仮にいろいろな注文がついた上であれば、検討会のほうも第3回を開き、その後のご確認は、実際に私どものほうで第40回航空科学技術委員会を開くか、その注文がちゃんと果たされているか、先生方にメールベースでご相談するか、そこのところはまたやりようがあると思っていますが、そういう形を必要に応じてとりたいということでございます。

【河野主査】 だから、検討会のほうをもう一回やってもらうほうが一番いいわけですかね。我々にとってもそれはありがたいことだと思うんですが。

【岩宮執行役】 了解しました。

【河野主査】 よろしくお願いします。以上によりまして、平成24年度航空科学技術委員会及び関連会議等の進め方についての報告は了承したということにさせていただきたいと思います。

(4) 航空科学技術の研究開発課題の進捗状況等について

【河野主査】 それでは、続きまして、航空科学技術の研究開発課題の進捗状況についてということで、これはJAXAのほうから報告していただきます。よろしくお願いいたします。

【岩宮執行役】 それでは、資料4に基づきまして進捗状況の報告をさせていただきたいと思います。ページをめくっていただきまして、ここのところに我々の現在の計画というのは、第3期の科学技術基本計画におきまして戦略重点科学技術というふうに指定されておりますものを中心に、この中期計画期間中はやっております。今年度が中期計画の最終年度になるわけですけれども、そういった観点で、分け方としてこれまでの国産旅客機高性能化技術の研究開発、それからクリーンエンジン技術の研究開発、運航安全技術・環境保全技術の研究開発、静粛超音速機技術の研究開発、こういう4本の戦略重点課題に基づいてやっております。それで、個別の研究開発課題についての進捗状況を報告させていただきたいと思います。次のページがそれぞれの研究開発課題のマイルストーンを示したものでございまして、この中で静粛超音速機技術の研究開発に関しましては、こちらの委員会でもご承認いただきましたようにD-SENDというプロジェクトを特出しにしておりまして現在進めておるところでございます。それから、運航安全・環境保全技術の研究開発というところでは、先ほどもちょっと出ておりましたけれども、CARATSに関連するプロジェクトとしてDREAMSプロジェクトというものを考えまして、実はちょうどこの5月からプロジェクト化がJAXAの中では実現しておりまして、今後本格的に取り組むという形になっております。

