資料3 科学技術・学術審議会総会(6月2日)における主な意見の概要

科学技術・学術審議会
人材委員会(第18回)
平成15年6月6日

○ 大学においては、研究をサポートする体制が定員削減などで減少しており、それがこの提言の目指す世界トップレベルの研究者の研究にも影響を与えているのではないか。

○ 研究者の養成に関しては、我が国では、養成する側の指導者についてもカ不足などの問題があるのではないか。養成する側においても、例えば、アメリカ方式が良いのであれば、それに学ぶといった共通認識が必要ではないか。

○ 国際競争力のある人材ということを考えると、能力そのものだけでなく、研究に取り組む態度や問題意識等が非常に重要である。最近は、論文にすぐにつながるようなテーマを求める傾向が強いが、本質的な問題にじっくり取り組むことをエンカレッジできるよう、評価についても幅や深みのある評価の仕方が必要ではないか。

○ 大学は教育と研究の両方の機能をもっており、助教授クラスの若い優秀な人が教育業務や事務的な業務に忙殺されている。他方で大学の評価は研究のアウトプットで決まるところがあり、外部の評価の在り方についてもう少し考えて欲しい。

○ 若手に対する補助についても、最近、科学研究費補助金などがあるが、さらに大きく重点をつけて欲しい。

○ 中国では、文化大革命の影響で40代、50代の人がいないことが、かえって若手研究者が伸びることにつながっている面がある。日本でも当てはまることがあるかも知れないので、自由な議論をしてみてはどうか。

○ 今までは自分たちで間に合っていたが、少子高齢化になったために、女性や外国人若手、高齢者も研究者として引っ張り上げないといけないというような、うがった見方をされるおそれがあるのではないか。

○ 女性研究者について、世界水準の研究をしている女性にとって一番の悩みは、自分の業績・評価が、戸籍が変わったことによってかき消えてしまうことである。

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