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国立科学博物館部会(第44回) 議事録

1.日時

平成23年6月27日(月曜日) 10時~12時30分

2.場所

国立科学博物館上野本館大会議室

3.議題

  1. 平成22年度事業評価について
  2. その他

4.出席者

委員

林委員、菅谷委員、高木委員、髙山委員、堀委員、八嶋委員、山本委員

文部科学省

伊藤審議官、塩見社会教育課長、萬谷企画官、その他関係官

オブザーバー

国立科学博物館
近藤館長、折原理事、上野次長(兼)経営管理部長、その他関係者

5.議事録

【議事(1)平成22年度事業評価について】

 事務局より、資料1~7、参考1、2の説明を行った。

 資料4のうち「業務の効率化に関する事項」以下については、本日の説明と質疑応答を踏まえて各委員がそれぞれ評価を行い、7月5日(火曜日)までに事務局へ提出することされた。

 主な質疑応答は以下のとおり。  

【委員】 参考1の2ページの損益計算書では施設費補助金は含めず、経常収益が合計40億9,105万3,000円とあり、補助金は損益計算書に入れなくてもよいのか。

【委員】 内容にもよるが、運営費の場合には入れなければいけないが、施設費の場合にはバランスシートで完結をさせるというやり方が、この独法の会計では特徴的なので、資産の部と純資産の部のところで両建てをして調整するということになる。したがって、収支計算の場合には、施設費補助金が入るから影響するが、損益計算書では除外をして貸借だけで終わるという形になる。

【委員】 資料4の61ページ、62ページの、コミットメントとそれに対する達成度合いというところの読み方について、項目別の61ページの上のところに、「一般管理費については、平成17年度と比して5年間で15%以上、業務経費については平成17年度と比して5年間で5%以上の削減を図る」という約束が記載されている。参考1の10ページ平成17年度決算と比較して平成22年度決算があり、上の管理経費、下の業務経費についても達成しているとわかる。この読み方についてだが、管理経費を見ると、平成18年度は7.68%、平成19年度は10.59%、平成20年度は9.96%、平成21年度は12.52%、平成22年度は15.22%とあり、最終年度で達成してればいいのか、あるいは5年平均で達成してないといけないのか。

【事務局】 年度の途中は問わずに5年間後の数値が達成していればよいという目標である。

【委員】 項目別の65ページの応札について、その中で一般競争入札が1件増え、金額的には9億円となっているが、内容としてはどういうものなのか。

【事務局】 件数として1件増加し、合計のトータル金額として9億円となった。増えた1件が9億円というわけではない。

【委員】 一般の人が見ると1件で9億なのかと思うため、件数と金額はリンクしていないとわかりやすく書いた方がよい。

【事務局】 そのように変更する。

【委員】 参考1の2ページの未払金が、大きいと思うが、これは制度として仕方ないことなのか。

【事務局】 特に施設については補正予算等があり、3月末にお金がきてしまうと、それは負債というか、未払金になってしまう。

【委員】 参考1の2ページの下の表の受託収入が、平成22年度はほかに比べたら大分減ったと思うが、どんな理由があるのか。

【事務局】 後日、回答する。

【委員】 資料5の研究成果の公表状況についてだが、平成23年度はどういう状況か。

【事務局】 今年度引っ越しがあるので、どうしてもその間研究等が中断する可能性はある。

【部会長】 それについては正当な理由があるため、あまり問題にならないのではないか。

【事務局】 その点については、減少しないよう努力をしていく。

【委員】 資料5について、前年度に比べて、若干伸び率が減少しているとか、鈍化しているとかいう表現が結構あるが、必要ないのではないか。数値目標を超えていれば、前年度と比較して減少している等の表現はなくてもいいのではないかという気がする。

【委員】 資料を読み、海外との比較表も眺めてみると、日本のナショナルミュージアムであるにもかかわらず、非常に人は少なく、予算も少ない。そのことを踏まえた上で実績を見ていくと非常に頑張っていることがわかる。一方でここが日本の中核であり、目標は達成していてもさらに期待してしまうため、あくまで目標の達成に関してコメントするのか、期待を含めてのコメントがよいのか、どちらの書きぶりがよいのか迷っている。