 それでは、次の4ページにいきまして、国産旅客機高性能化事業の研究開発でございますけれども、研究開発の概要とか目的といったところは既に何度かご紹介しているかと思いますので、この研究開発の主な技術課題と技術目標というところを確認させていただきますと、1つは低騒音化ということで、騒音発生機構の解析であるとか風洞・実機試験、それから低燃費化ということで、低コスト複合材、それから安全性向上ということで構造衝撃試験・解析、こういった技術開発をすることによりまして、次期開発への活用を図っていきたいということでございます。それで、課題の実施機関・体制につきましては、4.のところでご紹介しております。この絵でごらんいただけるとおりということでございます。社会情勢、社会ニーズ、経済的な観点からの特記事項ということで整理させていただいたのが、その下に書いてございますように、平成20年3月に国産のMRJの事業化が決定する一方、同年MRJと同クラスのリージョナルジェットであるロシアのスホーイ・スーパージェット100と中国のARJ-21が先行して初飛行に成功した。国産旅客機の低燃費化・低騒音化に資する先端技術の開発実証や型式証明における技術協力等、JAXAに対する社会からの支援要請がさらに高まっているという認識でございます。「最近の取組と成果」ということでトピック的なものをそれぞれのテーマについて説明させていただきたいと思います。国産旅客機の高性能化技術につきましては、23年度の成果の代表例としましては、音源騒音計測技術の構築におきまして、上空の気象データを用いて音源と機体の相対位置精度、それから音波減衰量の精度の向上、さらには機体、エンジンそれぞれの騒音レベルの評価が可能であることを示して、航空機の騒音源の詳細把握に見通しを得たということで、右のほうにございますように、それぞれの周波数において、マイクロホンをたくさん並べて観測して、それらのデータから騒音源がどこにあるかということを特定していこうという技術でございます。マイクロホンの並べ方を昨年度に比べてちょっと工夫をしまして、より精度が高くなるようにやりました。下の左の図にありますのがマイクロホンの並べ方といいますか、こういった形にマイクロホンを並べて出た結果を、右側にありますように、従来の方法で後処理をしますと、なかなか騒音源の特定という意味ではぼやっとした形になっておりますけれども、今年度、Deconvolutionという手法を適用しましたところ、かなりクリアに騒音源が特定もできております。下のほうには、機体の音源ごとの騒音の寄与率というものも評価できるようになっておりますので、今後、実際の飛行試験に適用して活用していきたいと考えてございます。それからドップラーライダーを使用した航空機搭載用の先進対気速度計測センサを飛行試験いたしまして、このドップラーライダーを対気速度センサとして使用していくことが、計測誤差という観点で、耐空性審査基準を十分満たしているということが立証されまして、この計測精度を位置誤差試験によって検証したのも世界初であるということでございます。「今後の取組」という形で、次の6ページにまとめてありますけれども、国産航空機の研究開発におきまして、実機設計開発を見据えた差別化技術、地上試験及び飛行試験技術の研究開発を行うというのが全体の流れでございますけれども、引き続き低コスト複合材、空力技術、空力弾性技術、客室構造安全技術、機体騒音低減技術、操縦システム技術、飛行試験技術の研究を継続するということとしております。基本的には24年でこのテーマそのものは取りまとめをして、この成果に基づいて次の研究へ展開していくということを考えてございます。その次の7ページに「飛翔」という、こちらでもご紹介していただきましたけれども、ジェット飛行実験機、ジェットFTBともご説明しておったものでございますけれども、名前としては「飛翔」という形で決まりまして、その改造がようやく終わりまして、この2月で実際に最終的にJAXAとして受け取りまして、基地となります名古屋空港へ回航したということでございます。これまでのスケジュールが8ページのところにまとめてございます。先ほど申し上げましたように、この2月に日本での追加改造、耐空証明の取得を終えて、名古屋空港へ回航しておりまして、その下のほうにございます左側の絵が、名古屋空港におけます拠点の建物でございますが、これは愛知県に建てていただきまして、借り受けて我々がそこに入っている、こういう状況でございます。それから、参考までに「飛翔」の写真を9ページに載せてございます。それから、改造個所についての概略の説明が記されてございます。それから、2月28日に名古屋空港飛行研究拠点に回航して、3月22日にプレス公開、披露記念式典というのを愛知県と共催いたしました。そのときの様子が下の写真で示されてございます。

