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国立女性教育会館部会(第46回) 議事録

1.日時

平成22年8月16日(月曜日)14時~16時

2.場所

文部科学省生涯学習政策局会議室

3.議題

  1. 全体評価の検討
  2. 平成20年度業務実績評価の結果を踏まえた予算等への反映状況について
  3. 見直し当初案について
  4. その他

4.出席者

委員

都河部会長、大宮委員、鈴山委員、高橋委員

文部科学省

作花生涯学習総括官、高口男女共同参画課長、土井女性政策調整官 その他

5.議事録

配付資料

資料1  文部科学省独立行政法人評価委員会社会教育分科会国立女性教育会館部会(第44回)議事録(案)

資料2 独立行政法人国立女性教育会館の平成21年度に係る業務の実績に関する評評価(案)

資料3 独立行政法人国立女性教育会館の平成20年度業務実績評価の結果を踏まえた平成21、22年度予算等への主要な反映状況

資料4 見直し当初案概要

 

概要

 評価の検討に先立ち、事務局より議事についての説明、業務実績評価の説明を行い、評価の検討を行った。また、委員から今年度の評価について国立女性教育会館に伝達。その後、平成20年度の業務実績評価の予算等への反映状況、見直し当初案について、国立女性教育会館より説明を行った。

主な質疑は以下のとおり。

 (○:委員、■:事務局)

 

○実施した研修内容の方向の適切性、委員の所見として、昨年度の業務実績評価で指摘したフォローアップ調査の回収率は、昨年に比べて高くなっており、回収率向上の努力を評価する。更なる回収率向上を期待する、ということと、フォローアップ調査によると、研修成果の反映度について、「大いに役立っている」と回答した割合が低くなっていることから、研修の成果がどのように役立っているかを分析し、次年度以降の研修に反映させるべき、ということでよろしいか。

○基幹的指導者に対する研修、学習プログラムについて、調査を行ったことにより、女性関連施設が抱える課題・ニーズが明確になり、新しいプログラムの創出につながっている点を評価する。2番目は、ナショナルセンターとしての役割を担うことが期待されており、調査研究の成果の普及に当たっては、戦略的に全国展開することを考えるべき。例えば、全国を6ブロックに分けて、それぞれ成果を普及するための拠点施設を設定し、各拠点施設が当該地域において計画的に普及活動を展開するなど、体系的な方策が考えられる、というふうに書いた。ナショナルセンターとしての位置づけとか、戦略的システム化を広めるように、地域に分けてやるということを言った。

○戦略的という言葉が随所に出ているが、全国を視野に入れたナショナルセンターを標榜しているこの施設が、戦略なくしてやっているのはおかしい。しかも、総括表の評価はすべてAであり、戦略なきがごとき表現を随所に使っているのはおかしい。特別な言葉は使わず、一般的になじんだ「計画的」という言葉でよいのではないか。

○もう少し体系的に、システムとしてやったほうがいい。

○地域活性化に向けた男女共同参画推進に関する調査研究、昨年度の業務実績評価を踏まえて、会館職員が地方に出向いて講演し、調査研究の成果を普及している点を評価する。地域に出向いてくださいという去年の評価に基づいて、いろいろ出向いているということで、評価が高かった。

 

<家庭教育・次世代育成支援指導者の研修>

○家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナーについては、地域バランスを改善するため、地域のリーダーに研修を行い、研修参加者が地域に帰ってその成果を還元するシステムとするなどの工夫を期待したい。また、フォローアップ調査によると、研修成果の反映度について、「大いに役立っている」と回答した割合の増加を期待する。

 女性のキャリア形成支援推進研修については、昨年度に比べて、大学等のキャリア教育支援者の参加が大幅に増えており、バランスのより参加状況となっている。

 配偶者からの暴力被害者支援セミナーについては、応募倍率も高く、地域バランスがとれている点を評価する。

  女子中高生夏の学校については、女子中高生及び保護者・教員といった幅広い層が参加しており、女子の進学率が低い科学・技術系の進路支援についての理解をより深めた取組となっていることを評価する。

○地域バランスを改善するために、地域リーダーに研修を行うのではなく、地域バランスが悪いことを実質的に補うということ。

○この指導者養成セミナーは、地域のリーダーに研修を行うというのは当たり前のことである。「セミナーについては、研修参加者が地域に帰ってその成果を還元するシステムの工夫」、「還元するためのシステムの工夫を期待したい」ということである。

 

