参考資料4 次世代人材育成検討作業部会(第1回)における主な意見(案)

次世代人材育成検討作業部会(第1回)における主な意見(案)

平成27年6月11日

○ 高校を拠点とした小中高の連携が重要。県教委により実験等の理科研修が行われるが、悉皆研修でないと参加しにくい。高校を拠点として、小中学校教員の指導力の向上を図ってはどうか。但し、高校主催の研修に参加する場合には服務等の課題が生じうるので、これを位置付けてもらえるとありがたい。

○ 中学校では、授業中の発言について、言語活動を充実することにより改善されている。しかし、中学生は多感な時期で、人間関係の中で異質な存在になりたくないため、目立ちなくないと思うことがある。また、教員は目立つ生徒を抑え込もうとすることがある。

○ 生徒の自主研究について、どの部分が自分の考えで、どの部分が教員の指導によるものなのかを見極めるのは難しい。生徒本人と直接話をすることが重要である。

○ 優秀な生徒にとって授業がつまらないことがあるのは事実であるが、学習に課題を抱えている生徒もおり、全ての生徒の学習意欲を満足させることは容易ではない。

○ 業務が忙しいといった理由から、全国中学校理科教育研究会や自主的な研究会等に参加する教員が減少している。

○ 現場の先生の負担が大きい。また、大学においても高大連携等のプログラムが増えてきて、やりたいという声は多いが時間がない。こういう活動は、余裕のある教員によってプラスアルファで行われるのではなく、国家戦略等のように全体として優先的に行われるシステムを作ることが必要。

○ 博士課程修了者であっても、教員免許を取得していなければ理科教育に関わることができない。人材委員会でも博士課程修了者の進路の多様化が議論されているが、研究者が、科学教育の研究会のような形態であれ、教育に関われるようにすべき。

○ 教育に適した定年後の人材を選抜して、課題研究の指導に活用することも有効。

○ 企業の人材を活用できるかどうかは地域間の格差がある。

○ 高校の教員の中にも、課題研究等の指導をできる方が多くいるので、地域の才能を発掘するためにも有効活用すべき。小学校教員は大半が文系出身なので、専門性を持つ高校教員が小中学校教員を指導するのがよいのではないか。

○ 課題研究の指導に当たっては、教科間で連携し、いろいろな教科の先生が持ち味を発揮することが必要。

○ 理系学生の国語能力の低さは問題の1つ。勉強が入試対策となっていることが問題ではないか。

○ 授業の展開では、男子と女子に違いはないが、女子の方が人間関係上、異質になることを気にする。そういう環境にさらされた学級集団は発言が少なくなる。

○ 自分の所属する高校では、理数科・理系とも、女子生徒数は男子生徒数よりも少ないが、女子の方が目的意識を強く持っている。ただ、女子は、生活設計のために、医歯薬看護等の資格を得られる進路を選びやすい。

○ スーパーサイエンスハイスクール(SSH)採択校は理系への進学率が高くなる。特に女子は3倍程度違う。女子の集団の方がリーダーを作りやすいという意見もある。また、女子は両親の意見に影響を受けやすい。親に向けたメッセージも必要ではないか。

(以上)

 

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