 11ページからクリーンエンジン技術の研究開発の概要でございますが、クリーンエンジン技術は、高付加価値化技術の研究開発と、それから大型設備の整備・供用ということで、目標値としましては、ICAOのCAEP/4の基準からNOXを80%減、騒音につきましてはICAOのChapt.4基準から23dB減、それからCO2に関しましては現行のエンジンと比べて15%減という目標を掲げまして進めてまいったものでございます。NEDOがやっておりますエコエンジンプロジェクトというところと連携を取りながら、エコエンジンプロジェクトのほうはシステム技術としてやられておるもので、クリーンエンジン技術というのは、その少し先の目標値を掲げて要素技術開発を進めているもので、適宜エコエンジンプロジェクトのほうにその成果を利用していくということで進めてまいったものでございます。それで、今年度の成果ということでございますけれども、最終的な目標でありますNOX80%減というのを、シングルセクタの燃焼器ではございますけれども、今年度82~83%の減を達成してございます。それが主な成果でございます。代表例としましては、2のほうにそこの部分が書いてございますが、希薄ステージング燃焼技術の研究において、目標を上回るNOX排出量のCAEP/4-83%を達成するとともに、マルチセクタ燃焼器で実証した77%減も世界的には非常に高い成果であるということが記されてございます。そのことを示すのが右のグラフでございますが、それぞれのClimbであるとかTakeoffであるとかApproachであるとかというところで、それぞれどういったNOX低減が達成されるかということを示したものでございますけれども、下のグラフそのものは80%減というところはなかなか見えにくいかと思いますけれども、CAEP/4の基準というのが高いところにございまして、下の絵で見ていただくとわかりやすいのかな、実機エンジンデータとの比較という下のグラフがありますけれども、そこの中でCAEP/4の基準というのが左の縦の軸で言いますと1.0というところでございまして、それに対して今回取得できた成果というのは、その下の、このラインがちょうど0.2-80%に相当する部分ですけれども、それよりも下のところにデータが取れたということでございます。この成果は、同時に、下のグラフで言いますと、横軸のほうがCOの量をあらわしておりまして、COのリミットに対しても十分低いCO排出量ということで、COの削減とNOX低減というのを同時に実現したという意味で、実行上も非常に価値の高い成果であるというふうに思っております。1のほうに戻りますけれども、こちらは騒音低減デバイスのほうの研究でございますけれども、こちらについても改良型のノッチであるとかネールといった新しいデバイスによりまして、各種試験で現在787等で搭載されておりますシェブロンと同等の騒音低減効果を実現しているということでございます。それから、今後の取り組みにつきましても、今年度はこのクリーンエンジン技術開発の最終年度というふうに我々は位置づけていまして、当初の目標値でありますところのNOX低減-80%であるとか、騒音低減の23デシベルの減であるとか、CO2の15%減というのを今年度いっぱいで実現させたいと思っております。

 その次の14ページにいっていただきまして運航安全・環境保全技術の研究開発でございますが、これは3つの柱がございまして、ヒューマンエラー防止技術と乱気流事故防止技術と、それから次世代運航システムということで、DREAMSと我々は称しておりますけれども、その研究開発、この3つを柱にしてやっております。特にDREAMSというのをJAXAの中ではプロジェクトという位置づけにして、今後研究開発活動を強力に進めていきたいと思っております。この背景にありますのが、米国のNextGenとか欧州のSESARといった次世代航空交通管理システムの構築を目指したプロジェクトという欧米の動き、それから日本国内では長期ビジョンのCARATS、そのCARATSの中で研究開発すべきものとしてこのDREAMSというのは位置づけられているということでございます。「最近の取組と成果」ということで、ヒューマンエラー防止技術につきましては、日常運航解析ツールといって、飛行後に飛行データをもとにそれを再現して運航会社が乗員の訓練に使うといったDRAPというものが、これはそれぞれのエアラインに導入していただいておりますけれども、今年度はフジドリームエアラインにDRAPを導入していただいたという成果がございます。それから、乱気流事故防止ということで、高高度で、実際の飛行高度で9キロ先の乱気流を検知するということを目標に進めておりまして、今年度は出力を大幅にアップすることができました。高高度での観測距離というのは、今年度の成果としては6キロメートルでございますけれども、これはぜひとも来年度9キロまで達成したいというふうに考えているものでございます。次世代運航システムにつきましては、その次の16ページのところにご紹介しておりますけれども、我々は次世代運航システムとしまして、気象情報を活用して乱気流を回避する技術、それから低騒音で着陸の進入経路をうまく最適化することによって騒音の暴露面積を小さくしていく技術、それから防災・小型機運航支援技術ということで、多くのヘリ等が震災のところに集結したときに、いかに効率的にそれらを運航支援できるかというようなD-NETというものをやっておりますけれども、これの検証といったところを今年度の成果として掲げさせていただいております。乱気流検知につきましては、CARATSが掲げる就航率10%向上につながるような技術を、最終的にはこれらをいろんなケースについて確認するというのがこのDREAMSの最終目標でございますけれども、そのために有望なアルゴリズムを確認したということでございます。それから、低騒音運航につきましても、実際に空港周辺の多点の同期計測によりまして騒音予測の最終目標精度を3デシベルというものを確認できたということで、先の見通しが立っているということでございます。それから、防災・小型機運航支援システムにつきましては、残念ながら東日本大震災のときには間に合いませんでしたけれども、震災時の運航データをもとに、このシステムがもし導入されていれば、効率50%向上できたのではないかということを検証して、実際にこれを今後いろいろなところに展開するということができるように努力することを考えてございます。17ページでございますけれども、これは「今後の取組」ということで、ヒューマンエラー防止につきましては、DRAPを海外空港へ拡張したり、パイロットの訓練評価技術などを開発する。乱気流検知につきましては、ライダーの観測レンジを9キロメートル以上を達成する。先ほどちょっと申し忘れましたけれども、この乱気流検知のライダーにつきましてはボーイング社が非常に興味を持ってくれておりまして、いずれボーイングの機体に載せて実際に実証していくという方向で、現在は機体に載せるとすると、どういった仕様のものが必要かといった、前段階の仕様調整といったようなところを進めておりますけれども、これを確認して次期中期計画期間中にぜひとも実証の計画までまとめていきたいと思っております。それから、DREAMSにつきましては、試作アルゴリズムにつきましては実現可能性が見えてまいりましたので、これを詳細設計をして実際の製作にかかっていきたいと思っております。