<キャリア形成支援推進研修>

○ワークショップのテーマ設定についても、多様な世代が参加できるよう、企画の工夫が必要。フォローアップ調査によると、研修成果の反映度について、「大いに役立っている」と回答した割合が低くなっていることから、事業の成果がどのように役立っているかを分析し、次年度以降の事業に反映させるべき。

○年に一度のフォーラムとして定着しており、参加者の年齢層に多様性が見られることなどは評価できる。若年層については、若年層の参加が少ないので、学生企画という特別枠を設ける等の指摘をする。

 

<男女共同参画に関する統計の調査研究>

○以前にこの欄に関しては、リーフレット作成、全国施設団体に配付、普及のためのワークショップ8回など、システム的に流れていると示した方がいいとコメントしていた。

○地域の統計データの整備に関し、「地方公共団体等への指導・助言を行うことは、ナショナルセンターとしての役割の重要な部分であるので、今後さらに充実することを期待する」というところ、「指導・助言を行うことは」というのはやめて、地方がやろうとしていることを「支援」するなどの表現にしてはどうか。地域から言うと、「支援」が合っているのではないか。

○上から押しつけるのではなくて、サポートするという意味で、「支援」にする。

 

<資料・情報の収集と活用・提供、構築、ポータルの充実>

○資料・情報の収集・提供が精力的に行われ、データベース化、アクセス数が中期計画上の数値目標を上回る結果となっている。引き続き、信頼性・利便性の高い高品質の情報の収集・提供を期待する。利用者アンケートの実施など、質の向上に向けた取組を行っていることを評価する。ここは、目標の件数をはるかに上回っているということで、S3つ、A2つでトータルSとする。

 

<アーカイブの構築状況の適切性、取組状況>

○女性アーカイブの構築については、着実に進められているが、収集した資料の活用については、展示室の運営も含め更なる工夫・努力を期待する。

 

<利用者への学習情報提供>

○利用者への支援の状況は、地域のプログラムに身近なテーマを選び、地域との連携・協働の視点を重視していることは評価できるということで、Aとなった。これは8つのプログラムを地域の人たちに提供しているということで、満足度も高かった。

 

<利用者の拡大への努力>

○質の高いサービス提供、宿泊率などは、宿泊率のところだけBになっているが、トータルはA。利用拡大推進本部を設置し、意図的な利用者拡大のための努力の結果、利用団体数、目的利用者数が増加した点を評価する。利用者の多様性という点では、更なる工夫・努力を期待したい。多様性ということで、年齢別、職業別、地域別を書いてあるが、A評価になっている。

○もっと宿泊室の利用率を上げる努力をしてほしい。

○「宿泊室利用率の向上に向けて、更なる工夫・努力を期待したい」という表現にすべき。足りないところはそこである。

 

<連携協力体制の充実>

○中期計画の数値目標以上の機関等と共同で事業を実施しているが、昨年度に比べると減少している。協力体制づくりはナショナルセンターとしての重要な役割である。連携による効果を「見える化」すべき。

○いろいろな団体等との連携協働の結果、充実化が図られており、その結果を国民に周知するということが「見える化」するということである。

○種々の団体等との連携協働体制が組まれた点は評価できる。これらの成果を国民に周知すべき。

○地域別というところも、日本の地図を書いて、どこでどういうふうにやっているかとか、とにかくデータを見えるものとして、これだけやっているということを周知すべきということから、見える化という表現にしたが、NWECがやっていることを周知する必要がある。広報にも関係する。

○「連携協力体制づくりはナショナルセンターとして重要な役割」という意味は、そういうやり方が各地域のモデル事業になるという意味もある。ここの表現の中には、連携協働の1つのモデルとして、こういうやり方があるという意味もあったのではないか。例えば、夏の学校はNWECのみでやっているが、こういうものは各県でも展開していきたい内容だろう。モデルになるという意味がある。なぜ連携協力体制づくりがナショナルセンターとしての重要な役割になるのかというのは、要はやり方がモデルになるという意味がある。

○「連携協力により、運営や業務の更なる効率化」ではなく、その効率を図られていることを見える化するのか。

○地方が学ぶにも、どういうことをしているかというのがわからないといけない。

○「女性関連施設・関係団体等との連携協力体制づくりは、ナショナルセンターとしての重要な役割である」とまずうたって、「連携による効果を明確に示す工夫をしていく」みたいな。要するに、連携の効果を明確化するというか、よりわかりやすく示していくという、「連携による運営の合理化・効率化」。

