4-6.材料分科会

【平成19年度議論のポイント】

○ 材料分科会では、産業界の求める人材像を整理するとともに、材料産業の魅力向上方策及び必須となる基礎学力の修得方策について検討し、材料分野に関係する教員・学生数を増加するためにはどうすべきかを議論の主軸に据えた。
○ 議論の結果、教員と学生が共により現場に近いテーマを選定してインターンシップを行う「課題解決型産学連携プラクティス事業」、施設・教員等のリソースをネットワーク化して有効活用することを図る「特色を生かす拠点化事業」、産業界のニーズも踏まえた「大学評価システムの充実」等に取り組むことを提言した。
○ 平成20年度以降は、産学双方のニーズに沿った教育体系の概略を提示しつつ基礎教育プログラムの開発に着手し、また、「産学連携プラクティス事業」具体化のためプログラム検討を進めたい。「拠点化事業」については、材料教育を実施している各機関における特徴を可視化するデータベースを整備しながら、特色となる分野や特徴的な拠点運営方法の調査・解析を行い、拠点をネットワーク化することにより、施設・教員等のリソースを有機的に活用することを可能とするなど、「教育プログラム」を効果的に実施するための環境整備に取り組む。
○ また、「産業界のニーズも踏まえた大学評価システム充実」、「小中高教員のインターンシップ受入」及び「卒業生の活躍状況を評価・フォローする管理体制の在り方」等についても順次検討を行う。

【議論の概要】

○ 平成19年度、材料分科会では、産業界の求める人材像を整理するとともに、材料産業の魅力向上方策及び必須となる基礎学力の修得方策について検討し、材料分野に関係する教員・学生数を増加するためにはどうすべきかを議論の主軸に据えた。
議論の結果、以下のような提言がなされた。
(1)産業の最先端で貢献する基礎の位置付けが理解できるような「教育プログラムの共同開発」などによる「基礎教育の強化」
(2)教員と学生が共にインターンシップを行う等による「課題解決型産学連携プラクティス事業」
(3)施設・教員等のリソースをネットワーク内で有効活用する「特色を生かす拠点化事業」
(4)産学共同による研究開発プロジェクトに人材育成という観点を取り入れるなどによる「人材育成重視型産業連携研究開発事業」
(5)研究者・技術者の成功体験物語などPRビデオ等資料を作成する「材料系分野の魅力普及・啓蒙に掛かるPR活動」
(6)産業界のニーズも踏まえた「大学評価システムの充実」

【平成20年度に実施する具体的取組】

(1)基礎教育の強化事業については、産業側で求められる人材像の実現し得る教育体系について、既存有効教材の再レビューも含めた国内外の人材育成事例を通じて議論し、在るべき姿を検討し、検討結果からの新たなニーズを織り込んだ教育プログラムの構築に着手する。
教員と学生の双方が産業界からニーズのある基礎課題を科学的に解決するための「(2)産学連携プラクティス事業」についてモデルケースの実行を支援する。
材料教育を実施している各機関の特徴を可視化するデータベースを整備しつつ、特色となる分野や特徴的な拠点運営方法の調査・解析を行い、「(3)拠点化事業」実施のための環境整備を図る。
○ 材料をより夢のある分野とするためのテーマ設定を通じ、(4)人材育成を主眼とした産学連携研究開発プログラムについて検討・設計を支援する。
○ (5)材料分野の魅力を普及・啓蒙するPR方法について検討する(例えば、材料系技術者の成功体験集やPRビデオの作成等)。

【平成20年度以降の検討課題】

○ 産業界のニーズもある程度踏まえた「大学評価システムの充実」(例えば、材料分野の特質を踏まえた評価の在り方(産業貢献評価軸など新指標の提案)、大学教育に対する産業界の協力・参画、教育実績の可視化、外部(民間)資金獲得に対する適性評価など)
○ 材料分野の人材に対する産業界のニーズの提示とそれを踏まえた採用活動の在り方
○ 産学の研究者・技術者の双方向交流
○ 小中高教員のインターンシップ受け入れ
○ 卒業生の活躍状況を評価・フォローする管理体制の在り方 など

【参考資料(材料分野での取組イメージ)】

材料分野での取組イメージの図

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科学技術・学術政策局基盤政策課

(科学技術・学術政策局基盤政策課)

-- 登録:平成21年以前 --