 それから、18ページの静粛超音速機技術の研究開発のほうでございますけれども、これはソニックブームの低減というところを特にポイントに、D-SEND計画というのを進めてございます。これは我々が低ソニックブームかつ低抵抗、高効率といったコンセプトで設計する技術というのを提案しておりまして、その提案した技術に基づいて設計された機体を実際に確認するための落下試験を行おうというものでございまして、昨年度、5月にその第1段階としてD-SEND♯1というのを実施いたしました。コンセプトそのものというか、落下試験の概要につきましては19ページのところにございまして、昨年度行ったのは、そこにありますようなN波形用のNWMというモデルと、それから低ブーム波形用のLBMという、この2つの、この場合は軸対称模型を気球でつり上げまして、高度約30キロから分離して、そのときに発生するソニックブームを地上及び高度1,000メートル程度までのところにマイクを置いて、それを計測することによってソニックブームそのものと、それからソニックブームが大気の乱流によって波形をひずませるといった現象を計測して確認することをやっております。それから、D-SEND♯2というのは、実際に航空機の形態のものを右の絵にありますような形で落下させて、実際の低ソニックブーム波形を測定しようというもので、これは来年度に実際にこの落下試験を行うべく、現在、詳細設計段階まできているという状況でございます。その次の20ページに今後の計画を記載しておりますけれども、実際にはこのソニックブームを半減する機体設計技術を開発するとともに、ICAOでソニックブームのブーム基準というのを策定することになっております。それに向けて我々のこういった試験の結果の技術データを提供することによって、そのブーム基準の策定へ貢献していこうというふうに考えているものでございます。21ページに昨年度やりましたD-SEND♯1の結果を紹介しておりますけれども、下のほうに計測結果例というのがございますが、先ほども申し上げました2つの供試体を落下させたわけで、NWMという供試体から出ている波はほぼN型の波形をしております。それから、頭を切り取ったような台形型の波形をするのがLBMでございまして、その2つの波形を並べてございますけれども、同じ位置で計測しても、こちらにN型の波形と台形型の波形が見えると思いますけれども、必ずしもきれいなN型ではなくて、いろんな、ここの部分はどうであろうか、何の影響かといったようなところを、それぞれその後の解析によりましてほぼ特定できたということを示したのがその計測結果例で、係留気球の影響であるとか大気乱流あるいは地面の反射の効果があるとかということが見えてまいりましたので、来年度のD-SEND♯2の試験にはそういった成果を反映させながら、よりよい試験計画にしていきたいと考えているものでございます。最後のページになりますけれども、これが今後の予定ということで、D-SEND♯2の計画は来年の夏を予定してございます。そのときの試験のシークェンスを示してございますのが右の絵で、それに向けて現在機体の詳細設計あるいは実際に行いますスウェーデンの宇宙公社との調整といったようなところを鋭意進めているところでございます。ざくっとしたご紹介になりましたけれども、説明は以上にさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

