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国立科学博物館部会(第37回) 議事録

1.日時

平成21年8月6日(木曜日) 14時~17時

2.場所

文部科学省生涯学習政策局会議室

3.議題

  1. 平成20年度事業評価について
  2. その他

4.出席者

委員

山本委員、柿崎委員、高木委員、中川委員、林委員、堀委員、松野委員、村井委員

文部科学省

岩佐企画官、その他関係官

オブザーバー

国立科学博物館
近藤館長、北見理事、松原研究調整役、上野経営管理部長、徳岡事業推進部長、伊藤経営管理課長、阿部財務課長、その他関係者

5.議事録

(1)平成20年度事業評価について

 事務局より、独立行政法人国立科学博物館の平成20年度に係る業務の実績に関する評価(資料2)、平成20年度評価における評定状況等一覧(資料3)、「A」評定とする項目について(資料5)、平成21年度評価以降の国立科学博物館部会における評価の重点化・メリハリについて(案)(資料6)についての説明。また、国立科学博物館より、評価フォーマット補足説明資料(資料4)についての説明。

(資料の説明に対して)

【委員】 以前にも何度か言及したが、数年来博物館の評価は入館者数に重点が置かれており、質が評価されにくい環境である。その流れを変えるべく、日本全体の自然系博物館に影響力のある国立科学博物館が中心となり入館者総数という絶対数だけではない新しい評価基準を設け開発していくことを望む。

【事務局】 資料2-3(ハ)にも「特別展の入館者数だけでなく、ターゲットとする層や目的達成の成否を加味したモデル的な来館者分析手法を検討・開発することが望まれる。」と書いてあるので、新しい評価基準を考えていく必要がある。また、博物館の経済的・社会的効果も考える必要がある。それらは、内部だけでは出来ないので、シンクタンク等と一緒に考える必要があると思っている。

【委員】 国立科学博物館へ入場しないと入館者数としてカウントされないが、上野地域で恩賜上野動物園、東京国立博物館と連携したイベントでは、国立科学博物館の知的財産が展示室外で発揮されているのでその利用者数をどうとらえるか考える必要がある。

【委員】 外部資金の獲得や1人当たりの平均論文数など全て単なる数字で、入館に関してのみ数から質へ変えて評価することはおかしい。入館者数は入館者数としてカウントして、それに右往左往されないことが重要。過去3年間は特別展を熱心に行い、入館者数が増加しているが、これは相当無理をした結果で限度がある。入館者数が減少した今、持続的な館の発展について考える必要があると思う。

【事務局】 独法化前は特別展を年1、2回で行っていた。法人化後は実質年3、4回と増やし、入館者数が増加した。入館者数が増加した結果、次の計画を立てる際にさらに入館者と増やすような目標を示されるのか不安がある。

【委員】 入館者数は評価の対象の1つに過ぎず、他にたくさん評価すべきところはある。入館者数にとらわれすぎていると、他の良い部分を損なう恐れもあると心配している。

【部会長】 財務省からも入館者数は右肩上がりでなくても良いと言われている。他の面で説明ができれば評価が下がることはないだろう。

【委員】 16年度の地球館グランドオープン、18年度の日本館オープンという大きな投資によって、新しい展開があった特殊な環境の中で出てきた数字だと思う。このような認識のもとでこれからのあり方を考えていった方がいい。大体5年目くらいで今後の入館者数の平均値となってくるのではないだろうか。

【部会長】 入館者数が多すぎても展示物を見る環境としては適しているとは言い難い。入館者の適正数がどのくらいなのか絶えず考えなければならない。

(平成20年度の評価)

【部会長】 資料3の平成20年度評価における評定状況等一覧に沿って、まずは、小項目を確定する。その後、中項目を確定する。最後に全体として大項目を確定していく。

(小項目1:自然史、科学技術史研究の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目2:研究者等の人材育成の状況)(A:7名、B:1名)

【部会長】 委員の評定の内、Aが7名、Bが1名のため、A評定とする。

(小項目3:国際的な共同研究、交流の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(中項目1:地球と生命の歴史、科学技術の歴史の解明を通じた社会的有用性の高い自然史体系・科学技術史体系の構築)

【部会長】 この中項目は全員がA評定であり、また、3件の小事項が全てA評定であるため、A評定とする。

(小項目1:標本資料の収集・保管状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目2:標本資料情報の発信状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目3:標本資料及び情報に関するナショナルセンター機能の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(中項目2:ナショナルコレクションの体系的構築及び人類共通の財産としての将来にわたる継承)

【部会長】 この中項目は全員がA評定であり、また、3件の小事項が全てA評定であるため、A評定とする。

(小項目1:展示公開及びサービスの状況)(A:7名、B:1名)

【部会長】 委員の評定の内、Aが7名、Bが1名のため、A評定とする。

(小項目2:学習支援事業の実施状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目3:日本全体を視野に入れた活動の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目4:知の社会還元を担う人材育成の状況)(A:7名、B:1名)

【部会長】 委員の評定の内、Aが7名、Bが1名のため、A評定とする。

(中項目3:科学博物館の資源と社会の様々なセクターとの協働による、人々の科学リテラシーの向上)

【部会長】 この中項目は全員がA評定であり、また、4件の小事項が全てA評定であるため、A評定とする。

(大項目1:国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するため執るべき措置)

