資料6-2 中長期的な大学教育の在り方について(論点メモ)

1 社会や学生からの多様なニーズに対応する大学制度及びその教育の在り方について

〈各項目において議論して頂きたい論点の例〉

(1)社会や学生からの多様なニーズに対応する大学教育の在り方について

  •  社会等からの多様なニーズに対応する大学教育の内容の在り方についてどう考えるか。(例:将来の社会的ニーズを見込んで充実すべき教育内容等について)
  •  今後、高齢者を含む幅広い年齢層の者等を大学教育の提供の対象としていくこと及びその際の教育内容・方法等の在り方についてどう考えるか。
  •  情報通信技術の進展を踏まえた教育形態の在り方についてどう考えるか。(通信制と通学制との区分を存続することの是非、寄宿舎制等の新たな形態等)

(2)多様なニーズに対応する大学教育を実現するための「学位プログラム」を中心とする大学制度及びその教育の再構成について

  •  学位を取得するために必要となる、明確な教育目標の提示、それに基づく体系的カリキュラムの編成及び厳格な成績評価等が実施されるような、限定された分野・領域別の「学位プログラム」を中心とした仕組みについてどう考えるか。
  •  「学位プログラム」の標準化についてどう考えるか。(例:学位の分野の見直し、標準的な教育課程及び共通教材の作成等)
  •  「学位プログラム」を中心とした仕組みとした場合における、教職員及び学生の所属組織、全学的又はプログラム別の教育課程のガバナンス体制、設置基準・設置認可、分野別の評価及び学生の履修の支援体制等の在り方についてどう考えるか。

(3)社会的要請の特に高い分野における人材養成について

  •  医療、獣医学、IT又は知的財産など、社会的な要請の特に高い専門的人材の計画的な養成、当該分野における教育課程の充実、教育活動の評価、社会との連携等の在り方についてどう考えるか。

(4)多様なニーズに対応する大学教育を実現するための質保証システムの在り方について

  •  準則化以後の設置基準・設置認可の課題及びその在り方の見直しについてどう考えるか。
  •  大学教育の形態別、学位段階別又は学問分野別に応じた評価システムの在り方についてどう考えるか。
  •  自己点検・評価、認証評価等の各評価システムの在り方及び省力化等についてどう考えるか。
  •  学生が到達すべき学習成果の評価及び単位の算定方法等についてどう考えるか。
  •  単位制と学年制の在り方や修了要件の在り方についてどう考えるか。
  •  専門職大学院に係る認証評価の特例の在り方についてどう考えるか。
  •  認証評価結果の活用についてどう考えるか。

(5)多様なニーズに対応する大学教育を実現するための学生の履修を支援する方策について

  •  多様なニーズを有する学生に対する、きめ細かなカリキュラムの履修指導やキャリア・ガイダンス等の総合的な学生支援の在り方についてどう考えるか。
  •  奨学金、授業料減免又は民間機関によるローン等を通じた学生への経済的支援方策の在り方についてどう考えるか。
  •  社会人や留学生等の特別な背景を有する学生に対する支援の在り方についてどう考えるか。
  •  大学院博士課程学生への教育内容・方法の在り方及びキャリア・ガイダンスの在り方並びにTA・RA等の経済的支援方策等についてどう考えるか。

2 グローバル化の進展の中での大学教育の在り方について

〈各項目において議論して頂きたい論点の例〉

(1)大学の国際競争力の向上のための方策について

  •  大学の国際競争力の向上の意義についてどう考えるか。
  •  大学の国際競争力の向上のために必要な方策のあり方についてどう考えるか。

(2)大学の評価における国際的な視点の導入と,世界的規模での大学に関する評価活動への対応について

  •  大学教育の国際的な質の保証及び国際的通用性の確保の観点から、諸外国の基準を我が国の設置基準に取り込むことの是非についてどう考えるか。
  •  大学の設置認可や認証評価等の様々な評価活動において国際的通用性の確保の観点から諸外国の評価項目等を取入れることについてどう考えるか。
  •  AHELO等の様々な国際的な質保証の取組に対する我が国の対応の在り方についてどう考えるか。
  •  国際的な大学ランキング活動に対する対応についてどう考えるか。

(3)アジア域内等の国際的な学生・教員の流動性向上の促進等について

  •  アジア域内において、国際的な学生・教員の流動性をより一層高める方策を導入する可能性についてどう考えるか。
  •  各大学の個別の流動性の向上に対する支援方策、特に民間団体や国際協力・援助等の関係機関との連携方策についてどう考えるか。

3 人口減少期における我が国の大学の全体像について

〈各項目において議論して頂きたい論点の例〉

(1)人口減少期における大学全体の健全な発展の在り方について

  •  今後の少子高齢化社会及びグローバル化の進展の下での将来の我が国の大学の量的規模についてどう考えるか。
  •  留学生、社会人又は高齢者等を対象とする大学教育の規模の見込み及び国際的な比較における我が国の大学進学率の現状についてどう考えるか。
  •  人口減少期における我が国の大学の果たすべき役割、及び機能別分化等を通じた我が国の大学の健全な発展等に関する将来像についてどう考えるか。(例:機能別分化に基づく各大学の大学院・学部の定員のバランス等)
  •  人口減少局面において、大学の自主的な入学定員の見直し又は学部・学科等の再編・縮小等を促す仕組みの導入の是非についてどう考えるか。
  •  準則化以後の設置基準・設置認可の課題、及び公財政支出の効果的・効率的な活用と設置認可とのバランス等についてどう考えるか。

(2)大学の機能別分化の促進と大学間のネットワークの構築について

  •  大学の適正規模及び個性化・特色化を通じた機能別分化の在り方、並びにそのための公財政によるバランスの取れた支援方策についてどう考えるか。
  •  各大学の人的・物的資源の全国共同利用化及び有効活用等の促進方策についてどう考えるか。
  •  国公私を通じた大学間連携(大学コンソーシアム等)の促進方策についてどう考えるか。

(3)全国レベルと地域レベルのそれぞれの人材養成需要に対応した大学政策の在り方について

  •  全国レベル及び地域レベルにおける計画的な人材養成の在り方及び当該人材養成需要に対応した大学政策の在り方についてどう考えるか。
  •  大学の教育研究活動に関する「地域性」と「国際性」のバランスについてどう考えるか。

○ 上記の1~3に関連した大学教育に係る各種の行財政システムについて

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科学技術・学術政策局基盤政策課

(科学技術・学術政策局基盤政策課)

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