【河野主査】 ありがとうございました。何かご質問、ご意見等がございましたらお伺いしたいと思います。

【萩原委員】 D-SENDって、もともとウーメラでやるような計画になっていたような気がするんだけど、エスレンジに変わったのですか。

【岩宮執行役】 エスレンジです。

【萩原委員】 何で変わったのですか。

【岩宮執行役】 もともと気球で上げるのです。

【萩原委員】 もともとそういう計画だったのですか。

【岩宮執行役】 はい、もともとそういう計画だったんです。気球を上げるところはエスレンジというか、SSCにお任せをして、我々はその供試体を、D-SEND♯1そのものは供試体も向こうにお願いして、我々は計測システムを中心に開発してまいりました。D-SEND♯1についてはそういう形でやってまいりました。この計測システムは係留気球を上げていろいろな高さにマイクロホンをつけてという話なんですけれども、それを確認して、次には本物の機体をやりたいということで、最初からエスレンジでやるという予定でございました。

【大林委員】 国産機の型式証明等の的確な実施というのは、特出しでJAXAの使命になっていると思うのですが、先ほどの話題にも出ましたけれども、MRJの市場投入が1年遅れるということで、新聞報道等ではその型式作業の手続も遅れているという報道がありますが、JAXAとしてはそれを具体的にどういう支援を行っているのでしょうか。

【岩宮執行役】 型式証明に関するJAXAの支援ということでございますけれども、型式証明が効果的に行われるために、新技術として尾翼を構成する複合材料、その審査方法の妥当性評価ということを行って、航空局に提案している。具体的に言いますと、航空局のほうから研究委託といいますか、検討してくれという依頼を受けて、複合材に関します損傷許容性評価であるとか、修理であるとか、非破壊検査であるとかといったところを我々としては研究開発して、それを報告書として航空局さんにお返しをして、それらが実際の型式証明のときの技術のベースになるというふうに考えてございます。

【大林委員】 ご紹介の例に限らず、もともとは国のプロジェクトでスタートしていますから、順調に進展するようにいろいろ積極的に支援できるところがあったらしていただきたいと思います。

【岩宮執行役】 はい、了解いたしました。我々のほうとしては、実際に国土交通省のT/Cセンターにも我々の職員を2名派遣して、現場の審査業務にも協力し、我々のほうの研究にもそういったところをフィードバックさせたいという思いもあって出向という格好でやらせていただいている部分と、それから、こちらのほうでそういった型式証明で技術的にサポートできる部分についてはサポートさせていただくということで今後もやっていきたいと思っております。

【石田委員】 「飛翔」、フライングテストベッドでありますけれども、これはかなり前に議論して、もうとっくに運航に入っているのかと思っておったのですが、7ページにいろんな用途が書いてありますけれども、さしあたって一番「飛翔」を有力に、あるいはたくさん用いる分野というのはどれになると思っていてよろしいんですか。

【岩宮執行役】 基本的には国交省の飛行試験に対する支援でございまして、当面、計測装置を事前に確認をするというのが大きな課題になっております。

【石田委員】 それはここに書いてあります宇宙分野でも若干そういったことは可能なんですか。

【岩宮執行役】 それもぜひとも今後進めていきたいと思っております。ニーズはいろいろ、これは基本的に「飛翔」を導入するときにそれぞれのところと議論させていただいたもので、当面、国交省の飛行試験が最優先の課題かとは思っておりますけれども、順次使っていきたいと思っております。