○効率化だけではなく、やはり効果的かどうか。多様な主体が参画してくると、単一の視点からではなく、さまざまな視点が入ってきて、効果的になる。だから、効率的であると同時に効果的でないといけない。

○運営や業務は効率化するものである。

○示すべき、見せるべきものは、効果だけでなく、地方なり他の関係のところが役立てるために、ノウハウという言葉が適当かどうかわからないが、そういうものをきちんと情報提供するということである。

○夏の学校で言うならば、1つのモデル事業だと思って見ている部分がある。どうすれば効果的なのかということと同時に、運営上、効率的であるという、そういう事業の1つのモデルとして、そこをうまく表現してもらいたい。

○「連携協働体制づくりは、ナショナルセンターとして重要な役割なので、連携協働による効率的な事業及び運営や業務の効率化が図られていることをモデルとして提示すべき」とし、効率化等のノウハウも入れるか。事業の実施も、連携によってうまくいく。

○いろいろなところの講師を呼ぶことができる。ノウハウをどこに提示するのか。地域に提示すべきか。

○地域に限定しなくてよい。

 

<アジア太平洋地域の女性リーダーエンパワーメントセミナー>

○アジア太平洋地域の女性リーダーエンパワーメントセミナーや国際協力機構との連携による研修は、アジアをリードする日本の責務であり、ナショナルセンターが果たすべき重要な役割と考える。これらの事業は継続的に実施すべき。継続的に実施するため、今後の進むべき方向性もコメントした方がよい。

○実際、アジアから研修生が来て、満足度の高いセミナーをやっている。

○「研修終了後も相互に連絡を取り合うような仕組みを構築して、会館が中心となったネットワークを強化すべき」とすると更なる継続もアジアのリーダー的な存在になるという方針も示すことができる。

 

<女性のエンパワーメント国際フォーラム>

○国際フォーラムの内容を2カ国後の報告書としてまとめて、ホームページにアップしたというのが、今回の新しい取組であるので、コメントとして入れたい。

○連携推進は国の数を増やすのではなく、中身の濃い連携にしてほしいので、「中身の濃い連携推進を望む」としたい。

○16ページの人身取引の箇所は所見として、人身取引問題は日本として積極的に取り組まなければならない国際問題であり、時宜を得た事業である。

○17ページ、積極的な広報戦略の状況。理事長のリーダーシップにより積極的な広報活動を行っており、大学や団体をターゲットに目的別訪問を実施するなど、情報発信の工夫に努めた点を評価する。利用者の拡大のために、ターゲットを絞った広報活動を期待する。

 

<運営及び業務の効率化>

○退職者の不補充による人件費の削減や、プール施設の運用休止など、経費削減の努力が見られる。人件費を削減しているが、ナショナルセンターとして本来業務を推進する上で問題が残らないか。多様でハイレベルなサービス提供のための質の確保が必要であることを留意すべき。外部資金の導入及び自己収入の拡大に向け努力していることは評価するが、自己収入の拡大努力が自己目的化することのないよう注意が必要である。

○外部資金の導入について、科研費を取って自己収入を得ようとする努力に注力し、本来的な努力の視点がずれないように注意すべき。

○自己点検・評価委員会について、定量的、定性的に自己点検評価及び外部評価を実施している点は評価する。特に、外部評価の調査票はよくできていてとてもよい。

 

<財務内容の改善に関する事項>

○入場料等の収入増加、外部資金導入、入札の工夫等により経費削減・効率化を図っていると評価する。施設は利用者のニーズに対応したICT等の設備、老朽化改修工事、セキュリティ面での改修を進めていると評価できる。

 

<柔軟な組織体制の構築>

○多様な関係機関との人事交流は、新たなプログラム開発や連携協働事業を進めていく上で波及効果が高い。今後もさらに進めていくことを期待する。ナショナルセンターとしての機能を一層発揮するために、全国から教授クラスの客員を募ることを検討してはどうか。

○例えば、東大と埼玉大学と近隣の大学とか、埼玉とか千葉の教育委員会と連携しているというのは、近くだから、結構ここはうまくいっている。全国的にやったほうがよいし、ニーズもあるので、一工夫できないのか。

○ナショナルセンターとしての機能を一層発揮するために、全国から教授クラスの客員を募ることを検討してはどうか。

(ロ)の部分、多様な年齢層の参加を促進する工夫が必要であるということで、具体的には、若年層が参加したくなるような企画を考えるべきということと、地域バランスの改善のために、大学向けの事業、大学生向けの事業を実施する。

