資料2-1 審議課題1 知識基盤社会が求める科学技術関係の人材像について

○ 若手人材について社会のニーズとのミスマッチがあると指摘されていることなどを踏まえ、社会を支える人材の資質・能力などを重点的に議論

○ また、「知」を巡る国際競争の激化や知識基盤社会の進展など、様々な情勢の変化があることを踏まえ、世界をリードする研究者の資質・能力などについても、改めて検討

<検討の視点>

第4期で提言するべき人材像(「社会を支える人材像」と「世界をリードする人材像」など)の内容について

  • 企業とアカデミックなどの場の違いによって求められる資質・能力の相違点と共通点【資料2-2、P1~5】
  • 研究者と研究指導者などの立場の違い教育段階・ライフステージの変化により求められる資質・能力の相違点と共通点【資料2-2、P6~7】
  • 求められる人材の多様性と全体としての像(イメージ図)】【資料2-2、P8】
  • その他

(参考1)人材委員会における意見(第36回~40回)

○ 第4次科学技術基本計画で要求される人材は、第3次で議論をされていた人材とは異なる可能性もある。例えば、少子化、世界的な人口問題、資源・エネルギーの問題、こういうことをすべて考えたときに、ほんとうにどのような人材が必要かということを、もう一度議論して、それで再度、総合的な政策の方向性を検討していく必要があるのではないか。(第38回)
○ 施策が増えてきた中で、どの施策がどこに位置するかというポジショニングを明確にしなければいけない。以前の科学技術基本計画策定の際には、人材政策の木の絵を描いて、どこに位置するかという検討をした。足りないところを第4期で重点的に押し出す必要があるのではないか。(第38回)
○ 人材の材は、材料の材ではなく、財産の財で考えてみる観点が重要。(第40回)
○ 知識基盤社会という言葉遣いは所与なのか。知識が大事だという時代から、思考力が大事だという表現に変えていく必要があるのではないか。(第40回)
○ 「基盤」という文言がスタティックな印象を与える。海外では、「ノリッジインテグレーション」や「ノリッジジェネレーション」という言葉が使われていることが多い。知識を活用する社会とか、知識活用社会とか、知識創成社会とするのはどうか。(第40回)
○ 知識基盤社会の定義を明確にするということが必要。(第40回)
○ 人材委員会の第1回の提言の、単に1つの専門性を深めていくだけではなく、知識の幅もあわせて持っていることが必要であるという考え方は変わっていないと思う。(第40回)
○ 幅広いコミュニケーションができる人材を育てる一方で、異端者を育てることも必要。(第40回)
○ 求められる人材は1つの像ではなく、トップでリードしていく人、多くの地域社会や会社のリーダー、全体を支える人材と、多様であってよいのではないか。(第40回)

(参考2)他の審議会等の動き

○ 中央教育審議会

 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申)」(平成20年1月17日)をとりまとめ

○ 産学人材育成パートナーシップ

 平成19年より、文部科学省及び経済産業省において、人材育成に関して大学と産業界とが幅広く議論する「産学人材育成パートナーシップ」を進めているところ。

○ 中央教育審議会大学分科会制度・教育部会

 「審議のまとめ」については、5月7日まで行った意見募集の結果や、各方面からの意見を踏まえ、さらに審議を深める予定。また、5月22日付けで日本学術会議に対して、大学教育の分野別質保証の在り方に関する審議を依頼したところ。

○ 中央教育審議会大学分科会大学院部会

 平成20年2月21日より、博士課程修了者等の諸問題について、審議しているところ。

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(科学技術・学術政策局基盤政策課)

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