平成19年12月の総合科学技術会議において決定された「平成20年度の科学技術振興調整費の配分の基本的考え方」に基づき、新規課題の応募状況等を踏まえ、平成20年度の科学技術振興調整費の配分方針及び配分予定額を示した。また、平成20年度科学技術振興調整費による「重要政策課題への機動的対応の推進」課題を指定した。
福田総理の施政方針演説を受け、1月の総合科学技術会議において早急な検討を促された「革新的技術戦略」を取りまとめた。持続的な経済成長と豊かな社会の実現を目指すため、革新的技術を他国の追随を許さない世界トップレベルの技術として位置づけ、「革新的技術推進費」の創設を要とした「革新的技術の戦略的推進」及び革新的技術のシーズを生み育てる研究資金供給と未知の分野に挑戦する人材の確保のための「新的技術を持続的に生み出す環境整備」の重要性をまとめた。
革新的技術戦略と同様に福田総理の施政方針演説を受け、1月の総合科学技術会議において早急な検討を促された「環境エネルギー技術革新計画」を取りまとめた。国際的な低炭素社会の実現により、エネルギー安全保障、環境と経済の両立及び開発途上国への貢献を目指すための計画として位置づけ、世界の多くの国々と考え方を共有し、我が国の優れた環境エネルギー技術により、世界の地球温暖化対策に貢献し、リーダーシップを発揮するために以下の方策をまとめた。
近年、オープン・イノベーションの考え方、環境技術に関する産業界と一体となった活用と貢献の方向性、技術情報流出問題の提起、iPS細胞研究の円滑な推進のための環境整備等、知的財産と密接に関連する科学技術開発を巡る動向が見られるところである。これらについての検討結果を踏まえ、知財フロンティアの開拓に向けて、わが国が取り組むべき知的財産に関する施策として、項目別に以下のものを提示した。
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特色ある地域の取組み事例を取り上げ、成功要因を明らかにした上で、さらなる発展に向けて解決が必要な課題を抽出し、地域科学技術施策の現状と課題を整理した。また、地域科学技術施策に求められる基本的視点として、地域施策における地域主体性の重要性、国全体の成長戦略の観点から国の地域科学技術施策に期待される役割、などを取り上げた上で、地域科学技術施策が目指すべきビジョンとして、地域に存在するさまざまな科学技術拠点が、互いに競い合い、協調することによって形成される、強靭でダイナミックな「地域拠点のエコシステム」を提示した。このような基本的視点に立って、同ビジョンを実現するため、以下の具体的な戦略を取りまとめた。
地域主体の取組みを国が支援する、という立場に立った、多様性強化戦略及びそのための具体的施策
グローバル拠点を育成・強化するための戦略及びそのための追加的な施策の仕組み
我が国は、科学技術外交として、科学技術の更なる発展のために外交を活用するとともに、外交目的に科学技術を活用する取組を推進することはもちろん、今後は特に、科学技術と外交の連携を高度化し、相乗効果(シナジー)を発揮するよう重点的に取り組むべきである。このことに鑑み、
という基本的方針を打ち出すと共に、科学技術外交の具体的かつ戦略的な推進のために、
を掲げた上で、各府省が取組むべき具体の施策を取りまとめた。
5月の総合科学技術会議で決定した「革新的技術戦略」や「環境エネルギー技術革新計画」などを確実に実行に移す予算を作り上げていくための方針をまとめた。これまで実施していた個別の施策についての精査に加えて、内閣としての科学技術政策上の最重要課題に各省・各研究機関が重点化を図っていることを総合科学技術会議が検証するよう、資源配分の方式を転換することを基本的な考え方として示した上で、「革新的技術推進費」の創設とその機動的運用や府省の枠を超えた一体的な施策の推進などの取組を通じて基本的な考え方を徹底することとした。
第3期科学技術基本計画の着実な推進を図るべく、「基本政策推進専門調査会(以下、基本専調)」を設置して調査審議を行っている。
科学技術・学術政策局政策課
-- 登録:平成21年以前 --