【谷委員】 毎回お願いをしているのですけれども、ライダーの開発でございますけれども、ちょうど1年前、昨年の4月27日に当社ANA610便というのが、宮崎-羽田便ですけれども、串本沖で、おそらくクリアエアタービュランスだと言われているんですけれども、客室乗務員が2名けがをしまして、事故扱いになっています。それ以外にも事故にはなっていないけれども、タービュランスで客室乗務員あるいは乗客の方が打撲等負傷されているという例はございまして、エアラインにとってはタービュランスを防止するというか、被害を防止するというのは非常に安全対策上重要な課題になっております。そういう意味で、ボーイングと共同開発の調印もされたということで非常に期待をしているんですけれども、なかなか前には進まないし、これを見ると、重量がまだ140何キロで、とても飛行機に載せられるような代物ではないような気がいたします。さらに、今やっと5マイルですから、どのくらいなんですかね。おそらく30秒から1分前ぐらいですかね、飛行機の巡航速度ですと。形態によりますけれども、30秒ないし1分前ぐらいにその警報が出て対応ができるかというと、何とか最悪の事態は防げるかもしれませんけれども、できれば、ほんとうは10マイルとか、もう少し計測の距離を上げていただきたいというようなこともございますし、そういった性能面あるいは実用面でもっともっと力を入れてやっていただきたいというふうに思っています。最近、民間機の事故がかなり減ってきている一つのというか、非常に大きな理由の一つというのは、例えばエンハンストGPWSですとか、TCASですとか、こういった装置によるところが非常に大きいというふうに言われているんですね。そういう意味では、タービュランスの事故というのは、我が国だけではなくて、世界的に見てもおそらく事故件数の半数くらいいっているのではないか。ただ、フェイタルな事故にならないものですからあまり深刻度がないのですけれども、事故件数としては非常に数は稼いでいるものなんですね。だから、そういう意味でも早くこういったものが実用化できるように努力をしていただきたいということをお願いしたいと思います。

【岩宮執行役】 我々としても認識は同じでございまして、できるだけ頑張りたいと思っています。技術的ないろいろなハードルもまだまだあるように思いますけれども、努力させていただきたいと思います。

【河野主査】 だから、そういうふうに返答されると、ただ、言葉のやりとりみたいになっちゃうんですけど、具体的にはどういうところに重点を置いて、どういうお金を使って、どういうふうにやりますというのが本当は欲しいところですよね。

【岩宮執行役】 技術的なところで何か補足があればお願いします。

【張替チーム長】 担当しております張替と申します。技術的にはかなり限界ぎりぎりのところには来ております。それで、一足飛びにというわけにはいかないので、やはりソフトウエア、信号処理の部分で大きく力を入れると伸びるのではないか。つまり、ハードウエアというのはなかなか限界のところに来ていて、大量の金を投入すればというのもあるんですけれども、なかなか一足飛びにいかないので、今後はもうちょっとソフトウエアのところ、信号処理に力を入れて、それで距離を延ばしたいと考えております。今140キロ、小型化は、これはまた別の問題でして、一たん性能が確定すれば、あと小型化というのは、割とメーカーにお願いすればやってもらえるところがあるので、特にJAXAでできるものということではソフトウエアのほうに力を入れさせていただきたいというふうに考えております。

【河野主査】 今のご意見だと、谷委員がおっしゃったようなことに対してどういうふうに具体的に対応していかれるのか、ちょっとよくわからない面もあるのですか。

【張替チーム長】 技術的には今申し上げたことだけなのですけれども、谷先生がおっしゃられたのは、さらに体制とか、あるいは実用化に向けてという意味でおっしゃられたということでしたら、現在ボーイング社と一緒にやっているのですけれども、まだ情報交換のレベルで、ボーイング社が実際に航空機に搭載して実験例をたくさん上げるということにまで至っておりません。ですから、実用化のためには、我々のシステムが十分評価に耐えるということをまず証明をして、とにかく早くボーイング社の中の実験機、彼らは持っていますので、多数飛ばしてデータを蓄積して納得させるということから始めなきゃいけないということで、施策面ではやはりボーイング社との協力関係を強力に進めていくことを目指すというふうに考えております。

【河野主査】 ありがとうございます。

【萩原委員】 せっかくライダーの担当者がいらしているのでちょっと教えてほしいのですけれども、ライダーというのはレーザーで空気の密度の変化をディテクトして、流速の変化をそれで判断するというものなのですか。