【委員】 一方では「大幅に」入館したと書いて、一方では書かないという書き方ではなく、ある程度謙虚さがあった方がよいのではないか。これはあくまでも評価であるため、ある程度厳しいことも書かないと、もう何でもよしとやっていたのでは、評価委員は要らない。だから、ある程度きつくても、やはりそういう表現も必要だろう。

【部会長】 少なくとも、こういう伸びが鈍化しているとか、前年度に比べてやや減少したというのは、きちんと前のデータも見ているという証拠にもなるため、やはり書いたほうがよいだろう。

【委員】 評価の行数の長短について、長い方がよいとか、短いのはよくないといった評価につながることはあるのか。

【事務局】 行数について目安は特にないが、それぞれの項目についてこの部会としてどういう分析、評価を行ったかということを示すためには、なるべく具体的な中身とかコメントが盛り込まれていた方がよい。

【委員】 本委員会後に前半の部分に追記してほしいという追加の意見があってもよいのか。

【事務局】 大体前半については本日、審議していただく。ただ、入れ忘れたということがあったら、今後まだ審議の可能性はある。

【部会長】 基本的には、この前半部分については本日の委員会で評価を確定し、特にすぐれているものがあれば、この場でSにするかどうかについて議論し、決定したほうがよい。

【事務局】 SかAかについては、今年度文科省全体のフォーマットが変わった関係で、S評価をつける場合には、なぜAでなくてSなのかというところをより具体的に書くような形にフォーマットが変わっており、定量的な根拠、もし定量的な根拠の記載が難しい場合は定性的な根拠を具体的かつ客観的に記載する必要がある。その辺も含めて審議していただきたい。

【部会長】 資料庫が完成したというのは大変大きな出来事として評価に値すると思う。小項目の標本資料の収集・保管状況の評価をまずSとし、ここの中項目もSにしてはどうか。ただし、建物が建っただけとも言える。そのあたりはどうか。

【委員】 小項目1個のSで中項目をSにするのは厳しいのではないか。

【委員】 定性もあるかもしれないが、定量で説明した方が説明しやすい。数値の根拠がないと説得力がないと思う。

【事務局】 この場合Sになるというような統一的、横断的な基準があるわけではないが、一方でAでなく、なぜSなのかというところは、できる限り具体的、客観的に記載する必要がある。

【委員】 そういう意味では、入館者数が120万人、5年間で600万人と言っていたのが900万人入ったというのはすごいことだし、評価するべきだと思う。展示公開及びサービスの状況のところはSといえるのではないか。

【委員】 標本資料の収集・保管状況をSとするならば、保管体制の整備状況に関する分析の事務局案に今回の収蔵庫ができたということを文言に入れていただきたい。

【事務局】 SにするかAにするかは、あくまで中期目標に照らしてどうであったかということになる。収蔵庫のキャパシティーを増やすということが、1つは中期目標でどう書かれていたかという話と、書かれていなくても、それが科博の事業運営にとってどういう意味を持つのかということについて評価いただければと思う。例えば、収蔵庫をつくったということ自体をどう見るかだが、例えば、世界に類のない、そういう性能を持ったものをつくったということであればその竣工自身が評価の対象にはなるが、別の見方をすると、それは予算がついたからできたのだろうと思われる。しかも、まだ標本資料をそこに移して何か成果を出したというわけでもないということに対して、なぜAではなくてそれがSなのかということはかなり厳しく見られ、説明が難しいのではないか。

【部会長】 日本の、諸外国と比べてあまりにも収蔵庫が狭いという状況を少しでも解消したというのは高い評価になるのではないか。

【委員】 実績をもって内部の要請から国を動かしたということではないか。

【委員】 日本館のときは日本館をつくったからSにしたのか。

【事務局】 日本館は、1万平米以上、日本館の展示面積を増やすということをその年度に着実に行ったため、その年度はSだったと思う。

【委員】 もともとの目標は「収蔵庫の整備について検討を進める」であり、建てる前段階の「検討」を目標としていたが、その目標を達成し建てるところまでいったことをどういう評価するのかということだと思う。