地域バランスの改善のために、大学向けの事業を実施し、全国の大学関係者の参加を働きかけるなど、新たな工夫をしていただきたい。具体的に、大学は全国に散らばっているから、大学と連携すれば、いろいろな地域から参加者が来る。

○前も意見として言ったが、大学は知の拠点であるから、いろいろな意味で、地域のリーダーというか教えていただく先生としても期待が大きい。NWECも、女性関連施設等との連携というのは当然だが、やはり大学との連携を新たな1つの地域拠点と考えてやっていくとよい。そういった意味で展開していくのであれば「新たな連携拠点として」と強調してもよいと思う。また、若い人たちが参加するために大学生をねらうというのも1つある。もう一つは、協力先としての大学。

○そうであるなら、「若年層が参加したくなるような企画を考えたり、大学向けの事業を企画して、全国の大学関係者の参加を働きかけるなど、新たな工夫をする」ということになる。若い人向けの企画をしたり、大学関係者を巻き込んだり、新たな人を呼び込む企画をすると、それが意外と若年層にとってもプラスの意識、地域バランスを改善するかもしれない。

 

<21年度評価結果の伝達>

○いろいろな項目にわたっていろいろな事業をされているということはよくわかっている。人事の面でも、補充をしないで切り詰め、大変な努力をされていると思う。ナショナルセンターとしての重要な役割ということも、いろいろわかっている。各評価項目に関して、いろいろとコメントをまとめたので、後でゆっくり見ていただきたい。

○こういう厳しい状況の中で、さまざまな経営努力、運営努力を強いられていた中で、最大限の努力をしているということ、非常によく頑張っていらっしゃるということは皆さん共通理解だと思うし、私もそう思っている。

 また、昨年度、初めて評価委員になって、こういうところを改善してくれと言ったこと対して、真摯に受けとめていただき、そのことの改善ができているというか、前向きに数字を上げていただいているということに関しても、確認させていただいた。

 前回にも話したが、大変な努力をして、予算も減らされて、人も減らされて、しかも、目標を高くという中で、みんな努力をせざるを得ず、努力しているわけだが、ナショナルセンターとしての役割ということが常に強調されて、常にそういう視点で見られるので、やり方というか、1つの計画性、体系性、戦略性ということをもう一工夫、どこから見られても、どこから聞かれても、やっているというふうな工夫を意識的にすると、また今の努力が違った形で評価されるのではないかと感じた。

○大変な努力をされているということは痛感している。

 最近、文科省の会議に出席するたびに言っていることは、ただ1点。今の文科省の事業、いろいろあり、NWECの仕事もあるが、ナショナルセンターというと、ともするとハイレベルの東京中心の思考、あるいは、そういったものを視野に入れた事業の中身というのが非常に多いのではないかと全体的には強く感じている。しかし、こういうことを言うとしかられるかもしれないが、NWECや文科省の強い支援を求めているのは、東京などの大都市圏ではないと思っている。そういったところは勝手にやらせてほしいというのが本音だと思う。青森などは、まさにNWECや文科省の支援を痛切に求めている。けれど、地方の琴線に触れるような施策、事業というのは、残念ながら、少ないと思っている。言うまでもないことで、配慮いただいていると思うが、ぜひそういったことをますます配慮して仕事をすべきなのではないかと感じている。

○大変な努力をしていただいているということは、もうよくわかっている。特に理事長のリーダーシップで、大変エネルギッシュに動いていただいて、まさに座っているのではなく、動いていただいているということがよくわかっているので、そういう活動に対して、大きく敬意を表したい。

 昨年、地方でセンターを運営していた者としての立場からの意見をいろいろ申し上げたが、それを反映していただいて、特に22年度の事業は、それがまさに反映されていると感じる事業がたくさんある。やはり地域とNWECがどうつながるのか、つながっているのかということ、しかも双方向性を持って活動しているという、この実績自体がNWECの存在理由の1つに大きくなるのではないか。リーダーシップをとって先導的な専門的な内容を地方にお示しいただくという、そういう意味のリーダーシップも大事だが、地域と連携をして、双方向でもって日本全体の男女共同参画をダイナミックに進めていくということを実感できるような運営をしていただきたいと思う。特に大学は、地域の連携拠点の1つとして大きな役割があるというのは、痛切に思っているが、そういう意味で、新たな連携先として、大学をターゲットに置いていただいて、そこがNWECと大学、大学と地域という、そういう中間的な場面にも大学はなっていく要素があると思う。まさにジェンダーの主流化が言われる中で、そういう意味で、有識者がたくさんいて、多方面の内容の専門家が集まっている大学に男女共同参画の視点を持った先生方がたくさんいるということが、ほんとうに効果的ではないかと思う。