【張替チーム長】 密度ではなくて空気の分子の運動を見るというタイプのライダーもあるのですけれども、我々のほうはレーザーに強みがあるということで、がむしゃらにパワーを上げて、空気中に飛んでいるちりに光を反射させて、その反射光を受けて、反射光を受けると、そのときにドップラーシフトというのが出るんですけれども、それで風速をはかると。

【萩原委員】 ちりの動きの速度がわかると。

【張替チーム長】 そうです。ちりの動きです。ちりの動きは空気の速度と同じであろうということからやっているということでございます。

【萩原委員】 そういうセンシングがもし可能になったとき、飛行機の機体のほうのアクチュエーションというのは、何かアイデアがあるんですか。さっき谷委員が言ったように1分たつと突っ込むわけですか?

【谷委員】 それは当然オペレーター側の処理の問題だと思います。どのくらい先にタービュランスがあるということがわかれば。

【萩原委員】 よけられるものなんですか。

【谷委員】 いや、よけられなければシートベルトサインを点灯して、全員座らせるというような対応をするしかないと思いますけれども、ただ、それがわかればそれなりの対応はできるわけですからね。

【萩原委員】 そう思いますね。

【河野主査】 前もってわかれば、随分違うんでしょう。

【谷委員】 そう思いますね。

【萩原委員】 地震の警報みたいなイメージですね。

【谷委員】 まあそうですね。現状でも、もちろん気象情報を見たり、あるいはその航空路を飛んだ前の便からの情報を集めて、それをフィードバックして、それなりに対応はしているのですけれども、なかなかクリアエアタービュランスみたいなものが、そういったインフォメーション、データが集まらなくて、どうしてもその中に突っ込んでしまうことがあるということです。

【萩原委員】 どうもありがとうございました。

【河野主査】 ほかにありますか。それでは、今の報告につきましては了承していただいたということにさせていただきます。

(5) その他

【河野主査】 次はその他でございますが、全体を通じて何か皆さん方から格別のご発言があればお受けしたいと思います。

【中橋理事】 私が発言していいのかどうかちょっとわからないのですけれども、この航空科学技術委員会に初めて出席させていただきまして、非常に活発なご意見をいただいて非常に参考になるなと思っております。私自身、3月まで東北大学におりまして、JAXAとは評価委員を通じてJAXAを見るなり、あるいは共同研究として一緒にやるなりという形で、批判的な立場あるいは共同研究仲間としていろいろとやってきたわけですけれども、今回、4月から中に入りまして若い人たちといろいろしゃべっていますと、若い人たちは非常に意欲に富んでいるところもありまして、彼らは好きでそういうのをやっているのではなくて、やっぱり日本の航空の将来をかなり真剣に考えて、10年後、20年後、30年後、あるいは50年後の非常に長いスパンのもありますけれども、元気にしたい、強くしたいという意識で彼らは動いてくれております。非常にうれしく最近感じているところです。私自身もJAXAのほうに移った最大の理由というのは、やはり日本の航空を何とかして強くしたい、そういう意識でJAXAに移っております。ですから、ぜひとも温かい目で応援していただければと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。

【河野主査】 はい、どうもありがとうございました。失敗されると、これは大変なことになりますので、そこだけはご注意いただきたいと思います。

【中橋理事】 厳しい目でもよろしくお願いします。

【河野主査】 まあ我々も同罪のようなところがあるんですが、相互にいろいろ伸ばしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。ほかにご発言がなければ、これで終了したいと思いますが、次回の開催についてお願いします。

【伊藤補佐】 それでは、事務局からご連絡させていただきます。次回は6月下旬から7月上旬に開催予定としております。こちらの事務局のほうからまたメールで日程等につきましてご調整させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

3. 閉会

【河野主査】 ありがとうございました。それでは、これをもちまして本日の委員会を終了したいと思います。どうもお忙しいところをありがとうございました。(了)

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

電話番号:03-6734-4148
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-- 登録:平成24年05月 --