研究人材をめぐる課題としては、近年、修士課程から博士課程への進学者が減少を続けているほか、若手研究者を中心に不安定な研究・雇用環境にあること等が課題。
このような課題に対応するととともに、各研究者の研究力を向上し、活力ある研究環境を形成する観点から、以下のような取組を進めることが必要。
1 優秀な博士人材の確保
・博士課程学生に対する経済的支援の充実(特別研究員、RAの活用等)
・博士課程・アカデミアの魅力の向上(大学院教育の充実)
・キャリアパスの多様化の支援(民間企業、研究マネジメント、教育分野等も含めた幅広い支援)
・民間企業の中堅・シニア研究者等に向けたリカレント教育の充実
2 若手研究者の自立的・安定的な研究環境の確保
・ポスドク等の若手研究者の処遇の改善(求められる水準の提示等)
・任期の長期化やテニュアトラック制の普及等による安定的なポストの拡大(大学が活用可能な経費拡大に向けた制度改善等)
・任期や処遇等に関して、より的確に実態を把握するための調査等の改善(ポスドク調査、RU11調査等)
3 若手研究者の研究力向上に向けた支援
・若手研究者が研究力を向上させるための機会の充実(多様な若手研究者のネットワーク構築支援や戦略的に体系化されたプログラムの開発等)
・国際的な研究コミュニティへの参画の促進
4 女性研究者の活躍促進
・諸外国の先進事例を含めた、国内外の好事例の普及展開
・AI等の先端的な分野での女性研究者の活躍促進に向けた重点的支援
5 次世代を担う中高生等の育成
・小中高等学校段階からの科学的な探究心の育成(SSHでの取組の充実や、好事例の普及展開等)
・初等中等教育段階での優秀な博士人材の知見の活用
人材政策推進室
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