 

<予算の反映状況、見直し当初案について>

○資料3の連携・利用の拡大のマル3について、この実績と今年度の計画を見ると、岩手、京都、大阪、それから埼玉大学となっている。これはどういう形で連携を働きかけているのか。実際、働きかけをしても、岩手以外に、いわゆる地方からは受け入れられないのか。

●最初の岩手、京都、大阪は、内閣府の委託事業であったため、内閣府の意向もあり、相談、調整した結果である。埼玉大学は会館に近いところであり、ここでプログラムを開発するという目的である。開発したプログラムを、これは大学生に地域活動も含めた複合的なキャリアを提示するという教育をするプログラムだが、これを埼玉大学と連携して事業を開発し、プログラムができたら、できるだけ多くの、それこそ地方の大学も含めて、いろいろなところに働きかけをしようと考えている。埼玉大学との連携というのは、プログラム開発の趣旨である。

○NWECとして、指摘事項に対しては、特別な積極的な働きかけや地方展開などの活動はしていないということか。

●埼玉大学とのプログラムをもっていろいろと各地の大学にも当たっていく。前提として、プログラムがないまま当たるわけにもいかないので、プログラムを開発した。地方公共団体のところは、16年の見直しの指摘のときに、共催で事業ができないという制約があり、主催事業以外の委託事業ならば、会館の事業そのものではないので、制約の中でやっていくとか、これはマル1のほうにも少し書いたが、地域に出かけていくということで、地域のほうは考えている。マル1のほうは、各地の地方の大学や地方の女性団体の会合といったところにも実は行っている。

●きちんとした中身を持って連携しないと薄くなってしまう。中身を確実につくりながら、それをたたき台にして、具体的な中身をつくるというやり方をとってきている。

 埼玉大学では、連携の一番の基本は、人と人との関係の中で連携の話がつくり上げられてきているという状況である。アーカイブの委員をしている先生が一緒になって話をして、それから学長に話が通じて、具体的な連携ができ上がっている。この後、それを基本にして、埼玉大学とは正式連携の手続が9月の中旬に行われる予定。そして、その連携が、連携の正式な手続を経て、今度はプログラム開発というように、いろいろなものが広がっていくのではないか。例えば、男女共同参画に基づいた「新しい公共」をつくるというようなプログラムができるのではないかと考えている。

 だから、最初はそうした形で、それまでの機関との相互関係の中で連携ができ上がり、具体的な中身がつくられて、それがまた広がっていくというやり方をしている。いろいろな地域との連携についても、いろいろな研修や事業の中で、そうした個人的なつながりというのが広がっているので、どういう展開も可能ではないかと、今の段階では思っており、中身も少しずつできてきた。

○資料4の運営の効率化及び自律化の見直しのところで、利用料金の改定ということが出ているが、一番心配しているのは、利用者の層ということと、ここの間合い。十分検討していると思うが、今の経済状況からすると、なかなか厳しいものがあるのではないか。どのくらいまで上げれば影響がないのか、あるいは、今年上げて、どうなっているのか。

●利用料金の改定については、宿泊料金を大体1000円ぐらい上げている。一般利用のみ上げており、男女共同参画の趣旨で宿泊する目的利用の方には値上げをしていない。情報提供することで少し割引があるので、むしろ一般利用は情報提供を受けるという好方向に動いていただくと、会館の意義をたくさんの方々に知っていただくことにもなるのではないか。むしろ会館の趣旨に沿った活動が増えていく方向に動くのではないかと期待している。

○それだとあまり収入増にならず、むしろ利用料金を上げたという、マイナスアナウンスだけが行ってしまうという気もするが、そこはどうお考えか。

●それでも、結構な収入増になると考えている。1000万円強の増になる。1割以上の増は見込めると思うし、利用率がもっと上がってくれば、その効果は出てくるので、それなりの効果は出てくるのではないか。ただ、利用者の減を避けなければいけないという、微妙なところで設定しなければいけないので、ほんとうにこのようになるかどうかはわからない。利用増にもなると1割以上の収入増にはなると思っている。