【部会長】 この大項目は全員がA評定であり、また、3件の中事項が全てA評定であるため、A評定とする。

(小項目1:業務運営・組織の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目2:経費の削減と財源の多様化の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(大項目2:業務の効率化に関する事項)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目1:外部資金等の積極的導入と管理業務の効率化)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(大項目3:財務内容の改善に関する事項)

【部会長】 この大項目は全員がA評定であり、小項目が1件有り、その項目がAであるため、A評定とする。

(小項目1:施設・整備の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(小項目2:人事管理の状況)(A:8名)

【部会長】 委員全員がA評定のため、A評定とする。

(大項目4:その他業務運営に関する事項)

【部会長】 この大項目は全員がA評定であり、小項目が2件有り、2件ともAであるため、A評定とする。

(S評定について)

【部会長】 資料5を見て、S評定とする必要があるかどうかご意見もらいたい。

(小項目1:標本資料の収集・保管状況)→S評定とする。

【委員】 長年国立科学博物館が求めていた収蔵庫への整備が着手されたことを評価したい。これは「施設・整備の状況」の評価にも関わることであるが、資料の収集状況が順調であり、研究機能と保管機能という2つの側面を評価すべきことから、「標本資料の収集・保管状況」の項目をS評価とすることが妥当だと考える。

【部会長】 異議が無いようなのでS評価とする。

(小項目1:自然史、科学技術史研究の状況)→A評定のまま。

【委員】 学習サービス機能がものすごく良いと思う。国立科学博物館の命はそれを支える研究活動である。18年度にS評定とし、19年度でA評定になっている。収集状況を含め、研究は充実しており、外部評価を受けて、今後の見通しがしっかりしている。是非S評価としたい。

【部会長】 昨年もS候補ではあったが、国際的に見てS評価でよいか議論し、結果、A評価となった。

【委員】 S評価にするにははっきりとした理由がないといけないと思う。

【委員】 論文で良い内容のものはいくつかあったが、学会の中でSに値する評価にして良いかどうかが難しい。しかるべき雑誌に発表したなど、具体的に世界的に評価できるものが欲しい。来年からはそういったものをアピールできる機会を設けたいと思う。今回は、国際的に優れていたと言うことがアピールしきれていない。

【部会長】 今後に期待するということで今回はA評価とする。

(小項目3:日本全体を視野に入れた活動の状況)→S評定とする。

【委員】 ホームページを改訂し、アクセス数が大幅に増加しているという顕著な成果としてS評価としたい。アクセス数の増加は単に画面を変えるという技術的なリニューアルだけでなく、これまでの顧客満足度調査結果や外部評価委員会の指摘を真摯に受け止め改善してきた結果であると考えられることから高く評価できる。

(小項目2:経費の削減と財源の多様化の状況)→A評定のまま。

【委員】 経費の節減について、一般管理費の削減率中期目標が5年間で15%以上と記してあるが、毎年3%以上ずつ削減しなければ目標達成とならないのか。それとも、5年後15%以上削減されていればよいのか。

【事務局】 5年間で15%以上削減するという目標である。つまり、あと2年後に平成17年度に対して15%以上削減をしなければいけない。

【委員】 もう一点、今まで収益の計算の仕方は費用進行型であり、ほんとうに費用が削減できたか解らなかった。それを成果進行型の業務達成基準に一部変えたことは非常に高く評価できる。そこで、成果進行型に変えた部分は予算全体のおよそ何%か。

【事務局】 成果進行型の業務達成基準に移行したのは約1割となる。

【委員】 業務達成基準が全体の1割では評価は出来るがS候補とまでは推せない。

【部会長】 以上より、A評価とする。

(小項目2:学習支援事業の実施状況)→S評定とする。

【委員】 49大学と連携した自然史講座等のプログラム作成や小学校・中学校・高校に対応した分野別の学習支援講座は大変評価できる。

【委員】 新規事業も多く、先導的、モデル的な事業をたくさん行っている。高校支援を入れた科学リテラシーの可能性も示した。非常に評価できる。

【部会長】 異議がないようなので、S評価とする。

(小項目1:展示公開及びサービスの状況)→A評定のまま。

【委員】 2年連続S評価されて、20年度でA評価にしてしまうとマイナスと感じてしまう。展示やサービスは今までと比べても落ちているとは思えないのでS評価でどうか。

【委員】 全体としては600万人の目標を着実にやっている。

【委員】 しかし、1人B評価をつけている意味は大きいと思う。

【部会長】 全員がS評価で納得するためにもB評価が一つ付いている今回は、S評価でなくA評価としておく。

各項目の評価が確定し、全体評価と業務実績報告書、財務諸表について承認した。

(今後の評価について)

【部会長】 独法の評価は、所管課も独立行政法人も評価者も大変負担がかかっている。そこで資料6にあるように評価の重点化、メリハリについて案を整理した。委員の評定結果が良好であり、なおかつ大きな変動がないなど、項目によっては書類評価をし、重要項目については部会で議題に挙げて評価をする。このことについて意見はあるか。

【委員】 評価項目ごとに国立科学博物館の自己点検結果を評価書の従来の実績欄に加えて、評価と自己点検を明確にしておくと良いと思う。そして、部会の事前に各委員に配布する。

【部会長】 それでは、来年からは意見等を踏まえ書面審査ができる項目は書面のみの評価、重要項目は部会で協議と言うことで進めたいと思う。総会にもそう報告する。

── 以上 ──

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成23年09月 --