4-1.情報処理分科会

【平成19年度議論のポイント】

○ 平成19年度、情報処理分科会では、IT分野において求められる人材像についての共通認識の醸成と、産学の取り組むべき課題についての整理を実施。今後は、産学が求める人材像を共有し、将来を担う若い人材に対してキァリア・パスを提示するとともに、現在整備が進められているカリキュラム標準と各種人材育成ツールの整合化、専門家コミュニティを形成しながら産学の間を高度なIT人材が柔軟かつ流動的に活躍することで能力の一層の向上を図れる環境の実現に取り組んでいく。

【議論の概要】

○ 平成19年度、情報処理分科会では、ITの分野において求められる人材像についての共通認識の醸成と、育成における産学の取り組むべき課題について整理を行った。
○ その結果、例えば、「若い世代に対する情報産業の魅力、キャリアパスなどの提示が不十分」、「実践的な教育の実施が不十分」、「能力の見える化ツールなどの客観的な手法を利用したトップレベル人材の正当な評価と優秀な人材の能力を発揮できる処遇制度や企業文化の形成が必要」、といった課題を認識。
○ このため、平成20年度は、産学が求める人材像を共有し、将来を担う若い人材に対してキァリア・パスを提示するとともに、現在整備が進められているカリキュラム標準と各種人材育成ツールの整合化、専門家コミュニティを形成しながら産学の間を高度なIT人材が柔軟かつ流動的に活躍することで能力の一層の向上を図れる環境の実現に取り組んでいく。

【平成20年度の具体的取組】

産業界は、
○ キャリア開発計画(CDP)の策定。

  • モデルCDPの導入
  • CDPに基づいた人材育成活動の普及
  • 積極的なCDP策定に係る取組の普及

○ 専門家コミュニティの形成。
大学界は、
○ ソフトウェア・エンジニアリングや実践的な教育を行える教員の充実を目指し、教員インターンシップ等のFD活動の推進に係る検討。
○ 教育目標、評価体制を明確にした、より高度なインターンシップの拡大、教育現場におけるPBLの積極的導入など、実践的な教育のさらなる推進。
産学協同により、
○ 教員インターンシップ等のFD活動やリカレント教育など大学における社会人向け教育プログラムのあり方に関する検討。
○ カリキュラム標準J07や共通キャリア・スキルフレームワーク、情報処理技術者試験等を活用した学生の能力の可視化に係る検討。
○ 高度IT人材育成を一層効果的・効率的に推進するため、人材関係機関間の協力関係の構築。
をそれぞれ検討していく。

【平成21年度以降の展開】

産業界は、
○ 人材像ごとのモデルキャリア開発計画(CDP)の策定と産業界におけるキャリア開発計画に係る取組の普及。
○ 専門家コミュニティの活動の促進。こうした活動を先導する人材育成も促進。
大学界は、
○ ソフトウェア・エンジニアリングや実践的な教育を行える教員の充実を目指し、教員インターンシップ等のFD活動の推進。
○ 教育目標、評価体制を明確にした、より高度なインターンシップの拡大、教育現場におけるPBLの積極的導入など、実践的な教育の推進及び普及展開。
産学協同により、
○ リカレント教育など大学における社会人向け教育プログラムの取組の推進。
○ カリキュラム標準J07や共通キャリア・スキルフレームワーク、情報処理技術者試験等を活用した学生の能力の可視化の推進。
○ 高度IT人材育成を一層効果的・効率的に推進するため、人材関係機関間の連携強化。
をそれぞれ推進していく。

【参考資料(具体的取組の全体イメージ図)】

IT人材育成強化・加速プログラムの図

お問合せ先

科学技術・学術政策局基盤政策課

(科学技術・学術政策局基盤政策課)

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