○今後の問題で、大学やいろいろなところと連携できる可能性と難しさがあると感じた。ナショナルセンターとしての機能の充実というところで、国際拠点としての機能の充実とある。最初に、国際拠点としての機能の充実のような書き方をナショナルセンターとしての機能の充実の箇所でするべきではないか。つまり、国際拠点としてのNWECは、アジア太平洋地域のハブとして、その拠点として、世界のハブと連携するのだということと同じ力量、力点で、日本の男女共同参画の中心として、日本全体の全国津々浦々のところの男女共同を推進する者と連携して、日本中に発信するという、常に一番最初に、一番重要に求められていることである。例えば、「新しい公共」だから、新しい公共をやるとか、そういうものではなく、常にここにいて、新しいプログラム、新しい情報、新しいさまざまな連携の拠点としての充実を常に図る、ここしかないということを強調してほしい。そのために何をするのか。いろいろ努力をしているのはわかるが、優先順位というか、示し方を少し工夫していただきたい。

○なぜNWECがあるのというところをしっかりと打ち出していただいて、まさに日本の男女共同参画を進める拠点施設であるということをぜひ打ち出していただきたい。そのためにも、すべての地域の情報が全部集まっているし、情報提供されているという、そういう相互関係ができ上がっているということをぜひ訴えていただきたい。

 「新しい公共」を打ち出したことはよい。第三次の男女共同参画基本計画ができると思うが、それらの中の方向性の問題もしっかりととらえておいたほうがいいと思う。とりわけ、高齢社会への対応というのは今までの取組内容とは若干違うと思うので、この辺を発信していただきたい。

 もう一点、男女共同参画はなぜ進まないか。男性の理解が進まないからという、これもはっきりと答申の中でも指摘されている。男性へのアプローチというのを、この国立女性教育会館という名称の中でそれをやっていくということがどういうことなのか、いろいろなところとの連携の中で、特に地域としっかりと連携する中で、男性へのアプローチは効果を上げていくのではないか。地域や家庭への参画という部分、これを強く打ち出さないと、勉強はやっている、研修はやっている、でも社会が変わらないということでは、国連からいろいろ指摘があるように、なぜこんなに進まないのかという部分について、NWECが存在したことによって進んだという実績をぜひつくっていただきたい。名称も難しいところがあるかもしれないが、工夫していただいて、効果を上げていただきたいと強く願う。

○細かくなるが、いろいろな研修、いろいろな事業があり、参加者の多様性で、今年の評価で入れたが、若年層が企画して、若年層がたくさん参加できるような、女子中高生の夏の学校のようなことができたらよい。また、男性の社会活動参画というのもあるので、男性が企画して、男性が集まるようなものが工夫できたらよい。

 それから、東大の佐藤博樹先生が内閣府で、企業と一緒にワーク・ライフ・バランスのDVDをたくさんつくり、企業に15万円ぐらいで販売している。企業戦士のお父さんが、奥さんが倒れたので早く帰って奥さんの面倒を見るなどのおもしろいDVDも出ている。上映会も含めて、行うとよいと思う。地域のバランスと多様な人材の参加者の工夫とか、そういうことも必要である。

 それから、国際拠点というのは大変重要で、韓国の場合にスイストという科学技術に特化したナショナルインスティテュートができている。アジア太平洋において、例えば、エンパワーメントセミナーで、今年は日英の報告書をまとめたということで、いろいろ発信されているのはわかる。ただ、そういうシンポジウム、フォーラムをやったということだけではなくて、その後のネットワーク確立、終わった後のフォローをし、どんどん広がっていくといい。研修した人がそれで終わりではなく、連携、ネットワークを広めていってほしい。

 それから、埼玉大学との学習プログラム、キャリア形成ということで、内容を充実化してから連携すると理事長がおっしゃったのは、とてもいいことなので、それを何とか全国の大学に展開していってほしい。世界のハブとか、限られた人材でどれだけ効果的に、例えば、協定を結べばいいということではなく、協定を結んだ中で中身を充実化していくというところから始めないと、世界のハブと連携、とかく英米、欧米に偏りがちになってしまうので、やはり東アジアの拠点ということを強く認識して、そこの中でリーダーになるということをまず確立していってほしい。そのかわり、世界の情報は仕入れなくてはいけないので、そこをお願いしたい。

お問合せ先

生涯学習政策局男女共同参画学習課

(生涯学習政策局男女共同参画学習課)

-- 登録:平成23年09月 --