【委員】 標本数が400万点を突破したということも書いた方がいいのではないか。

【委員】 単に建てたというだけでなく、目標の達成や実績を書く工夫をすればよい。

【部会長】 博物館の状況を知っている人間からすると収蔵庫の整備は画期的なことであるが、一般の人にわかる形で書くことが必要。

【部会長】 標本資料の収集・保管状況、これをSにし、それから展示公開及びサービスの状況、これもSにするということで了解いただいたということでよいか。特に展示公開及びサービスの状況についていえば、これまで過去4年間にわたってほとんどSであり、今回それに負けないほどの内容で、入館者数も増加し、また展示の内容もわかりやすい、しかも国際生物多様性年等々の絡みも含めてよくやっているということで、ここはSでどうか。

【委員】 それでよい。

【部会長】 学習支援事業の実施状況というのは、これまで4年間のうちの3年間、全部Sとなっている。この部分について評価はどうか。

【委員】 『「科学リテラシー涵養活動」を創る~世代に応じたプログラム開発のために~(プログラム集)』という各世代に応じた学習プログラムの開発をやってきた最終年としての取りまとめた冊子があり、これはとても評価できるものだと思う。

【委員】 実際に学校現場、教育委員会に配付されており、とても好評で役に立っていると聞いている。

【委員】 この冊子はすばらしいもので評価できる。

【部会長】 学習支援事業の実施状況も、昨年、一昨年と同じようにSということでよいか。

【委員】 昨年度と同等であればSという考え方であれば、永遠にSが続いてBなんか出てこない。基本的にはそういう評価の仕方ではないのではないか。

【事務局】 あくまでも目標計画に照らしてその年度がどうだったかという評価のため、目標が計画で示されたそれに達しているかどうか。目標達成して、それ以上だったらSとなる。昨年度と比較というのも一つの参考にはなるが、そもそも示されている目標計画に達しているかどうかという観点でその年度の評価をしていただきたい。

【委員】 例えば2割、3割増えたからといって、飛び抜けてとは言えない。例えば、論文だったらNature(ネイチャー)に半分以上載っているとか、ノーベル賞をもらったとか、そういうレベルの話と、割合でいくのか、その辺がはっきりしない。

【部会長】 数量でわからないものも多数あり、委員から見てとりわけ頑張っているというものがSになるということでいいのではないか。評価方法にSについては別に何%と書いていない。

【事務局】 中期目標なりを上回ることも含めて、計画以上に順調にいっていればAということになり、AでなくてSをつけていただく場合は、さらに何か特筆すべきものがあるということが必要になる。

【委員】 『「科学リテラシー涵養活動」を創る~世代に応じたプログラム開発のために~(プログラム集)』を開発したということは、まさにノーベル賞ものだと思っているので、この辺をぜひ高く評価したい。

【部会長】 そうすると、学習支援事業の実施状況もSにするということでよいか。

【委員】 国際的な共同研究、交流の状況もよかったのではないか。ICOM大会のことや英国エジンバラ王立植物園との友好など。

【部会長】 この程度ではSにはならないのではないか。

【委員】 標本資料の情報の発信についてだが、昨年よりは下がっているが、5年間で15万件、トータルで判定するかどうか。その場合、平成21年度と平成22年度が異常に増えているのは何か意味があるのか。標本資料情報公開件数増加数というのが、平成18、19、20、21年度と横ばいの中で平成21、22年度は飛躍的に増えている。評価の仕方として、この5年間をトータルで考えて、平成21年度の1年だけでなく、2年連続でこれだけすごいというふうに考えてSにするのか、あるいは平成21年度と22年度の比較をして、下がったからAでとどめるのか。

【事務局】 標本資料統合データベースのことについては、公開した当初というのは、それまでアプリケーションデータベースで個々のコレクションを電子化していたものを標準フォーマットに切りかえて出すので、最初のうちはぐっと数値が増える。ただ、それ以降は電子化されていないものを電子化していかない限り出てこないので、だんだん低くなってくる。

【委員】 平成20年度までは電子化されていなかったのか。

【事務局】 公開されている部分が標本資料については少なかった。

【委員】 平成21年度はSが4つだった。全体の印象として活動状況が昨年度より下だという感じはないため、同数くらいあってしかるべきだと感じる。

【部会長】 標本資料情報の発信状況の評価で大変すぐれたものがあるということでSにしたいと思うが、どうか。

【委員】 それでよい。

──―以上―――

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生涯学習政策局社会教育課

-- 登録:平成23年09月 --